えと、これを書いてるのは2023年です。って本来、2019年以降の「ルックバック」は「その年1年を振り返る形で大晦日にエントリする」趣旨であり、こうやって時間を置いて弄るものではないのです。

　しかし、今「ルックバック2020」を読み返すと、まとまりのなさが甚だしく、そもそもちゃんと読み返そうという気にすら、ならない。
　2020年は一般には「新型コロナウィルス蔓延の年」として記憶されているだろうし、当然「ルックバック」も、普通にやったらコロナ関係の話ばかりになるのは目に見えていました。
　だから策を講じて、コロナ関係は分離して単独エントリにする、と決めた。んで当時noteをやってた関係で、じゃあ私生活の話はnoteに振り分けよう。んで、ついでに野球関係の話も分けてしまえ、となってね、同じ「ルックバック2020」でありながら4つのエントリに分割することにしたのです。

　しかしこれは失敗でした。
　どれもやたら薄味になってしまった、というか、後年になって読み返すと、何だか「無理矢理引き伸ばしたみたいな内容」にしか思えないんです。
　というか、どれだけコロナの話題で占領されようが、コロナネタを分離するってのは悪手以外の何物でもなかった。コロナネタを分離したために「コロナ編」以外の「ルックバック2020」では逆にコロナネタを扱うのをためらう、みたいなったせいで、まったく「時代の表出」がなされてないのです。
　つまり、一番肝心な箇所から目を逸らした、みたいなエントリが3つも出来てしまったわけで、正直、こんなエントリを置いておくのは恥ずかしいな、と。

　こうなったら、やるべきことはひとつしかない。
　要するに「4つの「ルックバック2020」をひとつのエントリに結合する」と。
　もちろんただ結合しただけでは意味がないというか、こうなったらイチから書き直す以外にない。
　書き直すとなったら現在の、というか今の時点で最新の「ルックバック2022」のフォーマットに合わせる、それしかない。
　大変なのは火を見るよりあきらかだけど、どうしても「後で何度も自分自身が読み返したくなる」ものに仕立て直したかった。モチベーションはそれだけです。
　そうは言ってもすべてが最新のフォーマットに合わせているかというとそうでもなく、月毎の最初に表示させていた雑誌の表紙は割愛させていただきました。つかさすがに3年前だから画像を探すのが大変すぎて断念したというか。
　でも他は、YouTubeの埋め込みを含めてほぼフォーマット通りになっていると思います。

　何しろ「2023年になって2020年のことを振り返る」わけです。
　もしここで「まるで2020年末に書いてるフリして」とかやったらあまりにもウソ臭くなるので、素直に「あくまで2023年から振り返った2020年」という感じにします。
　ただ、それではリアルタイムで書いたものと紛らわしいので、タイトルを「ルックバック2020SPECIAL」に変更しました。ま、マリオブラザーズSPECIALみたいなもんです。って誰がわかるのかって話ですが。

　とにかくやってみます。てな感じで、どうぞ！

◇ 1月

　これはまったく憶えてなかったんだけど、1月の時点ではまだ「コロナ？ああ、何かそういう伝染病があるんでしょ？っても自分には関係ないし」って感じだったんですね。
　この状態で、わずか2ヶ月先のことを見通せた日本人、いや世界中でも、はひとりもいないと思う。ここまで一寸先は闇なことって本当に珍しい。戦争でさえ＜予兆＞はあるものなのに、コロナにかんしてはマジで予兆ゼロでしたから。

　
◇ 2月

　初っ端からコロナ対策が登場しますが、これは「危機感を感じて」というよりも「国民に＜やってる感＞を出してきたな」と思ったことを記憶しています。ま、もちろん有事に備えてっていうのは大事なんで非難するこっちゃないんだけど。
　それが月なかばに国内初の死亡者を出したことで「あれ？」みたいな空気になって、いや国だけでなく民間も対策しておかないとマズいぞ、みたいな感じになっていったという。
　何しろここはYabuniraなので野球ネタ多めなのですが、間違いなく日本で最大の興行であるプロ野球の動きは実に良いサンプルになってると思う。ここで初めて＜無観客＞というワードが登場しますが、＜興行＞なのに＜無観客＞という平時では絶対あり得ない相反する対策は、たぶんアタシが死ぬまで二度とないと思う。何しろアタシが知る限り戦時中ですらなかったんだから。
　しかしなぁ、この最中に結婚する有名人もいたわけで、もちろん事前にいろんなことが決まっていて、ずいぶん前からこの時期に発表する予定で、んで予定通り発表しただけなんだろうけど、もしあと一ヶ月後に発表するつもりだったなら発表を延期してたんだろうな、と思う。
　つまり、この時期はまだ、言っても「結婚を発表しても不謹慎な感じはない」ってことだったんでしょうね。

　
◇ 3月

　鳥谷のロッテ入り、なんてどうでもよくなるくらい「うわっ、これちょっと、シャレにならない」という空気になったのは間違いなく志村けんが罹患したことでしょう。
　それでもね、まさか、罹患が発表された時点では命に別状があるなんて考えたこともなくて、だんだん、ネットで情報を読むほどに「ダメかもしれない」みたいなふうに思いはじめて、現実に、逝去が発表されたタイミングで、おそらくほとんどの国民は「コロナ」なるものに本気の恐怖心を抱き出したと思うんですよ。

　本当のことを言えば、オリンピック開催延期が発表された時「そこまでするほどか？」とアタシが思ったのは事実で、そんな疑念がたった5日で「当たり前だ。こんなタイミングでオリンピックなんか出来るわけがない」というふうになった。
　にしても、それよりずいぶん早い段階でマスク転売が問題になってたんだなぁ。まったく憶えてないや。
　
　てな感じでPage2へ続く。

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