昔に今を混ぜる
FirstUPDATE2020.4.3
@Scribble #Scribble2020 #音楽 単ページ 米津玄師 backnumber

ここんところっつーか、「ルックバック2019」に続いて「ルックバック2010s」「ルックバック平成」をアップしたりしてね、<時代の変化>についていろいろ書いておるわけですが。

※現注・「ルックバック2010s」は削除しましたが、これを発展させて「ルックバック2011March」というエントリに仕立て直しました

コロナ云々は別にして、最近少し時代が正常化してきたと思うのは、ちょっとずつではありますが「新しい音楽」や「新しい言葉」が定着してきたと思うんですよ。
もうさ、<ワンチャン>とか<カコイチ>とか<バズる>とかって年齢関係なくみんな頻繁に言ってるし、米津玄師とかbacknumberとか本当に安定した人気があるもんね。

これらに共通して言えるのは、まァ<バズる>だけはちょっと違うけど、どこか「懐かしさ」が内包されているところです。言わば<今>と<過去>を上手く融合させるのに成功させたから<バズ>ったと。
音楽もbacknumberは1990年代の匂いが濃厚だし、米津玄師なんかさらに幅広く、良い感じで昔感がある。だから老若男女にすんなり受け入れられているんだと思うしね。

言葉と音楽両方ね、手法としては「<今>に少しだけ過去を混ぜ」てるんじゃないんですよ。むしろ「過去に少しだけ<今>を混ぜ」てるんです。何というか、カビてる箇所だけを取り除いて上手くリメイクしたというか。
さすがにもう、思いつきレベルのアイデアで「新しい何か」が生まれる時代じゃなくなった。残念ながら過去の遺産が莫大になりすぎた。藤子・F・不二雄の言葉を借りるなら「ぺんぺん草も生えない」状態です。
ならば、もう下手に新しさにこだわる必要はないんじゃないか。新しくはないかもしれないけど多くの人の<心>を響かせる方が大切なんじゃないか、と考えて実践する人たちの登場は必然だった気がするわけで。

手垢がついたものでもどれだけ上手く垢だけを取り除けるか、んで如何に上手く<今>を融合させられるか、そこが勝負のような。







Copyright © 2003 yabunira. All rights reserved.