えと、今回は一本のネタにするほどでもない、短いネタをズラズラッと書いていきます。
◇ 見て黄門
アタシが子供の頃、水戸黄門をモジって「見て肛門」なんていうしょーもないギャグがありました。
てなわけで(どんなわけだ)まずは映画版「水戸黄門」の話を。
映画版の「水戸黄門」にハナ肇、植木等、谷啓の3人が出てるのはかなり前から知っていたのですよ。んでニセ黄門一行をやってるのも知ってた。
たぶん神保町だったと思うけど、この版の映画ポスターがあってね、それ見て大笑いした記憶がある。とくにニセ黄門役の(つか黄門になりきった)ハナ肇がおかしかった。
でも正直いえば、もうそのポスターだけで十分と思っていました。何しろ「水戸黄門」ですからね。所詮アタシの興味の範疇には入らない。何度か観る機会はあったと思うけど、スルーしてきた。たぶん映画を目の当たりにしてどうこういう類いのもんじゃないと思っていたからさ。
しかし2017年10月に時代劇チャンネルでこの映画版「水戸黄門」が放送されることになって、ま、それなら一応、くらいの軽いノリでね、録画だけしておくか、と。(映画版「水戸黄門」のフシギな成り立ちについては「複眼単眼・時代劇」にやや詳しめに書いてます)
全編通して観るつもりなんかさらさらなく、クレージーの面々(つっても3人だけだけど)がどんなことをやってるのか知りたかったから。
そしたら、まあ、本気で驚いた。何だこれは、と。全盛期と変わらない、いや勢いは同等で成熟されている分、全盛期より面白いじゃねーかと。
しかも3人揃って、全員持ち味を最大限に発揮した上で可笑しいのが凄い。そんな映画、東宝クレージー映画でもほとんどないのに。
いやぁ、完全に盲点でした。たしかに出演シーンは短いけど、これはクレージーファン必見、と言い切れます。
◇ ぶちゃむくれな大発見
これ実は「ルックバック1968」でちょろっとほのめかしていたんですがね。つか同様の動画を上記エントリで貼り付けているのですが、もう一度同じものを。
これは一般の方が第一回大銀座まつりを8ミリフィルムで撮影したもので、第一回大銀座まつり、と言えばそう!「クレージーのぶちゃむくれ大発見」のエンディングが「ライブ収録」された回なのです。
とにかく上記映像の12分35秒あたりからご覧いただきたい。音声こそないものの、「ぶちゃむくれ大発見」の映画には映っていない「笑って笑って幸せに」を歌い踊るクレージーの姿が収められており、これは本当に貴重きわまる。
東宝クレージー映画は、いわゆるボツ映像やオフショットを撮影した映像はまったく残っておらず(例外はボツシーンが使われた「ニッポン無責任野郎」の予告編)、これまたクレージーファン必見です。
◇ テレビを見てないと笑えないし幸せにもなれない
同じく「笑って笑って幸せに」にかんする話なのですが、正直ね、わりと最近まで知らなかったのですよ。
というのもアタシはほとんどテレビを見ない。いやまったくではないんだけど、基本的に録画されたものを見るだけ、という期間が長く、録画されたものなんだから当然CMは飛ばす。となると自然と「ぜんぜん、今、どんなCMをやってるのか知らない」んです。(例外は野球中継中のスカパーのCMだけど、まァ、話が逸れるんで終わり)
とにかく2019年にこんなCMが放送されていたらしい。
ごく普通にテレビを見ている方からすれば「何を今さら」かもしれませんが、本当に近年まで知らなくてね。
しかもCMの放送に合わせて「笑って笑って幸せに」の配信も始まってたようでして。
いろんな配信サービスで、AmazonMusicとか、AppleMusicとかmoraなんかでダウンロード販売されているようです。
しかし「笑って笑って幸せに」のレコード発売が中止になったのは(おそらく)1968年。それから50年の時を超えてこうやって単独で配信が始まるというのも何とロングスパンの話なんだ、と思ってみたり。
◇ 谷啓とシャーロック・ホームズとワトソン博士
全国一律でそうなのかは知りませんが、小学校のお昼休み、給食の時間には放送室からたどたどしい放送部員の声が聞こえてくるのが定番ではないでしょうか。
え?クレージーと関係ない?いやいや関係ありますのでもう少し我慢をば。
放送内容といえばレコードを流したりするだけなのですが、所詮小学校の放送部ですのでたいしたライブラリーがあるわけじゃない。せいぜい20曲程度を日替わりで流すのが精一杯です。
アタシが小学生の頃といえば「およげ!たいやきくん」ブームが吹き荒れており、さすがにこれはレコードを用意したようで、「およげ!たいやきくん」が流れた時だけは全教室から大合唱がおこったものです。
「およげ!たいやきくん」のように、みんなが知ってる、そして聴きたいと思ってる曲が毎度流れてくれればいいのですが、何しろストックがないので「こんな曲知らねーよ」みたいなのもしょっちゅう流れるわけでして。
さて、ここからクレージーの話になります。
谷啓といえばアニメや童謡関係のレコードもずいぶん吹き込んでおり、「シャーロットのおくりもの」の挿入歌「僕はしゃべれるんだ」をはじめ、「オムライス・チョンボ」、そして一番新しいのでいえば植木等のご子息である比呂公一が作曲した「ざわざわ森のがんこちゃん」のテーマ曲「ドンドンズズンがんこちゃん」があります。
NHKでいえば「みんなのうた」の「いそがしおじさん」がありますが、実はもう一曲「シャーロック・ホームズとワトソン博士」というものがありますが、なんとこの曲、前フリで書いた、小学校で頻繁に流れるよくわからない謎の曲、でもあったのです。
つまり無意識のうちに谷啓の歌声を聴いていたということになるのですが、まさかこの曲を歌っているのが「欽どこ」に出ている丸眼鏡をかけたオジサンだとは気づかない。谷啓の声は特徴的なので気づいてもよさそうなのに全然気がつきませんでした。
ま、これで小ネタ集は終わり。
しかしもうない、もうない、と思われていた未CD化のクレージー音源ですが、数年前に植木等歌唱の「浪曲子守唄」と「麦と兵隊」がCD化され、続いて「植木等ショーのテーマ」、「星に願いを」、「天下の学園」、さらには「ヒグチ薬局の歌」なんていう、2000年以前には誰も知らなかったような楽曲が発掘されたりしてね。
もちろん「シャーロック・ホームズとワトソン博士」も未CD化ですが、正式にレコーディングされた曲でも「パパといっしょに」の数曲はCD化されてませんし「東雲節」も(クレージーキャッツ関連のCDには)まだです。
テレビ音源でいえば、現存している「植木等ショー」にはDVDに入らなかった中に大量の音源(もちろん映像付きですが)があり、その他大量のテレビ音源が現存しています。
映画サントラでも「競馬必勝法」三部作のテーマ曲もCDにはなっていません。
これらの楽曲が一日も早くCD化されることを祈って、ばぁい!
本当はすべてのネタを一本のエントリにしようと思ってね、でもぜんぜん1本分の長さにならなくて書きかけのまま放置しておったのです。 さすがにネタとして古くなってきたので、無理矢理一本のエントリにまとめただけなんだけど、それにしてももうちょい早くやっときゃよかった。 |
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