えと、昨日のエントリは如何でしたでしょうか?ってまだ読んでない?ならばリンクを貼っておきましょう。
とにかくこれ、今までのノウハウを全部ブチ込んで書きました。
そもそもですが、いくら「古い日記」が現存していたとしても、それをこれだけの長文に仕立てることが出来る人は限られていると思う。
それが可能だったのもこれまで培ってきた「駄文を書くためのノウハウの<蓄積>」があったからなんです。
ま、自画自賛ですが、誰も褒めてくれないから自画自賛するしかないっしょ!
「古い日記を全面活用する」というのは過去にもやってきたんですが、今回はまるまる日記から引用するというのは最小限に留めて、どうやってエッセンスを抽出するか、そして抽出したことを調査しつつ全体の流れを作ろうと。
これはやはり、今年の8月にエントリした「星電社レクイエム」を書いた、というか書き上げることが出来たのが大きい。実際何のリアクションもないエントリだけど、「星電社レクイエム」こそ20年もの歴史の中でベストエントリだと思っています。
まァ、内容としては「サイトを始めた2003年と、当時住んでた人形町界隈を中心に「何気ない日常」を書いていく」って感じなので、テーマ自体には何の大衆性もない。
しかし文章の構成においては紛れもなく20周年記念エントリに相応しい、ノウハウの結集をやってるわけで。
というかね、内容というかテーマにかんしては、他にも「20周年記念に相応しい」とおぼしき候補はあったんですよ。
ただたんにアクセス数を稼ぐことが目的ならクレージーキャッツとかドリフターズとか、あと藤子不二雄とかね、そういう話のがいいし、実は「複眼単眼」でもひとつ候補があった。
でも、他のどれにしたところで「ノウハウの結集みたいな感じには出来ないな」と気がついて、結局「ノウハウの結集が出来て、クレージーキャッツの話もドリフターズの話も8ビットマイコンの話も戦前の話も野球の話も、んで「ルックバック」の要素も「さかい親子」の要素も「やぶにら大全」の要素も、全部内包することが可能」という理由であのテーマを選んだんです。
とくに今回、かなり<あえて>入れたのは「恋バナ」要素です。
アタシが知る限り、インターネット上にテキストをアップしている人で「積極的に」どころか「たまに」レベルでも、とくに男性に限っては恋バナを書いてる人はいない。
男性が恋バナを書かない理由はいろいろあると思うし、アタシも推測出来る。というかアタシもたぶん同じような理由で、ある時期まではあまり書いてませんでした。
簡単に言えば「オッサンの恋バナは(世間一般では)気持ち悪いと思われる」とか「そもそも恥ずかしい」とかが主な理由なんだろうけど、だからこそYabuniraはやるべきだろ、と。
一昨日のエントリで「Yabuniraの唯一の取り柄は蓄積」とは書いたけど、もしもうひとつ取り柄を挙げるとするなら「恥も外聞もない」ところだと思う。
だからほとんどの人が書かない自慰行為の話とかも書くわけで、ま、20周年記念エントリは下ネタは控えめだけど(皆無ではない)、もうひとつの取り柄である「恥も外聞もない」=恋バナを入れ込まないで、つまり積極的に恥を晒さないで何がYabuniraだ、何が20周年記念エントリだ、と。
ここまでやったからこそ、昨日の20周年記念エントリには「Yabuniraのすべてが詰まってる」と胸を張って言えるんです。
もしひとつだけ補足するなら、途中の「さかい親子」による小咄のオチですかね。
でもやっぱり、あれは書けないよ。<父>が言うように「オマリーの決め台詞」がヒントなんだけど、もうひとつ言うなら「トップバッター」というのは順番で言うなら、というのと、オマリーがトップバッターに起用しようとしたのが「桧山進次郎」ということです。
桧山は京都の出身ですが出自は、いやもう、これだけ書けばわかるでしょ。
要するにこういうことですよ。
「◯◯◯はイチバン、や~!」