ウケるために
FirstUPDATE2022.10.14
@Scribble #Scribble2022 #やぶにらこぼれ 単ページ インターネットに文章を書く ウケ狙い #2003年 #X/Twitter #プログラミング #時代劇 #東京

えと、ちょっとね、インターネット上で文章を書く上での匙加減、みたいな話をしたいと思いましてね。


↑は先日エントリした、ま、そこそこの長文ですが、もしよろしければ読んでみておくんなまし。
これはもう、書いてる最中から、いや正確には書き始める前の段階で「こんなの、誰の興味も惹かないな」ってのはわかっていました。
主題が時代劇なのは見ての通りですが、数多の時代劇を鑑賞して分析しているわけではないし、かといって時代劇に何の関心もない人は主題が時代劇ってだけで敬遠するだろうし。


↑にて「2003年の自分自身への私信」を文章にしたのですが、「複眼単眼」シリーズもね、やってることは一緒なんです。つまりターゲットが「20代前半の自分自身」というか。
この「複眼単眼」シリーズは「詳細な分析」というより、20代前半の自分が「あれってどういうことなんだろう」と疑問に思っていたことを形にする行為というか、当時はインターネットもなかったし調べ方もわかってなかったから「知らないまま」だったことを「あれはな、つまりこういうことなんだよ」と過去の自分に教えてやるつもりで書いているのです。

つまり、20代前半の時点で疑問に思ってなかったことは書く気がない、ということになります。
時代劇って、浅草って、演歌って、テレビって何でこういう感じなんだろ、という本当に素朴な疑問に答えていくシリーズ、と言い換えてもいい。
となるとです。そんなものは大多数の人にはどうでもいい内容にしかならない。というか「過去の自分自身にウケるもの」を書こうとしている時点で、実際に読んでくださる第三者のことなんか眼中にないってことになるんだから。

もう、さすがにね、何だかんだ、20年ちかく「インターネット上で文章を書く」ってのをやってるわけですよ。となったらいくらニブいアタシでも「こういうことをやったらバズるんだろうな」ってのはさすがにわからないけど「こういうのを書けば最低限、読んで時間を損した、と思われない文章にはなるんだろうな」くらいはわかっているんです。
つまり方法論はわかってる。具体的には「データを屈指して、より論文的にする」か、逆に「エッセイっぽくする」かのどちらかです。
ま、アタシの場合は論文的にする方が向いてるんだけど、前にも書いたようにデータって書いててちっとも面白くないんですよ。だからウケるとわかってるけどやらない。

もうひとつ、題材の問題もあります。
例えばね、Twitterでイイネとかリツイートとかされたエントリを、そうか、こういう題材のエントリがウケるのか、逆にこういうエントリは興味を惹かないんだな、みたいに分析してね。
ウケそうな内容を中心に書いて、ウケないとわかってる内容のエントリは一切書かない、というふうにした方が良いんですよ。
でも一切、そんなことをする気がない。
もしこれが、ほんのちょっとのズレであるのなら多少は寄せても構わないんだけど、ちょっとどころじゃない、題材からしてウケない、なんてのは寄せようがないわけで。

つまりね、アタシがまったく脈略なく、様々な題材で書いているのは「ウケる題材を探るためにあえてバラけさせている」わけじゃないんです。
もう、ただただ、気が多いだけの話で、書きたい題材が無差別にありすぎる。うわぁ、プログラミングのことが書きたくなってきた!ってなったらプログラミングの話を書くし、ウ○コだチ○コだと書きたくなったらそれを書く。
というかね、前に「やぶにらと言えば○○!みたいなのがあった方が絶対いい」と書いたんだけど、いやそれは今も思っているのですが、だからと言って今後○○のことしか書きません!なんてしたら飽きて止めるに決まってる。
代名詞は必要だけど、同時に何を書いてもいい場所は絶対に必要で、何を書いてもいいってのは、つまり題材としてバラバラなのはもちろん、とにかく「ウケるウケないを思考の外に放り出せる」場所がいるんです。

ただ一方で、多少はやっててつまらないかもしれないけど「ウケること最優先」の場所もあった方がいいな、とは思ってる。
でもそれはScribbleではないよねってだけで。







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