やぶにら大全番外編 2003年のアタシへ贈る言葉
FirstUPDATE2022.9.18
@Classic #やぶにら大全 #2003年 #2020年代 #やぶにら大全 #インターネット 単ページ 自分宛て 20年間 未来のPDA 開き直り ビビリ わりとなんとかなるだろう

 これは自分のサイト名を「yabuniramiJAPAN」(現在のYabunira)に決めた2003年9月18日、いやこれじゃ検索に引っかからない可能性があるので当時の表記通り「やぶにらみJAPAN」と併記しておくけど、その頃のアタシが何らかの時空の<捻じれ>で、20年後の未来にインターネット回線がつながって、決めたばかりの「やぶにらみJAPAN」という名称を検索したらこのページにつながった、という体で書いていきます。

 つまりはこのエントリ、2003年9月への自分に宛てた完全な私信です。
 ただね、言っても公開を前提としたものなので個人情報をツラツラ書くわけにはいかない。自分はともかく知人の実名を出すわけにはいかないからさ。
 でも、いろいろ示唆はする。赤の他人さんにはわからないけど、過去の、とはいえ自分自身なら何とか読み取れる程度のヒントを混ぜ込んでいきます。
 それではスタート!

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 えと、何から書きゃいいんですかね。まずは体調はどんなもんですか?とくに頭痛が酷いみたいだけど、心配しなくても慢性にはなりませんから大丈夫ですよ。
 え?何でそんなことまでわかるんだって?よく憶えてたなぁ、と思われるかもしれないけど、アンタ今、PDAで、もっと具体的に言えばJornada568って機種とポケットキーボードを使って日記を書いてるでしょ?その日記がね、残ってるんです。ジョルはとっくにオダブツになったけど。
 アンタもご承知のように、アタシは非常に記憶力が悪い。ぜんぜんエバれたこっちゃないけど、日記が残ってるおかげで、今のアンタの状況はそれなりにわかるのです。

 それと阪神の優勝おめでとう。自分に向かっておめでとうもクソもないけど、今はその感慨に耽ってください。
 日本シリーズ?それはあえてどうなったかは書きません。ただし勝敗以上にとんでもない<事件>が起こるよ、とだけ言っておきます。
 まァたぶん、アンタのことだからこれから阪神がどうなっていくかはものすごく気になってると思うんだけど、ひと言で言えば強くも弱くもない。少なくとも暗黒時代の再来はまだ訪れていません。

 いやホントはね、このサイトを隅から隅まで読んでもらったら、阪神がどうなってるのかも、アンタがどんな人生をおくっていくのかも、全部わかるんです。
 わかるんだけど、そんなの面白い?いやある意味っつーか読んでる時は面白いかもしれないけど、先がわかってる人生なんて結局ただ「なぞる」だけになってつまんないに決まってますからね。
 かと言っていくら未来を見通せても、結果を大幅に変える能力なんてないこともアンタが一番よくわかってるはずです。最低限の回避は出来るかもしれないけど、回避出来なくてモガイたからこそ今のアタシがあるわけでね。
 それでも、まァどうしてもってのなら止めない。全部ご覧なさい。

 大丈夫。アンタが読まない人間だってことは知ってる。だって自分自身だから。
 でもね、せっかく時空の<歪み>でこんなページにたどり着いて、まったく何も教えないよってんじゃあ、これは薄情だしアンタにとってメリットがなさすぎる。
 だからせめて軽く示唆だけはしていきます。ま、軽くったって多岐に渡るので、それなりにいろいろ書いていきますが、読んでおいて絶対に損じゃないことに絞ってね、ほんのちょっとでもこれからの人生が楽しくなるようにはしたいと思ってるんですよ。

 もしかしたら一番驚かれるのは「やぶにらみJAPANをまだやってる」ことかもしれません。
 もうね、いろいろ時代が変わっちゃったからね。個人でホームページをやってるヒトなんてほぼいない。もちろん別の形で個人が情報を発信するようにはなってるんだけど、アンタも散々苦労したHTMLを覚えて、なんて誰もしなくなってます。
 あ、これは言っておいていいと思うんだけど、アンタ今、もっとFlashを勉強したいなぁ、ActionScriptを使いこなせるようになりたいなぁ、と思ってるかもしれないけど、やんなくて大丈夫です。
 何故って?そう遠くない先にFlashが廃れるから。もっとはっきり言えば、もう、Flashは完全に廃止になった。セキュリティの脆弱性が解決出来なくて、ね。
 もし何か憶えようと思うなら、いいからCSSってのを勉強しなさい。少なくとも今現在はCSSを使わずにHTMLだけのサイトなんかほぼ存在しないから。

 たしかにインターネット界隈は変わったっちゃ変わったけど、ある意味順当進化って感じで、技術的にはそんなに面白くないかなぁ。
 え?インターネットの回線速度?そりゃ速くはなってるけど、こういうのって結局は<いってこい>なんですよ。つまり回線速度が速くなった=各々サイトが重くても大丈夫になったと言えるわけで、これはパソコンの性能もそう。かなり速くはなったんだけど、イメージとしては「速くなったというよりも出来ることが増えた」ことの方が大きい。
 それこそ、2003年には考えられないような高画質の動画がインターネット経由で再生出来るようになってるけどさ。てかさ、ちょっと想像してみてよ。高画質ってどれくらいだと思う?あ、静止画じゃないよ。あくまで動画ね。
 ヒント。8K。わかる?アンタ、マイコンやってたんだから<K>の意味くらいわかるでしょ。つまり横の解像度がそれくらい。ま、さすがに8Kは一般的までは行ってないけど、フルハイビジョンなんかもう「普通の画質」だからね。

 でもさ、20年近く経てばそれくらいの進化はあるよ。当たり前じゃん。
 それよりも、たぶん、これは意外に思えるかもしれないけど、さっきも書いたように、アンタ今、PDAでこれを読んでるでしょ。
 PDAなんてアンタ以外、周りで誰も使ってないよね。神戸のIさん以外見たことないよね。
 んで、PDAがあんまり進化してないんじゃないか、普及していく気配がなさすぎるんじゃないか、とも思ってると思うけど、そこにかんしてはマジでとんでもないことになるよ。
 アンタが住んでる世界から10年後には、もう、大袈裟でもなんでもなく、子供から大人まで、みんながPDAを使う世界になるから。ま、正確にはPDAに電話機能が追加された「スマートフォン」だけど。
 ま、あんまり具体的に書いちゃうと面白くなくなるのでこの辺にしておくけど、モバイルの回線速度はね、@フリードどころじゃなくなるから。アンタの時代の光回線より余裕で速いからね。

 むしろ、もうパソコンでインターネットを見るって文化がマイナーになってるから。
 例えば、えと、2ちゃんねる、か。もうこれ、今は名前が変わっちゃったんだけど、それはいいや。内容っつーか基本的には何の進化もしてないから。
 もうね、今の時代、誰もパソコンで2ちゃんねるなんてやってないよ。みんな<未来のPDA>でやってる。
 そういう時代になっちゃったのよ。もう2003年からすれば恐ろしいまでのモバイル万能時代。
 どれくらい「みんな」かって?そうだな、ちょっと前にミニテトリンなんてのが流行ったでしょ。で、若い子は電車の中でみーんなイジってたよね、ミニテトリンを。
 ま、それの老若男女版だと考えてくださいな。もう電車の中で新聞とか週刊誌とか読んでる人はほぼ見かけない。マジでみんながみんな<未来のPDA>を触ってる。

 つかもう、<未来のPDA>がなければ普通に生活出来ないレベルになってるんだから。
 ニュースを見るとか友人たちとコミュニケーションを取るとか、そんなのは当たり前。
 買い物はもちろん、音楽や動画もインターネット経由で全部イケるし、何だったら今はマッチングアプリなんてのがあるからね。
 えと、もう忘れたけど、2003年の時点で「出会い系サイト」とかあったのかな?ま、似たようなモノだけど、怪しい感じがまったくなくなって、もう、本当に気軽に、異性との出会いを求めるためにやってます。
 アタシ?アンタ、今アタシがいくつだと思ってんだよ。

 え?そんなことより私生活はどうなんだって?
 うーん、間違いなく言えるのは、今のアンタじゃ想像もつかないような、とんでもないポジティブなことと、とんでもなくネガティブなこと、両方あります。
 まずネガティブなことから書いておけば、ま、何というか<寸前>まで行きましたからね。もちろん「自分で自分を殺める」寸前ってことね。
 それくらい辛かったのは事実だけど、それでも乗り切れたのも事実だから。ま、どんな辛いことも終わりがあるっつーか。
 もうひとつのポジティブな方は、これは絶対に予想が出来ないと思う。
 もちろんね、2003年のアンタがアンタなりの夢を持ってるのは知ってるよ。でも、ぜんぜん関係ない。つかそれは、少なくとも現時点では叶いません。
 そうじゃなくてね、ま、ネタバレになっちゃうから伝え方が難しいんだけど、ヒントは<海外>です。しかもアジアとかじゃないから。

 ま、私生活の話はこれくらいにしておきます。あんまりツッコんで書くといろいろマズいんで。

 それよりもですね、もうひとつ、ポジティブなことがありまして。っても私生活じゃない。いや私生活か。ま、どっちだっていい。
 アンタが一番敬愛する芸能人は?そう、あの人ですよね。わかった?わから、ない、ハァ~こりゃ難しい問題だァ!←って書けば誰のことかわかるでしょ。
 いやね、さすがに、もう亡くなってます。年齢的にもそれはしょうがない。というかメンバーで鬼籍に入ってないのはひとりだけです。って誰かは言わないけど。
 とにかくその人に、少しだけ恩返しすることが出来ます。もうその頃には亡くなっておられるんだけど、今アンタが抱えている想いが何らかの<形>になります。もちろん「インターネットで」とかじゃないよ。
 あ、せっかくなんでチラ見せしておこうか。

 ↑これ、何のスチール写真?見たことないよ!と思うかもしれないけど、それを含めて、いろいろあったんですよ、いろいろね。
 ま、今となっては、そんなことどうでもいィ~じゃねェか!って感じなのですが。
 あ、ついでに言えば「末期4作品」もハイビジョン画質のが手元にありますよ。だからそんな必死で探さなくても大丈夫。心配しなくてもそんなのよりはるかに貴重な映像が見れることになるから。

 いや、もう、もっと言えば、末期4作品どころの騒ぎじゃない。つかそのグループとかとは何の関係もない、すごい映像が山のように手元にあります。
 ってももう、VHSの時代じゃないのは当たり前としてDVDの時代でもない。はたまたDVDの進化形でもない。そんな宮崎勤のような状態にはなりません。
 映像はインターネットに保存しています。だから本当、どこでも見ようと思えば見れるわけでね。
 あ、ついでに言えば、野球さえもその気になればインターネットで見れる。そんな時代が来るんです。
 でもねぇ、ちょっとさ、インターネットがすごすぎて、インターネットがあって便利からはみ出して、インターネットがなければ何にも出来ない時代になっちゃったな、と思う。

 アンタはアタシなんだから遠慮なく愚痴らせてもらうけど、インターネットがね、あまりにも当たり前になりすぎて、ストレスのはけ口として使ってる人が増えすぎたんですよ。
 そんなの2003年もだって?いやいや、2003年の頃はまだ、そもそもインターネットを使ってる人の絶対数が少ない。だからインターネットで罵言を吐くなんて、結局限られた人なんですよ。
 今は違うもん。みんな、本当に、当たり前のように<未来のPDA>を持ってる。何ならアタシの母親=アンタの母親でさえ持ってる。しかも10年以上使ってる。
 そんな時代です。だから一見ごくごく普通に見える人も、そういう「罵言上等」の<場>があれば、やっちゃうんですな。
 実際、逮捕される人もいっぱいいるしね。

 ま、何だか暗い未来に思うかもしれないけど、正直言えば、2003年よりは間違いなく暗いです。
 2003年からあと10年以内に阪神大震災並みの災害が起こるし(どこかは書かないけど)、2020年からは厄介な疫病が流行ったりする。2022年には戦争、とまでは行くかわかんないけど紛争もある。
 さらには景気はすこぶる悪い。軒並み物価は高くなってるし、なのに収入は上がらない。アータ、タバコなんか2003年の倍ですよ。
 疫病のせいで個人商店とかバッタンバッタン潰れまくったりしたしね。
 ただ、これは本当に意外っつーか、ああ、もしかしたら戦時中でさえこうだったのかも、と思えることがあって、少なくともアタシは、あれだけネガティブなことがあったにもかかわらず、今現在は意外なほどノホホンと暮らしている。別に裕福になったとかじゃあぜんぜんないのに、それでも「そのうちなんとかなるだろう」の精神でね、今日という日がちょっとでも笑えたら、それでオッケー、みたいな感じで生きてます。

 たしかに、さっき書いたネガティブな出来事のせいで「自分で自分を殺める」寸前まで行ったのは事実だけど、その結果、ひとつだけいい事があった。
 それは「どうせいつか死ぬ。つか死のうと思えばいつでも死ねる」ってのがわかったことです。
 アンタの最大の欠点、いや2003年当時のアタシの最大の欠点でもあるけど、とにかくビビリってのが世間を狭くしているってことにようやく気がついた。
 怖い目に合う?あったらいいじゃん。赤っ恥をかく?かきゃいいじゃん。刺されたらどうすんだって?刺されりゃいいじゃん。どうせいつか死ぬんだから。
 そんなことにビビって、結局何もやらないって方がよっぽどもったいない。つかさ、なーんにもやらないまま長生きしてどうすんのよ。
 それよりも、恥をかいても、精神的に追い詰められても、やりたいことをやって、殺されるならそれはそれでいいんじゃね?と。
 開き直り?そう、開き直りですよ。アンタ=アタシはなかなか開き直ることが出来ない人間です。それはよーくわかってるよ。
 でもさ、アタシのような人間が何とか生きていこうと思うなら、それも悔いのないように生きていきたいのであれば、もう開き直りしかないんです。
 だからね、最近のアタシはずっとこう思ってる。

 殺したいなら殺せ
 どんどん殺せ
 包丁?ピストル?
 おお、どんどんやれ
 そんなことして満足するならどんどんやれよ


 とね。
 たぶんこれはトシをとったからじゃないと思う。やっぱ、そんだけ精神的に追い込まれた結果です。
 本当は、そんな辛い思いなんかせずに、それこそ2003年くらいにね、つまりアンタくらいの時に開き直れてたらもっとラクで良いことがいっぱいあったんだろうなぁと思う。
 あ、途中に「ヒントは<海外>」なんて思わせぶりなことを書いたけど、そうです。海外ですごい経験をすることになるし、何なら半年ほど海外で生活することになります。って書いちゃったけど、まァいいか。
 当たり前だけど、海外での生活なんて、周りはガイコクジンばかりですよ。言葉なんか通じない。通じるわけがない。
 でもね、それでも生きていけるんですよ。どころかまともに言葉なんか喋れなくても、ちゃんとっつーか、しっかりとしたコミュニケーションを取る方法があるってのがわかった。
 つまりね「言葉が喋れない」「ガイコクジンなんて怖い」とかビビってたら何にも出来ない。でも開き直って、ま、どうなってもいいやと思ってやったら、わりと何とかなるんです。
 だからさっき「そのうちなんとかなるだろう」と書いたけど、正確には「わりと何とかなるだろう」です。

 そう、世の中、ビビらなければ、わりと何とかなる。その代わりビビった瞬間に何ともならなくなる。そこだけは絶対にわかって欲しい。
 まァね、それでも英語は喋れるに越したことはないけどね。だから英語の勉強をしておこう。
 って、それはテメエがラクしたいからだろって?フヒヒッ、そんなもんですかね!?

クレージーキャッツをご存知の方なら「やけにクレージーネタが多いな」と思ってもらえると思うのですが、何かね、どうも「2003年当時の自分ウケ」を重視した、というか。
あくまでそういう設定でしかないんですが、このエントリの対象読者はこのページを開いていただいた貴方ではなく、2003年当時の自分なんです。だから如何にも当時の自分が喜びそうなクスグリを入れようと。となるとクレージーキャッツしかないなと。
こうした「過去の自分への私信」というのは予想外に書いてて面白かった。ま、クサいとかイタいと思われる向きがあるのはわかっているけど、んで前書きで書いたように「空想非科学」の要素はあるのですが、でもこれはある種の純文学に近い気がする。
つか純文学ってね、アタシはけして小説界隈に詳しいわけではないから想像だけど、結局、小説(つまりフィクション)という体裁をとった「過去の自分への私信」という要素が多分にあると思うのです。
どちらにせよこの手の文章は過去の自分を冷徹に、公平に、そして可能な限り正確に精査しないと成立しない。実はそれってかなり面白いことなんじゃないかと。
ま、今後似たようなことをやるかはわかんないねどね。




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