何故か15位まである、藪似的東宝クレージー映画ベストテン
FirstUPDATE2007.10.8
@クレージーキャッツ @東宝クレージー映画 #映画 単ページ ベストテン @ニッポン無責任野郎 @クレージー大作戦 @日本一の裏切り男 @日本一の色男 @クレージーの大爆発 小林信彦 PostScript

 さて今回はアタクシ事ですが、藪似的東宝クレージー映画ベストテンをやってみます。

 アタシからすれば、東宝クレージー映画は出来不出来がはっきりしていて、ランキングをつけやすいと思うのですが、意外と好き嫌いが分かれるというか、おそらく投票とかしても、相当票が割れると思います。
 ですからこういったランキングに意味があるかどうかわかりませんが、まァ、DVDを借りる時の指標にでもしてください。

◇ 1位「ニッポン無責任野郎」
 さすがにこれは文句なしです。展開のすばらしさ、ギャグの豊富さ、挿入歌の多様さ、そしてよく観れば無責任男に独特の哀愁まで感じることができます。(この映画の考察はa href="20171223.html" target="_blank" rel="noopener" class="url">ココとココ

◇ 2位「クレージー大作戦」
 「作戦ものはつまらない」という考えを根底からひっくり返してくれる、犯罪アクションコメディの傑作。
 とにかく「主演・ハナ肇とクレージーキャッツ」でないと意味のない、他のグループには絶対にできないのはこの作品ぐらいです。手本になったとされる「黄金の七人」よりも絶対におもしろい!(考察はココ

◇ 3位「日本一の裏切り男」
 オムニバス風ということもあり評価は分かれますが、「無責任男の一生」といった視点でみればまた評価も変わると思います。(考察はココ

◇ 4位「日本一の色男」
 笠原良三脚本作品があまり好きではないアタシからすれば自分でも意外なんですが、好きなんですよ。
 「無責任野郎」からギャグを抜いたような作品で、展開もおもしろいし、意外と無理がないんですよね。

◇ 5位「クレージーの大爆発」
 一部では酷評の対象になっていますが、邦画で、商業映画で、ちゃんとお金をかけて、しかもそれなりにまとまっているカルト映画が他にありますか!
 ただひとつ注文をつけるなら、桜井センリに「なんだ、近鉄戦じゃないのか」といわせてほしかった。

◇ 6位「日本一のホラ吹き男」
 おそろしいほどハッスルした、超パワフルな植木等が観れます。
 ハナシの平凡さやおとなしめの挿入歌が多いなど、作り手側視点でみればけして傑作ではないのですが、すべての不備を植木等のパワーで吹っ飛ばしています。

◇ 7位「日本一の断絶男」
 クールな植木等もいいのですが、この映画はなんといってもなべおさみに尽きます。
 いい喜劇役者だと思うんだけどなぁ。ま、今は、その、何というか、ね。
 完成度もクレージー映画の中ではトップクラスです。

◇ 8位「ニッポン無責任時代」
 やっぱりこれは入れなきゃね。まぁ植木等はおとなしいのですが、たしかにハナシはよくできています。
 植木等みずから「僕の映画は漫画ですね」といっていたクレージー映画ですが、これだけはかなりちゃんとした喜劇になっています。

◇ 9位「クレージーメキシコ大作戦」
 これも意外と好きなんですよ。コケた理由もわかるし、長すぎるとも思うけど、ギャグもしっかりしているし、ラストのほのぼのもいいんですよね。

◇ 10位「クレージーだよ・奇想天外」
 谷啓はこういう「一見被害者・実は加害者」を演じれば天下一品です。
 めずらしくファンタジックな内容ですが、谷啓がやるとすごい自然に見える。

◇ 11位「日本一のゴリガン男」
 笠原良三脚本作品では一番アイデアのあるんじゃないでしょうか。
 挿入歌も多彩ですし、キャッチコピー通り<バイタリティ喜劇>だったのはこの作品までかな。

◇ 12位「クレージー黄金作戦」
 すべてはあのラスベガスのダンスシーンに尽きます。
 このシーンのためだけにこの映画を観る価値がありますね。

◇ 13位「大冒険」
 もう悪い意味で滅茶苦茶な映画だけど、でも志の高さを評価して。
 小林信彦云うところの「辞世の唄」と、河崎実云うところの敵基地で谷啓に植木が「おい!来てよかったなぁ!」っていうシーンは笑えますが。

◇ 14位「日本一のゴマすり男」
 この辺になると順位も適当ですが。
 古澤憲吾が好きでなかったという有島一郎が点を稼いでいます。

◇ 15位「クレージーの殴り込み清水港」
 時代劇の中ではもっともまとまりがいいかな。
 座頭市や用心棒のパロディなんかが入っていてそれなりに楽しめる。
 が、これも天本英世が全部持っていっちゃってます。

 なりゆきで15位までやってしまいましたが、16位以下はやめておきます。たぶんただの悪口になっちゃいそうだし。

 まぁどうしてもこんな感じになっちゃいますね。
 おそらく「なんであの作品が入ってないんだ!」と文句がでるのは間違いないんですけどこれがアタシの好みということで。

これを書いてから15年以上になりますが、順位は変わりませんね。
しいて言えば「クレージーの無責任清水港」の評価がちょっと上がったって感じかな。小国英雄の細かいダイヤログが意外といいんですよ。




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