別に「ホンキでSETTINGホンネでWRITE!」の続きでもなんでもないんだけどね。ま、エントリタイトルの元ネタは同じですが。つか前回「!」の数間違えてるし。
パロディやるなら細部まで正確に!
さて、ついにYabuniraチャンネルが本格始動から一年を迎えることが出来ました。
長かったのか短かったのか、順調なのか底辺で彷徨っているのか、もう自分でも何がなんやらって感じなのですが、チャンネル登録者数といった<数字>以外のところで、とにかく単純に「面白い動画にしたい」という意識が日増しに強くなっています。
というかね、今の時点で<数>って計算しちゃダメなのよ。もちろん商売としてやるならそういう計算も必要なんだけど、何しろまだ収益化もされてないわけで、つまり商売を始める以前の話なので、となったらね、ラーメン屋なら「兎にも角にもまずは美味いスープを作る」ことに固執しなきゃダメだろ、と。
つまり今の、要するに収益化されてない時点というのは、言い方を変えれば「試行錯誤しても大丈夫な時期」なんです。
つか逆に今やっておかないといけないというか、実際に商売が始まってしまったらそう簡単に<味>は変えれない。スープの味が毎回違うラーメン屋になんか固定客がつくわけがないから。
だから今のうちに「より良いもの」を、という姿勢で、どんどんチャレンジしていこうと。どうやったら「面白い動画になるか」を徹底的に煮詰めていこうと。
ウチのチャンネルは映画を題材にしています。しかも基本は古い映画です。当然のことながら作品によって情報量はまちまちで、情報がない作品はマジで何もない。
逆に情報がありすぎる作品もあるんだけど、こうなると「ネタ元の作品によってどうしてもクオリティに差が出てしまう」んですよ。
ま、アタシが喋ってる限り、滑舌の悪さを含めた「やぶにら節」というのは変えられないんで、そこを含めた上で、とにかく良くも悪くも<平ら>にしようと。つまり元ネタ如何にかかわらず「安定した面白さ」がなければな、と。
これは一年やってきて痛感してるのですが、ウチのような泡沫チャンネルはアタシのキャラクターなど二の次で、とにかく回るか否かは「ネタ」(内容ではなく取り上げる映画)次第なんです。
それはわかってる。わかってるけど、何百人にひとりかでも「この動画面白かったから、コイツの他の動画も見てやるか」となった時に、あんまり掘れなかった、つまりクオリティの低い動画を見てしまうともう二度と見てもらえなくなる。
その時に「まあまあ、そこそこはイケる」と思わせないと登録ボタンを押してもらえない。だから極力、動画によってクオリティに差があるというのを避けたいのです。
というのが長い長い前フリ。本題はここからです。
そういうことをいろいろ考えていってね、結局そこに着地するしかないのか、と自分でも思うんだけど、やっぱウチのチャンネルは「映画レビュー系チャンネル」なんですよ。
今年に入って映画以外のネタも積極的にやり始めた。これはジャンルを広げようというよりは「動画一本の時間を短くしたい」という意図から始めた。つまりウチのチャンネルの最大の欠点は「とにかく長過ぎる」ことだと思っていた。だから30分以内の短いのをやろうと思ったし、映画をネタにするとどうしても長くなるので映画以外のネタを積極的にやっていこうと。
しかしこれはあまり意味がなかった。
長かろうが短かろうが再生回数には直結しないというか、むしろ長い映画ネタの方があきらかに再生回数が伸びる。
つまりこれはウチのチャンネルが「映画レビュー系チャンネル」として認識されかけているってことだと思うんですよ。
それこそアタシが敬愛する「だてレビsideB」さんがはからずも「未解決事件系チャンネル」と認識されたように、もうそこを抵抗してもしょうがない。だったらほぼ完全な映画レビュー系チャンネルにしてしまえ!と。
かと言って正直毎週映画ネタをやるのはしんどい。
30分以内の短め動画をやりだして唯一良かったのはだいぶ時間に余裕が出来たことです。
以前のような同録スタイルならともかく、今のようにしっかり編集するスタイルで毎週映画ネタはキツい。映画ネタは調査に時間がかかるし、長くなりがちなので編集にも時間がかかる。
しかし「隔週」ならなんとかやれる。実際隔週で映画ネタ以外を挟むことでやってこれたわけで。
映画レビュー系にするならこの「映画ネタ以外」を止めなければいけない。完全に止めるわけではないけど週一からは外さなきゃいけない。
で、代わりに何をやるかですが、ヒントになったのは今年の4月に公開したこの動画です。
これは「あえて」一切前情報なし、後付け知識なし、つまり調査も精査もしない、本当に純粋に「ゴジラ」(1954年版)を観た感想を喋っただけの動画なのですが、これが意外にも手応えがあった。
もう一度言います。動画によってクオリティに差が出る最大の原因は、取り上げる作品によって情報量に差があるからです。
でも、そもそも「調査しない」のであれば、単純に<感想>だけ喋るのであれば、こういうバラツキは起こりづらい。
ならば「解説」ではく「感想」動画を増やせばいいのではないか。当然調査にかかる時間も皆無に等しいし、編集の手間もだいぶ減らせるので、これなら映画ネタだけで毎週やれるかも、と。
そんなわけで、2年目に入る今年度から解説ではない「ただ映画を観てその感想を喋る」だけの動画を始めます。
でも古い映画にかんしてはやっぱり調査したいので、映画感想動画は基本的に「今、映画館で上映されてる作品」にしようと。ま、それだけだと到底モタないので、ざっくり10年以内に公開された映画やサブスク配信オンリーの作品も含めようと。
これ、一回やって失敗している。もう動画は貼らないけどつまり「スオミの話をしよう」の動画です。
でもあれはやり方自体がマズかった。つか下手に深堀りしようとしてしまってメチャクチャ中途半端になってしまった。ま、作品自体の求心力もなかったんだろうけど、それは置いといても方向性を間違ってたのは事実です。
もうああいうのは止める。ただ感想だけに特化する。それしかない。
しかしそれだけではあまりにも内容がない。しかも「スオミの話をしよう」の時のように忖度しまくった感想なら面白くもなんともない。
実は最近になって「スオミの話をしよう」の回の宇多丸の動画を聴いたのですが、もう言いたいことを全部言ってくれている。アタシが下手な忖度をしたのと真逆というか、正直恥ずかしくなった。
感想だけなら感想だけでいい。ただしそれを成立させるためには<ホンネ>でやんなきゃ動画になんない。ホンネったって暴言を吐くのではなく、良いところも悪いところもしっかり伝える。ま、これは宇多丸さんというよりは双葉十三郎先生に近いというかね。
んで、アタシも双葉十三郎先生に倣って少しリスクを負いたい。
「ぼくの採点表」が素晴らしいのはちゃんと点数をつけているところで、つまり逃げ道をなくしているのです。あれをアタシも見習いたい。アタシも最後に点数を発表することにしようと。
もちろんそのせいで低評価が付くのは覚悟の上です。その覚悟がなければただの「映画を観た感想」だけの動画なんてアップ出来ないしやっちゃいけない。
「ゴジラ」の動画だって多少は気を遣ってるけど、言いたいことは言ってる。つまりただの絶賛じゃないし、特撮マニアではないからこその視点を大切にして、かなりケナしてるところもある。だからもう低評価の嵐を覚悟していた。
でも意外とそれは大丈夫だった。つかむしろ<ホンネ>でやったから良かったと。
ま、そんなところですかね。
本当は動画のというか編集の仕方も大幅に変えたんだけど、それはまた今度でいいや。