これねぇ、何だか一部の人たちを否定するみたいになっちゃいそうでコワいんだけど、そういう意図は本当にない。ただただ、アタシはこう思うってだけの話で。
まず大前提も大前提から書いておきます。
アタシはね、生まれてこの方、広い家に住みたいと思ったことが一度もないのです。
さすがに「狭けりゃ狭いほど良い」とは思ってないよ。でもワンルームでも十分だし、逆にどれだけ広くても2LDKもありゃいい。それ以上は本当に、むしろ住みたくない。
「それはテメエがプアおじだからだろ。もし2LDKと5LDK以上の一戸建てが同じ家賃なら5LDKのがいいだろ？」と聞かれても、いや正直、一戸建てレベルの部屋数がある家に住むくらいならまだワンルームの方が＜はるかに＞マシです。
もちろんこれはアタシに子供がいないというのもある。
でも仮に子供がいたところで、もて余す部屋数なんかあってどうするのよ？と思ってて、んなもん掃除も大変だし、絶対モノが増えまくるに決まってる。もし引っ越しになったらその労力たるや、とてもじゃないけど今のアタシの体力で賄えるとは思いません。
極端な話、家の広さなんて必要最小限でいい。むしろ「ぴったり感」みたいなのが欲しいというか、何も足せないけど何も引けない、というふうになるのがベストだと考えているのです。
ウサギ小屋？笑えば笑え。好き好んでウサギ小屋のがいいんだから。
だから、というのもあるのですが、田舎に住むメリットとして「家が広い」というのはアタシにはデメリットでしかない。
広い家に住むよりも近くに数件のくつろげるカフェでもあった方がはるかに良いし、でも田舎だとそれは難しい。書斎なんか用意しても結局は同じ場所なので気分が変わらないので、つかアタシの性分として「気分が変わった方が集中出来る」ので、となると書斎が用意出来るほど広い家に住む意味がないんです。
つかさ、いくら家賃が安くても、豪雪地帯とまではいかなかても寒い地域だと光熱費が馬鹿にならない。
ウチはワンルームマンションです。だからか、わりと暖房ガンガンにしても電気代がマンを超えることはない。しかし東京に引っ越してくる前、神戸に住んでる時は2LDKくらいの広さで、ボロ家だったってのを差し引いても冬なら電気代は2マンを超える時もあった。
って結局はカネの話かい、と思われるかもしれませんが、でも家賃が安い＝広い家に住めるってことなんだったら、そりゃそれは関係ありますよ。
ただね、アタシは思うわけです。こういうのは計算するこっちゃないな、と。とくに他人のやることに「計算したら」云々と口を挟むのは愚の骨頂じゃないかと。
アタシが東京に住んでるのは「東京が好きだから」ってのと「狭い部屋の方がむしろ好ましい」というのがあるからです。本当はもっとのっぴきならない事情はあるけど、それはとりあえず置いといて、とにかく「計算したら東京のが得」だから東京に住んでるわけじゃない。
同様に、田舎に住む人も「この土地が好きだから」とか「広い家に住めるから」とかね、そういうことがあるからだろうし、そこに損得勘定を持ち出すと話が変わってくる。
コスパとかってマジでくだらない言葉で、こういうのって一見計算してるように見えて自分に都合の良い足し算をしてるだけなんですよ。
数字を持ち出すとまるで主観がないっつーか客観視出来てるみたいに思えるけど、肝心の計算式が主観入りまくりで「それ、計算式を変えれば、用いる数字を変えれば、まったく逆の結果になるよね？」みたいなことが多すぎる。
何つーか、時には主観のが正しいこともある。つか自分のことを決める場合、主観がメインでないと最終的に良い結果にならない。もしかしたら損得勘定で言えば損かもしれないけど、長い目で見れば得になるんじゃないか、とくに住居にかんしては強くそう思うわけで。
さて、アタシはこれまで、1月1日に起こった能登半島地震について何も書いてません。
もちろん思うところはあるけど、口にしようとは思わなかった。一昨日も書いたし、ここ数年、毎年1月17日に阪神淡路大震災について書いてるけど、「揺れを体験した」とか「被災した」とかではなく、とにかく「その後」がどれだけ重要か体験しているからこそ軽々しくモノを言う気になれないんです。
ただ「被災の大きい土地を捨てろ」という意見だけは違う。そんなことは計算でっつーか損得勘定で考えることじゃないし、他人さんが口を挟むようなことでもない。
「住み心地」とか「街への思い入れ」なんか関係ない、とかそんなことがよく言えるなと。どれだけ傲慢な人間なんだと。
残念なことに共感力なき者にデッカイことは出来ないのよ。つか共感力こそ物事を前に進める強力な推進力になるのよ。
そんなこともわからないような人間は一切震災にかかわって欲しくない。結局、大多数の人間が損するだけだからね。
計算しちゃいけないこと
FirstUPDATE2024.1.19
