lived in NINGYOCHO 2003こぼれ・TSUTAYA編
FirstUPDATE2023.10.24
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先日、Yabunira開設20周年記念エントリをアップしたのですが、ってまだその話題を引っ張るのかよ!?と思われるんだろうけど、ええ、引っ張りますよ。


何しろこのエントリ、当時、つまり2003年につけていた日記から「わかる限りすべての行動」をルックバック形式の月表にして書き写したのですが、これがもう大変だった。
まず当時の日記を全部読み返して、というのは当然として、記憶にある限り、またネット検索という簡易な<やり方>ではあるものの可能な限り補足していったんだから。
それは別にいいんだけど、頑張って思い出したところで、調べたところで、そのほとんどは所詮注記の範疇であり、そこからネタに広がることもない。
本当は注記で留めるにはもったいない、そこそこ書ける出来事もまだまだあったんだけど、そんなことしたら恐ろしく長いエントリになるので大幅にオミットしたんです。

でもさ、やっぱ、よくよく考えたらかなりもったいないなって。
だって普段は夜になってもネタの主題が見つからなくて、しょうがなしにヤフーニュースとかから無理矢理主題になりそうなことを引っ張ってきたりすることもあるんですよ。
そこまで毎日のネタに困っているのに、これだけのネタの宝庫をみすみす捨てるのはあまりにも惜しい。
ま、今年はなるべく当日書いて当日アップってスタイルでやるって宣言しちゃったからさ、実際に文章化するのは当日だとしても、あくまで「ネタ元」としてくらいなら活用していいんじゃないかとね。

で、まずは本当にギリギリまで迷った挙句、結局オミットしたTSUTAYAネタをやろうと思います。
何で迷ったのかと言えば、<ちゃんと>書けばメチャクチャそれで分量を食うんですよ。だからといって簡素に書けばぜんぜん時代が出ない。となったらもう全カットしか方法がなかったわけで。
実際、「Yabunira20周年記念・lived in NINGYOCHO 2003」というエントリを読んでもらえれば「コイツ、どんだけTSUTAYAに行ってんねん」と思われると思うんですよ。自分でもまったく憶えてなかったけど、マジで週一レベルで行ってる。
つか日記にはっきりした記載はないのですが「借りた」という記述はないのに「返却した」という記述があったり、もしくはその逆だったりで、しかもマメに「TSUTAYAに行ったらといって確実に日記に書いてるわけじゃない=当たり前だったからわざわざ記録として書こうと思わなかった」レベルなので、実際に行った回数は「日記に記載がある数倍」という推測が成り立つのです。

言うまでもありませんが、2003年当時にはサブスクなんてものはない。とくに映像系サブスクなど当時のネット回線速度では潜在顧客が少なすぎて商売にならない。
だからまだこの頃までは「レンタルビデオ(DVD)」なんて当たり前というレベルではなく、そもそもよほど先見の明がある人以外「将来レンタル映像ソフトを映像系サブスクが駆逐する」なんて予測が出来なかったと思う。ま、こんなことを書いたら絶対後出しジャンケンするヤツが出てくるんだけどさ。
要するに、まさかここまでTSUTAYAが衰退するとは思っていなかったわけで、もし「TSUTAYAなんか近い将来なくなるぞ」とわかっていたら、んなもん、たぶん毎日レベルでTSUTAYAに行ってたと思う。

ここまでTSUTAYAに通ってたと書いてきたのですが、当時アタシが行っていたのは新宿TSUTAYAのみ。今で言えばサンドラッグの上階にあたるところにありました。
アタシがここのTSUTAYAにしか行かなかった理由はふたつです。

・当時勤めていた会社が新宿にあった
・新宿TSUTAYAがもっとも品揃えが良かった

アタシがマニアックかどうかはともかく、大衆的な趣味でないことはわかってもらえてると思いますが、単純な店舗のデカさだけなら渋谷とか恵比寿ガーデンプレイスの店舗のが大きかったように思う。
しかし新宿TSUTAYAは廃盤になってるレンタルビデオ(=VHS)とCDに強く、とくに戦前芸能文化への興味の入口に立ちかけていた当時のアタシからしたら新宿TSUTAYAは本当に心強かった。
ましてや会社が新宿なんだから、そりゃあ、行こうと思えば毎日でも行けるわけで、実際まだ新宿TSUTAYAが現存していた2010年代、アタシは神奈川県に在住していましたが、さすがにほとんど行かなくなりました。

レンタルでややこしいのは「返却」という作業があることです。
途中からTSUTAYAも「郵送での返却」というサービスを始めて、アタシも何度か使ったことがあるんだけど、これはこれで「便利だけど面白くない」んです。
これは理解してもらいづらいんだけど、何故か「新たに何か借りる気もなく、ただ返却に行っただけの時に限って<これは!>みたいなのが目に入ってしまう」という。んでフシギと「今日は宝探し気分でいろいろ見てやるぞ」って時は何にも見つからなかったりする。
あれ、いったいどういうジンクスなんだろ。

だからまあ、新宿三丁目にあった新宿TSUTAYAが閉店した頃は知らないし、後に歌舞伎町に縮小して移転したそうだけど、そっちの店舗には行ったことがありません。
何しろ歌舞伎町の店舗は行ったことがないので、どんな品揃えだったかはわからない。でも名称を見る限り「新宿TSUTAYA歌舞伎町DVDレンタル館」ってことは、たぶん、VHSレンタルもCDレンタルもなかったと想像出来るので「行こうと思わなかった」のは正解かもしれません。
というかね、そりゃあVHSソフトもレンタルしたりはしたんだけど、それはどちからというと戦前芸能文化熱が高まった2010年代の、つまり神奈川県に転居して以降の話で、2003年頃はどちらかというとCDレンタルの方が多かった記憶があります。

というか新宿TSUTAYAのような廃盤を含めたマイナーCDの宝庫は、当時のアタシのような人間にはうってつけで、「松竹歌劇 戦前編」や「宝塚歌劇 戦前編」、川畑文子、ディック・ミネ、笠置シズ子といったCDをレンタルしている。
レンタル代、という安価でこうした基礎的な音楽を聴けたのは今となっては本当に大きかったと思っています。
もちろん今であれば(ま、グレーだし音質はアレだけど)YouTubeで聴けるんだけど、こういうのはまとめて聴くから意味があるっつーか、たぶんこういう聴き方をしなければ「ハマる」までは行かなかったと思う。

いや、実際、戦前関係以外のCDも山ほどレンタルしていて、完全にガチャ気分で世界の民族音楽みたいなCDすら結構借りてました。
この頃の「音楽雑食時代」が懐かしい。勉強のためとかではなく、本当に純粋に「世界中のあらゆるジャンルの音楽を聴きたい」と思ってた。そういうのはね、やっぱ、年齢なんですよね。
残念ながら今は違うもんね。ま、それはそれこそ<老いらく>に近づいてるのである程度はしょうがないんだけど、せめて「今流行りの」だけでも最低限抑えておかなきゃな、と常々思っています。

ま、最新ヒットを追うなら絶対サブスクの方が便利なんだけど、そのためにってのはなぁ。どうすんべかねぇ。







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