ふんわり、が一番マズい
FirstUPDATE2023.10.14
@Scribble #Scribble2023 #物申す #世間の話題 #戦後 ジャニーズ事務所 マスコミ テレビ局 スポンサー 一億総懺悔 ふんわり ビッグモーター 対象を広げすぎない エッジ 単ページ

こないだね、ジャニーズ事務所の件で「マスコミにも責任があるだろ、とか言い出したら結局最後は<一億総懺悔>になるぞ」と書いたのですが。

これ、どうも誤解を生みそうな表現になったことは反省しているのですが、アタシは間違ってもマスコミを庇いたいわけではない。というかマスコミが悪辣だなんてアタシからすれば当たり前の話だしさ。
ただね、こうした問題が起きた時、有責の範囲を広げすぎると「<ふんわり>とした終結」になりやすいってことが言いたかったんです。

そもそも「一億総懺悔」という言葉自体が「<ふんわり>とした終結」を狙ったものなのはあきらかで、どこに一番の原因があったかを曖昧にしてしまった。ま、結局は通称・東京裁判で裁かれることになるんだけど、さすがに東京裁判が本当に公平なものだったか言い出したらキリがないので止めておく。
とにかく今回のジャニーズ事務所問題の件で言えば、マスコミの忖度とかそういうのは後回しにして、まずは本丸の解明が先なんじゃないかとね。

だってさ、マスコミ、とりあえずはテレビ局に絞っても、そもそもココでも書いたようにテレビ局にとっての<王様>は視聴者ではなくスポンサーです。
いくら一般層に人気のないタレントでもスポンサー様が「使え」となったらテレビ局は使わざるを得ないし、逆にスポンサーが極端に望まないタレントをテレビ局<如き>が起用出来るわけがない。つまりそのタレントの需要の有無は本来あんまり関係ないんですよ。

となるとスポンサーも同罪ということになるし、スポンサーとなった企業の商品などを買い求めた「いち消費者」だって「非がない」とは言えない。
スポンサーが何故CMを打つのか、それはその商品なりを買ってもらうためで、実際問題一切その番組を見てなくても、その番組枠で放送されたCMを見てなくても、結果としてその商品を購入していれば同じと言えないこともないんですよ。
要約するなら

ジャニーズ事務所に忖度して番組を放送していたテレビ局が悪い
→その番組のスポンサーも悪い
→番組のスポンサーとなった企業の商品を購入した消費者も悪い

となって収拾がつかなくなる。
つまりは、国民全員が悪い=一億総懺悔ってことになって本丸の責任がボヤける、というね。
何でもそうなんだけど、対象を広げれば広げるほどボヤけた結論になる。それこそテレビ番組でも対象となる視聴者層を絞れば絞るだけエッジの効いた番組になるし、全年齢、全地域、どなたが見ても楽しめます、なんてしたらエッジがボヤけすぎて、全年齢、全地域、どなたが見ても「あまり面白くない」なんてことになりやすいのです。

ジャニーズ事務所問題でエッジを効かせたいのであれば、それはもう「前社長と前副社長からどれだけ真実を追及出来るか」でしょう。
アタシが基本的に、2回目の記者会見の茶番を演じたふたりに怒りがないのは、所詮東山にしろ井ノ原にしろ<枝葉>なんですよ。もっと酷いことを言うなら彼らは「換えの効くコマ」でしかない。要するに猿が猿まわしの指示通り動いただけの話なんだから、いくらそこを追及してもあんまり意味がないんじゃないかと。
もちろんね、巷で言われているように東山の場合、多少は関与していたのかもしれない。しかしそれはマスコミと同様後回しにするべきで、今、現段階でやるべきことではない、と。

これはビッグモーターの件も一緒だけど、何でもいいからポイントを絞る。で、前社長と前副社長に「一切嘘が言えない状態」で喋らせる。まずはそこからなんじゃないですかね。
で、一応の解決を見た後に東山だったりマスコミの忖度について検証すればいい。
とにかく今一番ダメなのは対象を広げて「ふんわり」させることです。つか「ふんわり」さえさせなければ他の芸能プロダクションを巻き込んで、というかテレビ局にしろ芸能プロダクションにしろ民間企業なんだから損得勘定が始まって結果的にクリーンに近づくんじゃないかと。

というかさぁ、あくまでインターネット上での話だけど、何というか、本当はマスコミも同罪だ、みたいに言いたがる「自分は世の中の本質を見抜いてますよ」という賢者風情の与太者が多すぎるんだよな。
ま、見事にブーメランが脳天にブッ刺さったので病院に行ってきます。







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