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老いらくの性欲・五十代編
FirstUPDATE2023.1.15
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 これからアタシが書こうとすることは、たぶんあまり前例がないことだと思う。いや皆無かと言われたら自信はないんだけど、もしあったとしてももっと老成してからの話だと思うんですよね。

 さて、2022年に「♯性欲由来の優しさ」なんてハッシュタグが軽く流行ったりしました。
 この言葉が正しいのかどうかはどうでもいい。しかし少なくとも一定数の人、というか女性の中には「男性の性欲=気持ち悪いもの」という考えの方もおられるようです。
 それはまァ、ポリ○レとか抜きにして、個人の考えで留まっているうちは別に否定するようなことではないし、たぶんそれは生理的なものなのでどうしようもないことだと思う。
 ただ、それでもやはり、そういう考えは女性であってもマイノリティのはずで「男性であろうが女性であろうが性欲があって当たり前」と考えるのがマジョリティだと思う。つかそれがマジョリティでなければ人類なんてとっくに絶滅してますから。
 さらに「10代後半から数年間の性欲の高さ」を否定する人はあまりいないと思う。
 もちろん中には若年層にもかかわらず極端に性欲が薄い人は存在するのですが、やはり、これもマイノリティのはずです。

 では「60代以上の性欲」となるとどうでしょう。
 おそらく「気持ち悪い」と感じる割合がグンと上がると思う。というか「60代以上の性欲=気持ち悪い」と思う人の方がマジョリティではないか。
 じゃあ、実際、60歳以上の人がどれほど性欲かあるのか、ですが、こんな個人差があることもないと思っているんですよ。
 実際、何歳くらいに性欲が消滅するか、それはもう個人差でしかなく、それは一旦置いておくとして、では一定の年齢になればその瞬間から性欲がキレイさっぱり消滅するのか、というとそんなことはあり得ない。おそらく緩やかなカーブを描きながら減衰するはずです。

 現在、2023年時点でアタシは50代半ばです。つまり「性欲があること=気持ち悪い」と思われる年齢に達するまでまだ少し時間がある。
 少なくとも現時点でのアタシは、そりゃ若い頃に比べたら落ちたけど、まだ十分に性欲があると自覚している。いやもちろん50代でも性欲のあるオッサンなんて気持ち悪いと思う方はおられるんだろうけど、事実なんだからしょうがない。
 しかし「気持ち悪い」がマジョリティになる頃には本当に性欲が消滅しているのか、いや完全に消滅まで行かなくても、ゼロに近いレベルにまでなってるかと言えば、現段階では「ほとんど無理なのではないか」と思っているんです。

 こうしたエントリを書こうと思った<きっかけ>のひとつが「自分の性欲って全盛期に比べてどれだけ落ちたのだろう」ということを記録しておきたかった、というのがあります。
 本当はね、せめて「老いらくの性欲・三十代編」からやりたかったけど、その時点で思いつかなかったんだからどうしようもない。というか30代の時点では「将来、必ず性欲は落ちる」なんて考えたことさえ、なかった。
 だからまず、書かれなかった十代編、二十代編、三十代編、四十代編の補完、というか、自分が記憶している範囲のことを赤裸々に書いておく。でないと記録にならないから。

 まず最初に、性欲の<興り>とでもいうのか、初めての射精から書かなきゃしょうがないでしょう。
 これは、正直、かなり早い方だと自覚している。具体的にはたしか小学5年生の時だったんじゃないか。
 これも記憶がさだかではないのですが、小学4年生くらいの時にすでに「陰茎を触ると気持ちいい」という感覚があり、しつこく触った先に、射精はなかったもののすでに「絶頂」という感覚はありました。もちろんこれが「絶頂」ということはわかってなかったのですが。
 これ、何と言うのだろ。アタシは医学に通じているわけではないので専門用語は知らないのですが、つまりは「射精を伴わなくても絶頂という感覚は得ることは可能」なんです。
 とにかくそうした気持ちの良い感覚=性的快感を、さすがに毎日ではなかったけど、たまにやっていた。そしてある日、いつものように陰茎を触って、絶頂になった瞬間、陰茎の先から、何か白い、やけにトロみのついた液体が噴出された。これが5年生の時です。

 言うまでもなくこれが精液なのですが、もちろんその時はわからない。調べようにも誰かに聞くことも出来ない。これまた当然、当時はインターネットなんかないから自力でってのも難しい。
 これは何かの病気なんじゃないか、と疑う気持ちはあったけど、あまりの気持ち良さに止めることが出来なかった。
 いやね、これ、今考えると本当にフシギで、何で「病気かもしれない」という気持ちが消えたのか、いつから「これは当たり前のことなんだ」と思えるようになったのか、そういう知識をどこから得たのか、本当に何も憶えてないんです。

 アタシがマスターベーション(=自慰行為)をほぼ毎日やるようになったのは射精を伴うようなって以降なので小学6年生くらいからだと思う。
 以降、初体験、つまりは性交ですね、をするまでの間、本当に欠かさず毎日やったはずで、例外があるとするなら修学旅行の時くらいでしょう。
 ここで重要なのは「毎日」ではない。毎日なのは当たり前で「一日に何回射精していたか」です。
 しかしこれまた憶えてないのよ。本当に。恥ずかしいとかではなくね。というか回数なんかいちいち数えているわけがない。トクオじゃないんだから。あ、トクオとは大空テントのことね。ギョッ!ギョッ!

 いやこれはフザけるエントリではないのでマジメにやります。

 中学3年生頃から高校の頃にかけて、テレビの深夜劇場で、何度もリピート放送されていた、アタシの性欲を大いに刺激する映画が2本ありました。
 ひとつは「セックスチェック 第2の性」という緒形拳主演の大映映画で、ま、緒形拳はかなりとんでもない役なんだけど、とにかくイヤらしかった。
 もうひとつ、こっちは洋画なのですがタイトルがわからない。もしタイトルがわかったら再見したいけどタイトルがわからないんじゃ探しようがないわけで。
 内容としては新婚カップルが主人公なんだけど、男の方がカンジンな時になるとアレがダメになって、なかなか初夜を迎えられない、みたいな。
 いろいろあった末、嫁は他の男と浮気をし、旦那の方は何故か嫁を母親と一夜を共にする。つまり嫁以外とはいえ性交に成功したと。
 結局旦那と嫁も性交に成功してハッピーエンドになる。
 これがもう、とんでもなくイヤらしくて、当然<オカズ>にならないわけがない。「セックスチェック」もタイトル不明のエロ洋画も2時間足らずの映画だったと思うけど、放送中に最低3回は射精したはずです。

 しかし中高生で「一日3回」は普通すぎる。普通はそんなもんじゃ効かない。でもしつこいけどマスターベーションの回数なんか数えてるわけがないんだから「記録」としてはカウント出来ないんです。
 では完全に記憶している記録は、というと、あれはギリギリ30歳の手前、たしか29歳の時だったはずですが、ひとりの女性と「3日間で20回」性交したことがあります。
 射精を伴った上で女性とまぐわった最高記録はこの時だと思う。というか自分でも「これは間違いなく人生の最高到達点、おそらく今後もこの記録は破られることはない」と確信したので、こんなことを記憶していたわけで。
 そしてこの時の記録は予測通り、マックスになった。以降、これは性欲の増減とは直接関係ないのかもしれないけど、塗り替えられることはなかったし、おそらく今後もないはずです。

 とにかくこの時、つまり29歳を性欲の頂点と仮定する。いや間違いなくもっと若い頃の方が性欲は高かったとは思うのですが、先ほど書いた通りマスターベーションを含めても具体的な回数までは憶えていないので、それ以前のは参考記録ってことにします。

 ま、こういうことを書くと「テメエ、本当に恥も外聞もないな」と思われるかもしれないけど、実はこういう話はたいして恥ずかしくない。あと言うまでもなく自慢でもない。
 こういうのはね、所詮は「過ぎ去った過去の話」でしかないのだから、しかももう20年以上前の話だから、わりと冷静に振り返ることが出来るのです。
 本当に恥ずかしいのは今現在を語ることで、しかし書かないと記録として成立しないので無理矢理書きます。
 まず、では今後、そういう機会が訪れたとして「3日で20回」もの性交が可能か不可能かで言えば、まず不可能と言い切れます。
 これは性欲云々の前に、まず体力的に無理です。やはり性交というのはかなりの体力を使うわけで、残念ながら今のアタシにはそんな体力はありません。

 ではマスターベーションならどうか、です。
 マスターベーションの方が性交よりも使う体力は少ない。だからむしろ正確に性欲を測ることが出来ると思う。
 しかしこれまた「3日で20回」は不可能です。というかマスターベーションの頻度はとくに40代後半くらいから減ってきています。
 それでもゼロになったかというと、なってない。さすがに、今現在は週に何回、と書いちゃうと「あまりにもぶっちゃけすぎて」極端に品性下劣になってしまうので書きませんが、少なくとも毎日ではなくなりました。
 これもどうなるか皆目見当がつかない。やがてゼロになるのか、それともたとえ年イチレベルだったとしても延々継続するのか。

 いやね、たしかに性交にしろマスターベーションにしろ、己の性器を用いた性欲の解消は一番わかりやすいし記録としてはたしかなものかもしれないけど、本当はそれは問題ではない気がするんです。
 ここまでざっくりと<性欲>と書いてきたけど、実は性欲にはふた通りあるのです。
 ひとつ目は「己の性器を用いた、最終的に絶頂まで達することが目的」の性欲です。男性限定の話ですが、必ずしも射精を果たしていなくても構わない。それこそ「射精したいのに、させてもらえない」みたいなのもこちらに属する。

 そしてもうひとつ、実はこちらの方が本エントリにおいては重要と位置づけているのですが、もっとメンタル的な性欲、なんてものがあるんだけど、この話はPage2に続く。







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