ちょっとね、今さらだからいいだろって感じで、昨年末のテレビ番組のことでも書いておこうかと。んで、そうなるとM-1グランプリは外せないな、と。
個人的にね、ネタとしてというより<方向性>として面白かったのがヨネダ2000でした。
後出しじゃんけんもいいところだけど、アタシは以前から、ああいう感じのネタをやる人たちが出てこないかなぁってずっと思ってて、じゃあ本当に出てきたので結構ビックリしたんですよ。
そういえばアタシはこんなことを書いたことがあります。
ふつう「ぞわぁっ」なんて言うと気持ち悪い時に使う表現ですが、もう「ぞわぁっ」としか言いようがない弱度の快感があると思ってて、それを上手く<笑い>のネタに落とし込めれば「面白い」とか「笑う」というよりは「何とも言えない気持ちのいいトリップ感覚」っつーか一種のヒーリングみたいなものが出来るんじゃないかと。
ただM-1のヨネダ2000のネタは後半が惜しい。
途中で歌が入るでしょ。あそこから完全に一般ウケを狙ったというか世間と迎合したみたいに見えちゃった。
さすがにペッタンコで押し通すのはしんどいかもしれないけど、だったらペッタンコに代わる、でもムードはキープした別の「ぞわぁっ」とした展開にして欲しかった。そこだけですね。
で、ウエストランドですよ。
決勝のこのネタ、もう「その後の展開」としても完璧で、案の定「R-1チャンピオンがウエストランドにキレる」みたいな、ま、もちろんプロレスだけど、そういうことってどのM-1チャンピオンでもなかったでしょ。
つまりあのネタはただ笑わせた、優勝させたってだけではなく「ウエストランドをよりバラエティ番組で使いやすくさせた」ネタになったわけで、そういう意味で完璧だったんだなと思う。
アタシ個人として一番面白かったボケは、もうダントツで、さや香の一本目の冒頭です。
ただね、あの一本目の初っ端のギャグがさや香のピークになってしまった気がする。あのボケを超えるギャグは一本目、決勝ととうとうひとつもなかったし。
しかし「M-1グランプリ全体」として見れば、ピークはさや香ではない。さらに言えば番組中ですらない。
正直言いましょう。あの3時間半もの長丁場で一番笑ったのは↓です。
これ卑怯すぎるわ。いや空気階段は最近の芸人では面白い方だと思ってたけど、しかしこれ、高須クリニックもよく許可したし(いやあのオッサンなら喜んで許可しそうだけど)、何より日清がよくやったよ。
何より可笑しいのが一瞬だけ映る水川かたまりで、ちょっと西原理恵子に似てるのがまた可笑しい。
これ、来年もまたやってくれ。次はサッチーバージョンで。