結果的に、またまた昨日の続きみたいな話なのですが、別に連作にするつもりではなく、やっぱこれは書いておかなきゃ、と思ったもので。
かつて、吾妻ひでおを「ビッグマイナー」、いしかわじゅんを「リトルメジャー」なんて言った人がいました。ま、いしかわじゅんがリトルメジャーかどうかはともかく、吾妻ひでおをビッグマイナーと評したのはまさに言い得て妙で、大衆寄りかマニアック寄りかで言えば確実にマニアック寄りだけど、マニアック寄りにもかかわらず「その界隈」では間違いなくビッグネーム、というのは当時の吾妻ひでおの立ち位置を上手く表現しています。
って昨日の話とぜんぜん違うじゃん、と思われるかもしれませんが、昨日書いた「やぶにらと言えば○○!」の○○に入る最適解のヒントはこの「ビッグマイナー」というワードにあるのではないかと。
アタシのような名もなき人間がメジャー界隈のことを書いても、それは相手にもされない。かと言って度を越したマイナーなことを書いたら他人の興味を惹かない。
となると「マイナーはマイナーだけど、その中で数が多く熱狂的な人も多い」つまりはビッグマイナーについて書くべきではないかとね。
もちろん吾妻ひでおについて書きゃいいって話じゃない。つかさすがに時間が経ちすぎて、吾妻ひでお本人も鬼籍に入っているわけで、もはや吾妻ひでおはビッグマイナーとは言えない。限りなくリトルマイナーです。
そんなことを言えばクレージーキャッツもなんですよ。
アタシは2005年にクレージーキャッツのファンサイト「CrazyBeats」を立ち上げたけど、この頃ならギリギリ、クレージーキャッツはビッグマイナーと言えた。もちろんかつてはクレージーキャッツはビッグメジャーであり、時間の経過とともにビッグマイナーになった頃だった、と言っていい。
しかし吾妻ひでお同様、今のクレージーキャッツは確実にリトルマイナーです。つまり、もうどう転んでも「やぶにらと言えばクレージーキャッツ!」ってのが無理なんです。
例えば、それこそ「ドラえもんを除く藤子不二雄」はビッグマイナーなんですよ。
しかもドラえもんというビッグメジャーが付随しているのも良いし、アタシ自身藤子不二雄は本当に好きです。
だったら「やぶにらと言えば藤子不二雄!」と言われるように頑張れ、と言われても、それは無理、と答えるしかない。
アタシはね、藤子不二雄にかんしては「ファン」以上ではない。つまりマニアではない。だから一度たりとも国会図書館で藤子不二雄関連のことを調べたことがありません。んでたぶん、これからも調べる気がない。
おいおい、だったら他に何があるんだ、となったら、たったひとつだけある。
それが「ザ・ドリフターズ」です。
ドリフターズは本当に好きだし、んでマニア的な観点もあると自負している。またドリフターズ自体はメンバーのうち2人は鬼籍に入ったけど、いまだにスペシャル番組が作られるほどの存在感があり、さすがに令和の今、ビッグメジャーは言い過ぎとしても十分「ビッグマイナー」の範疇に入るはずです。
そしてたぶん、まだしばらく、少なくともあと10年はビッグマイナーであり続けると思う。
アタシがね、あ、もうちょっとドリフターズについてちゃんと書いてもいいかな、と思ったのは最近発売された「ドリフターズとその時代」という書籍を読んだからです。
面白かったかどうかは書くまい。というかそこまで悪い本じゃない。よく調べてあるな、とは思いましたし。
しかし、その調べ方において、これはアタシとは方法論が違う、と思った。もし当該書籍を読まれた方がおられましたら、↓の拙文と比べてもらったらアタシの言いたいことがわかるはずです。
これはわかって欲しいのですが、比べてどちらが優秀と言いたいわけではないのです。というかそこまでアタシは自信家ではない。
しかし、ここまでノンフィクションを書く方法論が違う以上、どう「ドリフターズというグループ」について書いていっても、被ることはないな、と。
てなわけで、まだ具体的な時期は未定ながら、ドリフターズのファンサイトを立ち上げる予定です。
とにかく、最終目標は「やぶにらと言えばドリフターズ!」と言われることなんだけどね。ま、あんまり打算が見えないように上手くやります。