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やぶにらの変な夢大全
FirstUPDATE2022.4.18
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 それでは続きをやります。
 one sheep、two sheep・・・

◇ ポリスマン
 これは相当、変則的な夢です。何たってアタシが何かするわけではなくただテレビを見てるだけなんだから。

 具体的には、この夢を見たのが2008年、だから時代設定も2008年です。どうもテレビでバラエティ番組を見てるようで、ブラウン管(正確には液晶だけど)に映っていたのは、当時某女優と結婚中だった陣内智則。そして明石家さんま、Mr.オクレ。3人でトークしている。
 内容はこんな感じです。

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さんま「家に帰ったら紀香が待ってるわけや。(オクレ)兄さんやったらどうします?」

オクレ「考えただけでタってきたわ」

陣内「うわっ、めっちゃ嫌やわ、そういうの」

さんま「引いてどうするねん。想像だけやないか」

陣内「いくら想像だけでも嫌ですわ。師匠かて嫌でしょ?」

さんま「もしかして大竹さんのことかな」

陣内「もしね、ぼくが大竹さんで興奮してたら嫌でしょ」

さんま「ていうかお前かて人の嫁さんで興奮したことぐらいあるやろ」

陣内「いや・・・あんまりないですね」

さんま「何でや?」

陣内「何でやいわれましても」

さんま「想像せえへんか?」

陣内「あんまりしませんね」

さんま「もしかしてあれか、お前ビデオとか本とかないとあかんタイプか」

陣内「ふつうそうちゃいます?」

さんま「あかんわ。芸人やったら想像でいかな。ねえオクレ兄さん」

陣内「オクレさんもそうですか?」

さんま「あれ?お前知らんの。オクレ兄さんの想像力」

陣内「そんなすごいんですか」

さんま「ちょっとあの話してやってください」

オクレ「あれって何や」

さんま「ポリスマンでんがな」

陣内「ポリスマン?」

さんま「ええか、よう聞け。兄さんがあんまり売れてない・・・今もやけど。独身でおかずにするもんが何もないわけや。おかずいうたら缶詰が二個しかあらへん」

陣内「それほんまに食べるおかずですやん」

さんま「さあそこや。何とかこの缶詰があっちのおかずにならんもんか思てずっと缶詰見てたら、えらいもんやで、二個の缶詰が女の人とポリスマンのエッチに見えてきたんやから」

陣内爆笑

さんま「お前もこれくらいの想像力養わんと」

陣内「え、何で缶詰がポリスマンに見えたんですか?」

オクレ「知らんわ!・・・たぶん缶詰のめくれてるとこが(帽子の)ツバに見えてきたんやろな」

さんま・陣内爆笑

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 この夢のことはいまだに鮮明におぼえています。しかも時が経った分、現実と夢の区別が曖昧になってきており、なかば本当にこんなトークが展開されたという認識に近くなっている。

 繰り返し断っておきますが、これはアタシが見た夢です。実際こんな番組があったわけでもないし、各人がこんなトークをしていたという事実はない。
 シモがかった話だけど、やたら良くできている。3人とも如何にも<言いそうな>セリフを言ってるし、オチも実に、らしい。
 問題はこの話を誰が考えたか、です。とてもじゃないけどアタシには「缶詰のめくれてるとこがポリスマンのキャップのツバに見える」なんて発想はない。
 もしかしたら、仮にオクレでないにしろ、テレビでこのようなネタを言ってた人がいて、それが潜在意識にあって夢にでてきたんだろうか。しかしこのネタ自体、いやネタ全体というよりオチだけはオクレが言わないと面白くない気がするし。

 だいたいテレビを見ている、なんて夢はほとんど見たことがなく、それがこれだけ「気持ち悪いくらいよく出来た話」なんだから、忘れようと思っても忘れられるもんじゃない。
 そんなことはあり得ないけど、もし明石家さんまか陣内智則に実際に会うことがあったら、迷惑も顧みず、是非ともこの夢の話をしたいと思っています。
 「せやから、何?」というリアクションをされるのはわかりきってるけど、それでも、したい。
 え?オクレと会ったら?
 ま、しないな。したいとも思わんし。
 もし、どうしてもってなら、質問の趣旨を変える。

「缶詰見て、何を想像しますか?」


◇ バスクリン展
 いやぁ、すごかったねぇバスクリン展。アタシは2020年の5月の中旬に行ったっつーか、たまたま前を通りがかったから入ったんだけど、これ、ホントに無料なの?と思えるほどのカネのかかり方で。

 え?そんなエキシビションあったの?つか2020年5月中旬って思っクソ緊急事態宣言の最中じゃん、つかたしか一番制限がキツかった頃じゃん、と思われるでしょうが、やってたんですよ。
 もちろんアタシの夢の中で。
 つまり本当に行われたエキシビションではない。ただし、如何にも夢らしい支離滅裂ぶりで「それ、ツムラがスポンサーになってたの?つかそんなバスクリンで大々的にやることある?」って感じなのは重々わかってる。
 でもアタシは本当に楽しかった。こんな楽しい夢を見たのはいつ以来だろうと思うほど楽しかった。
 何でそんなに楽しかったかというと「緊急事態宣言諸々で鬱屈したアタシの希望」が目一杯詰め込まれていたからなんです。

 バスクリン展なるエキシビションが行われていたのは、何しろ夢なので正確な地名とかはわからないけど東京は東京です。
 華やかな、人がいっぱいいる繁華街を抜けたあたりに博物館があってね、中に入ると実に良い香りと大量のミストが吹き付けてくる。
 ミストが晴れるとタイムスリップしたような演出になっており、昭和30年代と思しき駅舎に出る。駅舎を出ると今度は昭和40年代っぽい感じでね。

 この夢には「人々が作り出す活気」といった大多数の日本人が求めているものと、あくまで個人的な「スーパー銭湯に行きたい」ってのと「東京への強い想い」(昭和の光景も東京への想いに含まれる)といった「緊急事態宣言さなかで実現不可能だった頃の夢」が詰まっているんです。
 アタシ個人だけかもしれないけど<幸せ>ってこういうことなんだろうな。


◇ アルコ&ピース平子
 夢ってのはね、仮に誰かと対話していても相手のセリフも自分で考えてるはずなんですよ。つまり第三者が登場したところで自分に知識がないことは絶対に言わない、ということになるわけで。

 で、これも「ポリスマン」同様テレビを見ている夢で、何かよくわからんけど芸人が何人か出てきて、その場にいない芸人の話をしている。でね、そのうちのひとり(誰かはわからない)が「アルコ&ピース」の名前を出したんですよ。で、平子の話題をし出した。
 ってな夢だったんですが、この夢の何がフシギだったかといっても、アタシはアルコ&ピースなんて芸人を意識したことは一回もない。テレビに出てるのは見た記憶はあるけど、ネタとかたぶん一本も見たことがないと思う。

 何よりフシギなのはアタシの中に「アルコ&ピースのひとりが平子という名前である」という知識なんかまるでなかったんです。「何となくそんなような名前だった」ってのさえなかった。
 アタシは起きてすぐにアルコ&ピースで検索した。そしたら本当に、ひとりが平子って名前だった。
 これはいったいどういうことだ。さすがに偶然はあり得ない。そんなありきたりな苗字じゃないしさ。でも、だったら、何故、夢に登場した芸人が平子という名前を出したのか。

 つか夢の第三者の言葉ってアタシの知識にあることじゃないの?じゃあ誰の知識なの?まァ潜在意識云々とか記憶のすり替えみたいに考えるのが常套だとは思うけど、本当にその程度の話なのかね。


◇ 白石冬美の解説
 これはかなり直近、令和になってからの夢です。

 とにかく変な夢で、夢の中でアタシは本を読んでいる。題名もわからないんだけど、とにかくノンフィクションだったことはたしかです。
 本文の中に声優の白石冬美さんにかんする一節があったのですが、結構辛辣な記述で、これ、故人にこんなこと言う必要はないんじゃないかなぁ、と夢の中でさえ思っていました。
 一応、白石冬美さんの説明をしておけば、「怪物くん」(モノクロ版)の怪物くん役や「機動戦士ガンダム」のミライ・ヤシマ、「パタリロ!」でのパタリロなどの当たり役を数多くこなした人気声優でしたし、1960年代後半からは野沢那智とのコンビ(ナチ&チャコ)で深夜ラジオの人気ディスクジョッキーでもありました。
 その白石冬美さんは2019年に逝去された。アタシが読んだ書籍にはすでに白石冬美さんは逝去したってなってたので、2019年以降に出版されたもの、という<設定>でしょう。

 この書籍には解説が付いていた。この解説を書いたのは人気声優らしく、しかし誰だかはわからない。というかおそらくは実在しない人物だと思われます。
 とにかくこの声優は若い頃から白石冬美さんと一緒に仕事をしたことがあるらしいのですが、これがね、本当に酷い書きようなのです。
 例えば、駆け出し時代のこの声優に白石冬美が声をかけて励ましてくれたらしいんだけど「若い世代にまで媚を売ってまで生き残りたいのか」と思ったとか、とあるパーティーでの白石冬美での立ち振る舞いにたいして「<女>を全面に出して気持ち悪い」とかね。

 ・・・あらためて書いておきますが、これはアタシが見た夢ですからね。こんな書籍は存在しないし、白石冬美さんにかんするエピソードもまったく事実とは反する。いや反するかどうかさえ判らない、ということをご承知の上で続きをお読みください。

 この声優は白石冬美の逝去をスマホのニュースアプリで知ったらしい。訃報に予想外の衝撃を受けた声優は葬儀に参列することにした。
 末席でひっそりと参列した人気声優は、またしても予想外の思考に襲われることになった。
 何で、私は、あんなことを思っていたのだろう。もしかしたらすべて私の思い違いだったのではないか?
 <気持ち悪い>とさえ思っていた白石冬美が亡くなったことにたいして、涙が止まらなくなったのです。
 号泣する声優に、白石冬美と長年の友人だった「ドラゴンボール」の孫悟空で有名な野沢雅子が声を掛けてきた。

「たぶん、チャコが死んで、一番悲しむのはアナタだろうと思ってた」

 ここらで、アタシも号泣した。夢の中で。
 で、あまりにも号泣したせいで目が覚めてしまった。だから続きはわからない。
 しつこく念押ししておきますが、これはアタシが寝てる時に見た夢です。「白石冬美さんが逝去された」ってのと「野沢雅子と白石冬美は長年の友人」だってこと以外はフィクションです。
 にしてもですよ、この夢はある意味一番コワいわ。
 嘘を上手くつくには如何に真実を混ぜるか、だと言いますが、調べればわかることは<真実>で、当事者にしかわからないことは全部<嘘>なんだから。ま、<嘘>じゃないけど作り話なんだから。
 つまり、詐欺話として考えたら非常に上手い構成で、それを誰が考えたでもないってのがすごいし、気味が悪い。


 以上ですが、結局そこが引っかかるんだけど、夢の話って誰が考えてるんだろ、夢に出てくる第三者のセリフは誰が考えてるんだろってところに行きついちゃうんですよね。
 いやね、アタシも遊びでフィクションっつーか<作り話>はしたことがあります。しかし自分でも、自分の物語の作り方のクセはわかってる。もしアタシが起きてる(=寝てない)状態で同じ設定で物語を考えてみろ、となっても、こういう展開には絶対にしない。
 つまり、どう考えても「自分以外の誰かが作ってる」としか思えないわけで。

 お前、誰だよ。名乗り出て来いよ。んで、出来ることならバスクリン展みたいなハッピーな夢を重点的に見せろ!

あいも変わらずの「過去に書いた文章の寄せ集め」ですが、最後の「白石冬美の解説」のみ書き下ろしです。
いやね、夢の話はいろいろ書いてきたので、いずれはまとめようとは思ってはいたんです。でもさすがに全部が全部寄せ集めじゃなぁって。だからといって追記にも限界がある。
そんなタイミングで、実に摩訶不思議な夢を見た。それが「白石冬美の解説」で、ああもう、これで出来たわと。
何しろ夢の話だからね、すぐに忘れちゃいそうなんで、とにかく白石冬美の話だけは夢を見た当日に書いた。起きてすぐは解説ではなく本文のこともちょろっと憶えていたけど、もう書く段階では忘れてた。
つまり、夢ってそれほど記憶から消えやすいんです。変な夢だな、と起きた瞬間は思っていても、昼過ぎくらいにはキレイさっぱり忘れてる。だからすぐに書き記しておかないといけない。
それを考えると一番破格なのは「ポリスマン」です。
他は半シリーズものか、忘れないうちに書き留めたものですが、ポリスマンだけはいまだに憶えてるもん。つか元の文章を書いたのは2009年の4月で、今回あらためて調べてみると、この夢を見たのは前年の2008年だった。
つまり半年ほど経ってから文章に書き起こしたのですが、細部まで憶えていたのでスラスラ書けたのをはっきり憶えています。
しかし、生きてきた中で一番強烈な夢が下ネタか。しかもアタシ自身は登場しない夢だし。まったく、どんな人間だ。




@Classic #やぶにら大全 #その他の街 #コロナ 全2ページ 明石家さんま 不思議の国のアリス 羞恥心 陣内智則 Mrオクレ バスクリン アルコ&ピース 白石冬美 野沢雅子







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