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やぶにらの変な夢大全
FirstUPDATE2022.4.18
@Classic #やぶにら大全 #その他の街 #コロナ 全2ページ 明石家さんま 不思議の国のアリス 羞恥心 陣内智則 Mrオクレ バスクリン アルコ&ピース 白石冬美 野沢雅子

 夢の話を書こうと思いましてね。といっても両手じゃ抱えきれない夢でも、ほろ酔い気分で行けるとこまでいく夢でもない。夜、寝てる時に見る夢の話です。

 とはいえ、みうらじゅんも力説するように、他人の夢の話ほど面白くないものはない。
 夢というやつは本当にとりとめがない。しかも連続性も基本的には皆無で、今日の夢の続きを翌日見るなんてほぼ不可能です。
 ま、物語であれば当然あるべき起承転結のようなものが皆無で、しかも整合性もない。んなもん、たとえ体験談だったとしても普通は誰かに喋るとなったらそれなりに構成を考えるのが当たり前で、それ、先にそのワード使っちゃったらオチにならないよ、なんて考えるわけです。
 しかし夢の話の場合、そもそもが理にかなった展開ではないので下手に起承転結をつけようと思ったら異様に難しくなるし、ハチャメチャな良さも消える。
 だから基本的には「見た夢そのまま」喋ることになるのですが、そりゃあ、面白くなくて当然だわ。

 夢の話の最高到達点は「不思議の国のアリス」だと思う。
 あれ、一応デ○ズニーがアニメ化を手掛けたけど、あのディ○ニーをもってしてもあれが精一杯の大衆化で、普通のディズ○ーアニメのつもりで見始めたら何がなんだかさっぱりわからないと思う。
 アタシは子供の頃に見て「何じゃこりゃ」って思って、大人になってから見ても「わかるんだけどねぇ」って感じだった。んで何がわかったのかって言えば「そもそも子供にわかってもらうように作るのが無理な話」ってのがわかったっつーか。

 もう一度言います。ディズニ○でさえ、夢の話を具現化すると「あの程度」なんです。
 んなもん、アタシなんかが誰が読んでも面白がれるように、までいかなくても、理解出来るようにレベルでも夢の話を書けるわけがない。
 それはもう、痛いほどわかっている。でも、それでも、どこまで出来るかわからないけど、やりたいと。自分でも何じゃこりゃとしか思えない内容ですが、興味があれば読んでみてください。
 それでは、ヒツジが一匹、ヒツジが二匹・・・


◇ 謎の街
 先程、夢について『連続性も基本的には皆無』と書いたばかりですが、この<夢>は、さすがに連続性こそないけど、関連性っつーか一種のシリーズ物の体裁になっている。というのは、舞台がほぼ毎回一緒なんですよ。
 それも閉じられた室内とかではない。完全に街になっている。しかもかなり広い。駅でいえば3、4駅に相当するぐらいの広さなのだから、これは相当なものです。
 もし地図に描け、といわれれば、たちどころに描くことが出来る。それぐらい、夢の街の地理を把握している。だから夢の中の自分は、完全に勝手知ったる我が街気分で歩き回っているんですよ。
 この、夢の街、と呼べばいいのか、ここね、恐ろしいことにオリジナルなんです。もちろん過去に行ったことがある街がベースになっているところもあるけど、冷静に検証してみると、モデルとなる場所が存在しないところも多々あって。もちろん記憶があやふやになっているだけの可能性もあるけど。

 スタート地点はだいたい駅、それもかなり高台にある駅です。
 これのモデルは比較的はっきりしている。ポートライナーの三宮駅に違いない。まァ、アタシは神戸出身なのでありそうなことだけど、実際はモデルになった三宮駅とはだいぶ違う。山岳の途中にあり、眼下にはテーマパークのような街並みが広がっている。
 ホームを降りて長い長い階段を降りて改札を出ると、山岳はどっかにいって、わりと広々した光景が広がっている。
 まァこうやって説明していくとキリがないので止めますが、全体的な空気感は神戸ではなく、どちらかというと東京に近い。どことなく新宿南口や恵比寿を思わせる光景があるのですが、実際にそういう場所は存在しておらず、おそらく夢の中で作り出した風景なんだろう、と思う。
 夢の中でしか出て来ない、たぶんアタシが作り上げたであろう<街>は小学生の頃から姿を現し、30代半ばくらいの時には完成、といっていい規模になった。
 ところが、ある日突然、<街>は姿を消します。

 予想外の進展があったのは↑の文章を書いた直後からです。
 最初にこの謎の<街>についてmixiに書いたのは2008年です。んで、以降、この<街>は一切夢に登場しなくなった。
 文章化した途端、姿を現さなくなったわけで、その理由はまったくわからない。もしかしてスネたのか?とも思うのですが、ま、冗談はさておき、あまりにも登場しなくなり、こんな文章を書いたことも忘れるようになって、アタシ自身、謎の街のことなんて記憶から消えかけていたんです。

 さて、話は大幅に変わるようですが、2012年から2013年にかけて、アタシはロンドンに滞在していました。
 何しろ<旅行>ではなく<滞在>なのだから、当然、何の観光要素もない街にもいろいろ行った。そんな中で「電車で行けるホームセンターがある」ってだけで、Finchley Road、たぶん日本語発音ならフィンチリーロード、でいいと思うのですが、に行った時のことです。
 目的はホームセンター(たしかHOME BASEって名前だった)だけだったんだけど、せっかく来たんだから、と軽く散策をした。
 フィンチリーロードは間違っても有名な街じゃない。絶対に紀行番組なんかで取り上げられないような、ロンドンによくある小さな街です。
 しかしアタシは腰を抜かすレベルで驚愕した。何故なら、例の、アタシが夢の中で作り上げた<街>と酷似していたから。
 もちろん完全一致とかじゃないよ。フィンチリーロードには山岳なんてないし、街の規模自体もぜんぜん小さい。
 でも「これはフィンチリーロードをモデルにしたんだろ」って言っても通用するくらいには類似点があったんです。

 いやね、子供の頃から「東京っちゃ東京っぽいけど、一部はヨーロッパっぽいな」とは思っていたんです。
 でも、当たり前だけど、その頃はイギリスなんか漠然としたイメージすらなかったし、ましてやこんなマイナーな街をモデルにするなんてあり得ない。
 そもそもアタシが初めてイギリスに行ったのは2011年で、この頃にはすでに<街>は夢から登場しなくなってたわけで。
 もしかして、あれは予知夢だったのか?しかし「こういうことが起こるよ」ってのならまだわかるけど、何だって<街>?
 「あんた将来ロンドンに行くんだよ」っていう暗示か?そうにしたところで紀行番組には絶対に出てこないようなマイナーな街を「あ、これはヨーロッパ。しかもイギリス、しかもロンドン」なんてわかるわけないし。

 別に夢診断とかする気はないし、実際は特別な意味とかないのかもしれないけど、それでもやっぱ、ちょっと怖いわ。いや怖すぎて夢診断とか受けたくないレベルですしおすし。なんて感じで、おちゃらけないとやってられまへんわ。


◇ 体操服
 たぶん大学の頃から20年くらい、つまり20歳から40歳くらいまでよく見ていた夢なんだけど、高校で体操服を忘れて焦りまくるっていうの。

 アタシはかなり家から離れた高校に通っていたので、仮に体操服を忘れても取りに帰ることが出来なかったんですが、実際に体操服を忘れてエラい目にあったことがあるかとか、エラい目までいかなくても焦りまくったことがあるのか、というと、まったく記憶にない。
 なのに、とにかく、もういいだろ、と思うほど長期に渡ってこの夢を見続けたっつーか。
 ただ夢だからいい加減でね、途中から「あ、でもクルマで取りに帰ればいいや」なんて新展開も出てきて。
 当たり前だけど、高校の頃はクルマも持ってなければ免許すらない。その辺が現実とゴッチャになってるわけで、そのうち完全に現実に侵食されたのか、いつしかこの夢は見なくなりました。

 それは良いんだけど、これもそうだし、最初の街の夢もだけど、本当にある日突然見なくなるんだよね。
 そのきっかけが何なのか知れたらもうちょっとコントロール出来そうな気もするわけで、でも無理だよなぁ。


◇ パンイチ
 これはね、夢の内容は何でもいいんですよ。とにかく家の外の話であればいい。

 家の外で何かしていると、ふと我にかえるんです。んで、我が格好を見れば、これがパンツ一丁。パンツってズボンの言い方じゃないよ。トランクスとかブリーフとか、文字通り下着のパンツです。
 何かもう、果てしなくつまんないコントの定番オチみたいなもんで、真面目な夢だろうが、楽しい夢だろうが、最後は必ず自分がパンツ一丁ってのに気づいて、股間を押さえながら走って逃げていくっつー。
 こうやって文章に書いてるから、なんとなくユーモラスな感じになるけど、夢の中ではそれが現実だと思っているからね。顔から火がでるほど恥ずかしい。正確には、一瞬青ざめた後、そっから猛烈な羞恥心が襲ってくるというか。

 これが逆にノーパンというか素っ裸だったら、もしかして自分には露出願望があるのかな、とも思えるのですよ。イチモツを見せびらかしたいっつーね。
 でもそうじゃないですからね。パンツ一丁とは書いたけど、シャツくらいは着ている場合もあって、裸体を見せたいという願望は考えられない。
 だったら何で、となるんですが、考えられるのが、一時期アタシは寝る時はパンツ一丁で寝ていた時があるんです。ラクだからね。それが夢の中でも反映されたのかもしれない。
 でも今はそうじゃない。パジャマは嫌いだから着ないけど、シャツも着ればジャージもはいている。
 なのに現実の寝ている時の服装は反映されない。相も変わらず、夢の中のアタシはパンツ一丁で現れる。すぐに自分はパンツ一丁だって気付けばいいんだけど、かなり夢が進行してからしか気づかない。

 たぶん夢占いというか、何らかの深層心理が反映されているのかもしれないけど、それはもうどうでもいい。わかったところで、そんな夢を見たくないことには変わりないし。
 とにかくアタシが願っているのは、羞恥心を刺激される、そして起きて冷静になってもつまんないコントみたいな「オチ」を回避したいだけなのです。
 つかもう、本心から、嫌だ。二度と見たくない。


◇ 実家が廃墟
 これも不思議なのですが、子供の頃はあれだけ怖い類いの夢を見てたのに、大人になったらピタッと見なくなるんですよね。

 もちろん不快な夢、つまり悪夢は見るんだけど、恐怖を伴うみたいな、もっとはっきり言えばお化け的なモンじゃなくてね。
 もっと現実的な不快感のあるもの、例えば仕事で取り返しのつかない大失敗をやらかすとか、運転してて大事故を巻き起こすとか、突然手持ちの全財産が消滅するとか、に変わるっつーか。
 子供の頃に見た怖い夢のパターンとしては、学校から家に帰ると本来自分の家があるところに建物がなくなっているという。これは怖かった。
 バリエーションとして、いきなり廃墟になっていたり、別の家族が住んでいるというのや、自分の家じゃなくて友達の家だったり、近所のお菓子屋さんやおもちゃ屋さんが・・・というのもあった。

 これもね、ある意味現実的ですよ。もちろん現実としてそういうことはあまりないんだけど、お化けに比べたらね。
 ただこれ、アレと似てるなぁと。
 ネットをしててね、突然ページがなくなっていることってあるじゃないですか。まさにお気に入りに入れているサイトがなくなっている。この感覚はさきの夢に近いですよ。
 さらには信じられないような、殺人に等しい行為に出くわすこともあるわけですよ
 突然目の前で残虐行為がおこったり、あるはずのものが消失していたり、ネットってアタシの子供時分の悪夢に近いモンがあるなぁとか思ったりしてしまう今日この頃でして。


 そんな感じでPage2に続きます。







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