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やぶにらのおもちゃ大全
FirstUPDATE2021.12.24
@Classic #やぶにら大全 #ゲーム #電脳 #おもちゃ #1970年代 #1980年代 #子供の頃 全2ページ 自転車 電子ゲーム プラモデル ソフビ ラジスコ7 スライム セミドロップ

 いやぁ、これはかなり試行錯誤しました。
 最初は「電子ゲーム」を単独でやろうと思っていたのですが、数が少なすぎて「やぶにら大全」にならないってのに気づいたんですよね。

 本当に電子ゲームネタは難儀で、もう記憶から消えてるし、何とか記憶を弄ろうとしても参考になるサイトもない。それでも書籍も見てみたりしてね、いろいろわかったこともあったんだけど、何がわかったかというと「そもそも自分はたいして電子ゲームを持ってたわけじゃなかった」のがわかった、というか。
 持ってない=遊んでいないわけで、んなもん記憶に残ってるわけがなかった。つまり「やぶにら大全」としては成立しないということになります。

 そこで、電子ゲームだけでなく、もうちょっと対象を広げて、電子要素のないフツーのものも、コンシューマーゲーム機なんかも一切合切まとめてしまって<おもちゃ>と呼んで差し支えないものはすべて集約してやれと。たぶんこれで数的にちょうど良くなるだろ、とね。
 電子ゲームを含めてあくまで所有したことがある=プレイしたことがあるってのが基本条件になりますが、ま、ある程度はざっくりやろうと。つまり所有したことがなくても印象が強ければ入れようと思います。
 んなわけで始めます。レッツプレイ!


◇ タイガーマスクソフビ(中嶋製作所)

 たぶんこれは「生まれて初めて収集した」おもちゃなので、メチャクチャ懐かしい。
 画像に写ってる人形は全部持ってたし、何ならリングも持ってた。でも捨てられた。母親に。よくある話です。
 それはいいんだけど、後年母親が「開運!なんでも鑑定団」を見始めてね、で、アタシに言うんですよ。
 
「こんな値上がりするんなら、あの時捨てなきゃ良かった」

 まさかおもちゃとか漫画がこんなに値打ちが上がる時代がくるなんて戦前生まれの母親には想像も出来なかったんだろうな。ってアタシも出来なかったけど。
 あ、ちなみにこれからずっとこんな感じの文章です。マニアックな解説を期待して来られた方は、ここでさようならってことで。


◇ 仮面ライダーソフビ(バンダイ)

 こっちはもっと集めた。いや先のタイガーマスクはコンプリートとほほど遠かったけど、仮面ライダーのソフビはマジでコンプを目指していたから。
 仮面ライダーソフビは基本的に2サイズあって、ややこしいから<大>と<小>ってことにする。<大>は全怪人が出てたわけではないけど腕が(正確には肩から)可動する凝った感じ、<小>は腰から回る程度でポーズはバンザイ固定で、でもたしかほぼ全怪人あったと思う。
 で、アタシがこだわったのは<小>の方で、最終的には問屋にまで連れて行ってもらったんだから。まだ幼稚園に上がる前だったのに親戚もよく付き合ってくれたわ。


◇ 仮面ライダー変身ベルト(ポピー)

 まァ、これこそリアルタイムで味わってないと、つまり後年になって振り返ってみても「子供たちの信じられない興奮」が理解出来ないんじゃないかね。

 「光る!回る!」この惹句にどれだけ心が踊ったか。で、実際買ってもらって、自分の身体に装着した時のドキドキワクワクは下手したら人生最高レベルだったような気がする。
 ただね、↑は買ってもらえたけどV3用のは買ってもらえなかった。しゃーないから母親の帯枕(貝枕とも呼ばれるヤツ)を使って自分で作った。↓イメージ

 ま、当然、後でバレて死ぬほど怒られたけどさ。


◇ 超合金マジンガーZ(ポピー)

 これは買ってもらった時のことを鮮明に憶えている。
 たしかおばあちゃんの家の近くのおもちゃ屋に置いてあって、急いでおばあちゃん家に戻っておねだりしたんです。でも高かったから簡単に買ってくれなくてね。
 最後は母親も巻き込んで、ようやく買ってもらった。あれは本当に嬉しかった。ま、ご多分に漏れず、すぐにコブシがどっか行っちゃったんだけどさ。


◇ スリンキー(ジェームズ・インダストリーズ)

 画像だけではどうやって遊ぶのかわからないかもしれないね。
 上手く説明出来ないんだけど、階段の上に置いて、ちょっとテンションをかけてやるとビヨーンビヨーンと伸びながら階段を降りていくんです。
 これ、実際に持ってたわけじゃない。親戚の家に置いてあってそれで遊んだ記憶はあるけど、買わなかったな。ま、その程度っちゃその程度だしさ。


◇ 生き残りゲーム(タカトク)

 これは児童館で遊んだ記憶しかない。てか面白かった記憶もあんまりない。じゃあ何で入れたんだって話だけど、こういう定番も一応押さえておかないとね、と。


◇ モーラー(増田屋コーポレーション)/地球ゴマ(タイガー商会)

 このふたつが何でセットなのかというと、どちらも露店でオッサンがすんげえ上手く操ってたんですよ。モーラーはまるで生きてるみたいだったし、地球ゴマも「こんなのアリ?」と思えるほどトリッキーな動きをしていて。
 ただどちらも買ってもらえなかった。ま、アタシは人並み外れて不器用だからね。母親の判断は正しかった。


◇ スーパーカー消しゴム

 アタシより少し下の、それこそ4つ下の弟世代なら「キン肉マン消しゴム」、通称キン消しになるんだろうけど、アタシの世代で言えばコレ。遊び方もちゃんとあって、三菱鉛筆のBOXYを使ってね、ま、変則おはじきみたいな感じでレースをするんですね。
 ただメーカーなんかわからないし、たぶんいろんなメーカーから発売されてたと思う。だからコンプリートしようにも無理だったんです。
 たぶんスーパーカー消しゴムからアタシの中で「コンプリート欲」とでも言うのか、が著しく減退したんじゃないかと思う。
 つかコンプリートとかじゃなくて、スーパーカー消しゴムなら「ランボルギーニミウラだけは絶対に手に入れる」みたいなピンポイントの所有欲に切り替わったというかね。


◇ スライム(ツクダオリジナル)

 もうスライムと言えば、ドラクエのアレになっちゃったけど、それまでは間違いなくコイツだった。
 とにかくポリバケツ状の容器に緑色のドロドロの液体が入ってるんだけど、これ、すぐに汚くなるのよ。そりゃ土とか触った手で遊ぶからさ、鮮やかな緑色が独特の茶色っぽい色になるっていう。


◇ 笑い袋(アイコ)

 買ったことないよさすがに。てかこんなの誰が買うの?当時は大抵のおもちゃ屋の店頭にぶら下がっていて、子供のアタシもスイッチを押してみたりするんだけど、もう、それだけで、つられて笑うどころか不快なだけなのに、どう転んでも買おうなんて絶対に思わないですよ。
 どれだけ不快か理解してもらうために↓を貼っておく。

 あのノイズ交じりのガサガサな音質が特徴だけど、これは超小型のレコードを使っていたらしく、Wikipediaによれば

この装置のボタンを押すとレコード盤の溝で固定されていたレコードの針が持ち上がり、スプリングによりレコードの最初に移動して乾電池駆動のモーターでレコードが回転し、ボタンを離すとレコードに針が落とされ、笑い声の吹き込まれたレコードを再生し始める。


 ってことらしい。
 しかしさ、このムカつくだけのものでしかない笑い袋、実際に買ったよ、面白かった!なんて人がいたら連絡欲しいわ。


◇ おはなしボタンでんわ(ヨネザワ)

 さすがにこれは自分では買わない。たぶん妹が買ったものが家にあっただけなんだけど、どのボタンを押してもね、ランダムで喋るだけなんですよ。
 でもイントネーションが独特で、いまだに、たまに「おも↑ちゃがいいな~」ってのがアタマの中に甦る。ってこれじゃ意味がわからないだろうから奇跡的に見つけたリンクを貼っておきます。

 ↑の動画にはないけど「ママはすぐ帰りますよ」なんてのもあった記憶があるわ。
 話は逸れるけどヨネザワってセガに吸収されて今はセガトイズになってるのね。
 ま、だからこの際セガでもなんでもいいけど、おはなしでんわを再発売してくれとは言わない。でもさ、この音声はサイトで公開してくれてもいいんじゃないの?え?いらない?


◇ ロボダッチ(イマイ)

 こんなのねぇ、ズルいわ。つか「子供心のくすぐり方が異様に上手かった」としか言いようがない。
 何しろこのロボダッチ、元ネタがない。つまり漫画やアニメをプラモデルにしましたってんじゃなくてイマイオリジナルの作品設定というかキャラクター設定なんですよね。
 なのに、ロボダッチの多様性といい、大型のジオラマと言って差し支えない巨大プラモといい、とにかく「全部欲しくなる」魅力が溢れている。
 だから余計思うけど、何で人気が萎んじゃったんだろ。上手く展開させてれば今もド定番になってたような。


◇ 鋼鉄ジーグ(タカラ)

 先ほど書いた通り、マジンガーZから始まったダイキャスト製のおもちゃは大ヒットしたんですが(超合金というのはもともとマジンガーZの素材、という設定)、ポピー以外のメーカーは当然、超合金という名称は使えず、かといって新機軸を打ち出すのも難しかった。
 そこへタカラが乗り込んで、何と<マグネット>というギミックを加えたのです。
 このマグネットギミックがよく出来ていてね、とにかくカチャ!カチャ!と引っ付く感触が本当に気持ち良かった。
 つかさ、今は主にスマホグッズでマグネットの有効活用が盛んだけど、アタシのマグネットギミック好きは間違いなくこの鋼鉄ジーグからだな。


◇ 野球盤(エポック)

 最初ね、おじいちゃんが唐突にクリスマスプレゼントでくれたんだけど、その後出た<人工芝>ってのにメチャクチャ惹かれて、あらためて買い直しました。
 この人工芝タイプは本当に良く出来ていて、それまでの野球盤はグラウンドが<紙>だったんです。だからボール(というか鉄球)が滑りすぎた。でも人工芝になったら適度な摩擦が出来て打球の飛び方が良い感じになったんですよ。
 野球盤の良いところはいろいろあるけど、<指で弾く>超豪速球が投げられるんだけどフェンスを超えたら暴投になる、とか、消える魔球は見逃したらボール扱い、とかね、いろいろローカルルールを決められたんです。
 遊びは自分たちで勝手にルールを決めた方が面白い、というのを野球盤はちゃんと出来たからヒットしたんだと思う。


◇ セミドロップハンドルの自転車

 そもそも自転車が<おもちゃ>か?って思われるかもしれないけど、ま、いいでしょ。
 自転車に乗れるようになったって話はココの冒頭に書いてあるから割愛するけど、とにかく、この「セミドロップハンドル」ってのが本当に、当時の小学生の間で異様に流行ったのです。
 今考えたらドロップハンドルじゃなくて<セミ>ってのが実に中途半端な感じはするけど、さすがにね、小学生には本式のドロップハンドルは扱いづらい。だから<セミ>なんだろうけど、実はハンドルの形状はさして問題ではないんです。
 それまでの自転車と言えば、それこそ魚屋のオッサンが乗ってそうな、これ、昭和初期に作られたんじゃないかと思えるような古臭い実用車しかなくて、アタシが生まれた1960年代後半の時点でやっとシティサイクル、通称ママチャリが普及しかけた程度です。
 ま、魚屋のオッサンが乗ってる実用車もママチャリも、どちらも大人用であり、そもそも子供用の自転車ってのがなかった。
 ただ、1970年代に入ったくらいから子供用の自転車も登場し始め、とくに天地真理をイメージキャラクターに起用した「ドレミ」は大ヒットします。
 これの男の子向けが仮面ライダーバージョンでCMを貼っておきます。

 でもこれらはせいぜい小学校低学年まで向けのもので、小学校高学年向けのがなかった。そこにハマり込んだのがこのセミドロップハンドルタイプだったっていうね。
 何しろターゲットが小学校高学年なので、その年頃が如何にも好きそうなギミックを山盛りで盛り込んでいた。ってのは↓の画像を見てもらえればわかってもらえると思います。



◇ ラジスコ7(トミー)

 これ、ずっと何て名前かわかんなかったんだけど、必死で検索したら出てきた。
 名前は「ラジスコ7」。1980年にトミーから発売されたってことはアタシが小6の時だったのか。
 とにかく、ある日おもちゃ屋に、まさに子供の願望が詰め込まれたような商品が置かれていたんです。
 その商品はアタシたちの間で瞬く間に話題になった。
 
「あれ、ええよなぁ」

「そんな高くないしな、オレ、あれ買うわ」

 みたいな感じで。
 ただし引っかかるところがなかったわけではない。
 
「オレは買わへんわ。だってアレ、トミーやで」

 たしかに「トミー」というのは引っかかる。いやおもちゃとして売ってるんだからおもちゃメーカーのトミー(現・タカラトミー)から発売されるのは普通すぎるんだけど、トミーってのは如何にも子供向けのニュアンスが強すぎるというかね。
 
「そんなん関係あらへん!あんな夢が詰まったモン、他にあるか?」

 ではいったい、どれほどまでの夢が詰まった商品だったのか。
 簡単に言えば十徳ナイフの子供版というかエンターテイメント版というか。オールインワンと言い換えてもいい。
 ま、小6って一番「子供文化嫌悪」に陥りやすい時期だから、友人たちが「トミー」に嫌悪感を示したのは、まァ当然かもな。アタシだって「トミー」ってのが引っかかって結局買わなかったしね。
 んでこの「ラジスコ7」、具体的にどんな機能があったか記載されているサイトがあったので参考にさせてもらったけど、搭載されていたのはラジオ、望遠鏡、顕微鏡、ペリスコープ、日時計、コンパス、ライトの7つ。ま、7つの機能搭載だから「ラジスコ<7>」なんだろうけど、今思えば買っときゃ良かった。いろいろ書いてきたけど、所詮はただの情報で実際に触ったことはないんだからさ。


 ま、ここまでは幼児~小学生編ってことになるのかね。やっぱ、題材がおもちゃだけにここらへんの年代の話が多くなるよな。
 そんなわけでPage2に続く。