ナムコは「ゼビウス大全」を出すべきだ
FirstUPDATE2021.12.23
@8bitマイコン #ゲーム 単ページ ゼビウス ナムコ タイニーゼビウス アルフォス

 いやね、アタシがここで言う「ゼビウス大全」とは、過去のゼビウスシリーズを一本にまとめてリリースするべきだってことじゃなくて、もちろん総ざらいの書籍って話でもない。

 さて、アタシは本サイト(やぶにら2003)にて「やぶにらの○○大全」なんてものをやってます。
 これは「やぶにらの」という冠を付けることで「好み全開でも許されるアンソロジー」というふうにしたのですが、こうした「冠を付ける意味」について↓なエントリを書いたことがあります。


 これね、もし企業名、それこそ「ナムコの」なんて冠があったとするなら、それは「ナムコが公式に認めたもの」という意味になる。
 だから「ナムコのゼビウス大全」なんてソフトウェアがあるとするなら、過去にナムコが許諾した、すべてのゼビウスを網羅しなきゃいけないわけです。
 となると、発売元が、開発元が、必ずしもナムコである必要はない。とにかく「ナムコが許諾した」ものであれば大全に含める意味があるのです。

 何だかまわりくどい言い方をしてますが、要は「移植版を含めたすべてのゼビウスを網羅したもの」をね、ナムコとして出すべきなんじゃないかと。
 ゼビウスの移植作としてもっとも有名なのはファミコン版ですが、当時のマイコンにも移植作が多く、しつこく書いてきたけど「ゼビウスの再現」はプログラマーの腕比べの側面さえあったんです。
 X1版を皮切りにFM-7版、PC-8801版、PC-9801版、PC-8001mkⅡSR版、MZ-2500版、MSX2版、X68000版はもちろん、日本では販売されなかったけど、Apple Ⅱ版、コモドール64版なんかの海外移植版もあるし、さらに「タイニー」が付くとはいえPC-6001版も、いやもし可能なら、完全に未許諾になっちゃうけど、タイニーゼビウスのMZ-700版や<作りかけ>だったMZ-1500版、んでタイトルは違えどちゃんと「©ナムコ」というコピーライトが付いてるPC-8801の「アルフォス」もある。

 こういうのをね、ま、基本的にはエミュレータによる動作になると思うけど、一本のソフトウェアにまとめて欲しいのです。
 だから「ガンプの謎」とか「ファードラウト伝説」はいらない。あくまで「ナムコが許諾した<初代>ゼビウスの網羅」である必要があるわけで。
 いったいそれの何が面白いかはリアルタイムで経験してないとわかりづらいけど、マシンの性能差というハンデありの腕比べ合戦がね、非常に面白いし、歴史的な価値があるんです。
 それが可能なのはゼビウスだけで、他のゲームではこうした比較は出来ないし、今遊んでも「懐かしい」以上の感情は湧いてこないと思う。

 というかね、ナムコは「かつてのマイコン少年にとってゼビウスは特別な存在」というのをもっと認識して欲しい。
 この際、ゼビウスがゲームとしてどれだけ面白かったかは問題ではない。ただ、ゼビウスに情熱を傾けた、全国に住む名もなきプログラマーの卵たちの挑戦が如何に熱いものだったか、そういう背景が実に面白いのです。

 もう、無理に決まってるけど、ソフトウェアのオマケで「テンキーと<Z>と<X>しかないキーボード」を付属して欲しいわ。んでマイコン移植版ではそれで遊べるようにして欲しい。
 こうした「操作性の進化」も十分に歴史的価値なんだから。







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