あの日から18年後、あの場所で
FirstUPDATE2021.11.1
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えと、しつこいですが、2週間前の10月18日、メインサイトであるYabuniraをリニューアルしましたのですが、この「10月18日」というのは今から18年前にサイトを開設した日でしてね。

FTPでつながるようになったことをうけて、実験的にファイルのアップロードとウェブ上での確認をして遊んでいたが、どうせなら、と極簡素ながら、「やぶにらみJAPAN」(現注・現Yabunira)仮オープンさせる。トップは適当にツギハギしたもの、エッセイはKMHPDIRLIY(現注・PocketPC用のHTMLが吐き出せる日記ソフト)で生成されたHTMLを加工したもの、という酷いシロモノだが、とにもかくにも俺にとって初のマイwebサイトができたことは素直にうれしい。


↑は2003年10月18日の日記です。
ま、上記の日記では『仮オープン』としてあるけど、現在ではこの日を正式な開設日としている。つか、いつ、<仮>でなくなったのかわからない。まァね、別に仮だろうがなんだろうが自分が書いた文章を閲覧可能にしたのがこの日なんだから開設日は10月18日で構わない。
あれから18年。思えば遠くへ来たもんだ、じゃないけど、気がつけばエラい月日が流れました。ただ、どうも、18年も経った気がしない。私生活は激変どころじゃなかったのに、それでも「せいぜい5年くらい」に思えてしかたがないんですよね。

当時アタシは東京は人形町近辺に在住していました。
YabuniraをFTPサーバーにアップしたのは、そして上記の日記を書いたのは、つまりは人形町(正確な住所は日本橋蛎殻町だけどそれはいい)ってことになります。
今でも憶えてるのですが、前日に会社を退職して無職となったアタシは夜中までゴソゴソしてたんだけど、狭くて薄暗い部屋で(薄暗いなのは<わざと>。そーゆーのがお洒落だと思ってたんですよ)、ブラウザからアクセスすれば「誰にでもアクセス出来て自分の書いた文章を読むことが出来る」状態になったことに、何とも言えない感動と緊張感があった。
そんなの今の時代、仮に実名であっても、この手の緊張感を伴いながら何か書き込む、なんて皆無でしょうから隔世の感があります。

で、ですね。
何の偶然か、サイト開設からちょうど18年目の、2021年10月18日、用事と遊びを兼ねて東京に行ってたんですよ。
しかもです。宿泊したのは2003年当時に住んでたマンションから徒歩2分のホテル。このホテルは2017年に「決別に花束を」というエントリを書くために宿泊したことがあるので4年ぶりになりますか。
つまりはですね、18年もの時を経て、ほぼほぼ同じ場所でサイトのリニューアルが出来たってわけで。
もちろん、ほとんどの人は「だから何だ」としか思わないんだろうけど、偶然に偶然が重なっただけとは言え、個人的には涙が出るほど感慨深いものがありました。

それにしてもさ、去年も来てるから人形町来訪は一年ぶりだけど、宿泊したのは4年ぶり。ただこの頃は神奈川在住だったわけで、神戸在住になってからは初。
だから余計になんだろうけど、あらためて、心底人形町の空気感はサイコーだと痛感した。もう、ここで寝起き出来たらそれでいいよ、と。
実際、今回はスケジュール的にあまりにもタイトでほとんどどこにも行けなかったし、買い物すらろくろく出来なかったけど「人形町で寝起きしてる」って事実だけで「ま、そんなことはどうだっていいや」と思えた。

いやマジで魅力的すぎんよ人形町。だから居住してた2003年にこだわることになってんだし、もしかしたら、そんな理由でYabuniraも辞められないのかもな。







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