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やぶにらのコマソン大全
FirstUPDATE2021.4.18
@Classic #やぶにら大全 #テレビ #神戸 #福岡 #1950年代 #1960年代 #1970年代 #1980年代 #1990年代 #2000年代 全2ページ CM コマソン 三木鶏郎 小林亜星 サンテレビ ドレミファ噴水パレス

 さあ、ここからは第二部、リアルタイムで聴いた編です。
 ではどうぞ。

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◇ スタイリー(作詞・作曲・歌唱 不詳)
 たぶんこれって関西ローカルじゃないはずです。全国ネットかはわからないけど。
 つか<歌>って言っていいのかもわからないんだけど、何しろひたすら「♪ スタイリースタイリー」って言ってるだけだし。
 ただ異様に耳に残る。そういう意味では立派なコマソンです。
 でもあれ、どう考えても腰に悪そうなんだけど大丈夫なんかね?


◇ パルナス(作詞・作曲 津島秀雄、歌唱 中村メイコ)
 幻想的な映像(アニメーション)と合わさって、超名コマソンと言えるはずです。とにかく映像も歌もインパクトがあって耳に残る。さらに全体の完成度も高いんだから完璧です。
 パルナスってのは「ロシアの味」を売りにした洋菓子屋でして、関西地方に店舗を展開しておりました。ただし現存しません。
 130Rの板尾創路の実家がパルナス(の店舗)を経営していたはずで、一時期「ホンコンパルナス」って名前でもやっていたような。
 パルナスのCMはいろいろあって「♪ パルピロパルピロ」でも有名なピロシキのCM、あと「♪ パルナースの パルナースの クリィスマスケーキ~」ってのもあったな。


◇ 共進牛乳(作詞・作曲・歌唱 不詳)
♪ 牧場(まきば)を風が渡ってる
  風ェはそよかぜシントロリィ
  おォうちにミルクゥはァこぶ風ェ
  共進きょおしん 今日もまきばは日本晴れ
  共進、牛乳ゥ よォい牛乳~


 30秒CMですが、時間ピッタリのコマソンが実に素晴らしい。でも今の今まで共進牛乳って飲んだことないんだよね。一応神戸の牛乳会社らしいんだけど。
 んでオミットしたけど、京阪牛乳ってのもあって、これは

♪ ポッポポッポォはとポッポォ
  はとのマークのけェいはァんぎゅうにゅッ
  京阪ぎゅうにゅでみな元気!


 どちらも、よみうりテレビの12時前のニュースの時に流れてたような気がするんだけど、自信はありません。


◇ ギターペイント(作詞・作曲・歌唱 不詳)
 これは15秒ジャスト。素晴らしい。別にそういう競技ではないんだけどさ。
 これまた、生まれてこの方、一度もギターペイントを使ったことがない。どこで売ってたんだろ。


◇ キャバレーサン(作詞・作曲 不詳、歌唱 水上ジュン)
 店の名前と相まって、まさしく「サンテレビを代表する」CMですな。
 当時は関西に限らず関東でも、おそらく地方でも、キャバレーのCMってのはわりと普通にやってたんだけど、アニメーションってのが珍しい。ま、大人漫画タッチだけど。
 これと「フィーリングエイジの」のフレーズでお馴染み(?)の週刊競馬ブックのCMはサンテレビでやってた土曜日の競馬中継を思い出す。
 もちろん<自発的に>見てたわけじゃないよ。


◇ 西松屋(作詞・作曲・歌唱 不詳)
 今や西松屋なんてどこにでもあるし、CMも当然全国でやってるんだけど、昔は兵庫県の(姫路で創業したらしい)普通の子供服屋でした。
 だから地元のサンテレビではよくCMをやっており、アニメーションを使ったメルヘンな、んで安っぽい感じでね。
 それにしても、日本を代表する高級子供服屋のファミリアと、格安子供服屋の代表の西松屋がどちらも兵庫県で生まれた(ファミリアは神戸で創業)ってのは、兵庫県生まれのアタシからすれば誇らしいのかなんなのか。


◇ ドレミファ噴水パレス(作詞・作曲・歌唱 不詳)
 これは野球中継(サンテレビボックス席)終わりの天気予報の時のCMだったと思う。というか天気予報の背景がドレミファ噴水パレスを含む須磨浦山上遊園だったんだけど。
 ドレミファ噴水パレス自体はとっくになくなった。Wikipediaから引用すれば

なお、以前は同地に「ドレミファ噴水パレス」という、噴水・光線・音響効果をミックスさせて観客を楽しませたホールがあったが、老朽化や利用者の減少で1987年11月に閉館し、建物も既に解体されている。


 らしい。
 CMの映像を見る限り、噴水を上手く使ったレビュウって感じみたいで、今となれば一度見たかったな。って行ってないんかい!ってな話ですが、須磨浦山上遊園には何度か行った記憶があるんだけど、ドレミファ噴水パレスはたぶん行ってないはずなんだよねぇ。


◇ 日本船舶振興会(「火の用心のうた」作詞 武本宏一、作曲 山本直純、歌唱 不詳)
 突然ですが、アタシはとにかく、チンパンジーに弱いのです。チンパンジーが人間の真似事をするのにとにかく弱くて、もうそれだけで呼吸困難になるほど笑ってしまう。
 それがどうしたって話ですが、この日本船舶振興会のCMはアニメの「一休さん」の時にやってたから自分でははっきり記憶しているつもりでした。
 ドンこと(何の<ドン>かは書かない)笹川良一と、元大関の高見山、そして作曲家の山本直純という何とも摩訶不思議なトリオによるCMと「♪ 戸締まり用心ッ 火の用心ッ」ってコマソンも憶えていた。
 このCMは曜日替わりで7種類用意されてて、某YouTubeに全曜日分がアップされていたのですよ。
 んで、それを見てひっくり返った。何故なら<謎トリオ>以外に重要登場人物としてチンパンジーがいたのです!
 これがまさにアタシの<ツボ>CMでして、もうね、信じられないくらい笑える。水曜あたりでペースダウンと思わせて土曜日と日曜日で盛り返すのがすごい。


◇ たよし(作詞 不詳、作曲 キダタロー?、歌唱 大久保怜)
 検索をかけると「キダタロー作曲」のようにも思えるんだけど、どうも確固たる証拠がないのでクレジットは一応<?>付きで。
 たよしは何故かほぼ消滅してしまった、いわゆる炉端焼き屋なのですが、系列で「とんぼり」というふぐ料理の店もあったみたいで、歌詞違いのCMがあります。
 出演および歌唱は「素人名人会」の審査員だった大久保怜。CMのオチも「このおいしさは」「名人賞」「アラ」になってます。
 ただこれ、コマソンとしてみれば2種類あるのですよ。
 わかりづらいけど

 ♪ たァんたァんたァあよォおし 肉よしたァよォし~

 ってのと

 ♪ たァんたァんた、よ、しィ 肉よした、よ、し~

 てな感じでメロディと譜割りが微妙に違う。何でこんな微妙なバージョン違いがあるんだろ。


◇ 千日堂(作詞・作曲・歌唱 不詳)
 うーん、これ、テレビCMはやってなかったと思うんですよ。店頭BGMとラジオCMだけのはずで(アタシが生まれる前は知らないけどさ)、だから厳密には今回の趣旨からは外れるのですが。
 千日堂ってのは千日前にあった、なんでもある、が売りの食堂です(道頓堀のくいだおれと同じ)が、もう閉店してしまって現存しません。
 ま、それはいいんだけど、この歌のメロディがPage1で書いた「ビックカメラ」の歌に酷似している。ビックカメラの原曲は「まもなくかなたの」という賛美歌なので、つまり千日前の原曲も「まもなくかなたの」ってことかもしれませんが、この賛美歌よりももっと近い楽曲があるのです。
 それが1937年、岸井明(ミュージカルコメディアン)と平井英子(少女歌手)によって歌われた「タバコやの娘」で、途中微妙に違うものの「♪ だァから毎日まァいィばァんタバコを買いに行く~「♪ だァから毎日まァいィばァん千日堂ォへ行く~」など歌詞を含めて<ほぼ>同じです。
 つまり、憶測で言えば、ビックカメラの歌が「まもなくかなたの」→ビックカメラの歌ならば、千日堂は「まもなくかなたの」→「タバコやの娘」→千日堂の歌、なんでしょうな。


◇ ジャポニカ学習帳(作詞・作曲・歌唱 不詳)
 このCMがいつ作られたのかはわからない。アタシが見たのはいくら早くても1980年代前半で、たしか藤子不二雄アニメの何かだったと思う。
 でも映像は古臭いもいいところで、どう見ても1970年代、それも前半に作られたとしか思えないものでした。
 コマソンの方もNHK教育テレビ(現・Eテレ)の教育番組を彷彿させるものなんだけど、ちゃんと調べたいなぁ、とちょっと思う。


◇ ホテル紅葉(作詞・作曲 不詳、歌唱 清水京子)
 地味っぽいんだけど、映像でいえば「リンゴの後ろのホテルのキー」「謎に鳥が飛び立つ」とか、コマソンで言えば「アイドル歌謡っぽい感じからサビになって突然演歌調に転調する」とか、結構インパクトが強いんですよ。


◇ 吉原製油(作詞・作曲・歌唱 不詳)
 たぶん、これはほとんど知名度がないはずで、関西ローカルだと思うし、もしかしたらサンテレビ限定だったかもしれないけど、他のサンテレビCMよりとさらに知名度が低いはずです。
 憶えているのは1985年、つまりは我が阪神タイガースが優勝目前の時期のサンテレビボックス席のCMとして流れていたんですよ。しかも何故か記憶では任天堂の「スーパーマリオブラザーズ(+スパルタンX)」のCMとセットになってる。
 実に簡素なアニメーションなんだけど、わりと良いセンスで、コマソンの方もシンプルな映像に合う、これまたセンスを感じるものでした。


◇ 日清サラダ油セット(作詞・作曲 櫻井順、歌唱 不詳)
 盆暮れに流れる「♪ 暮れェ(夏ゥ)の元気なご挨拶ゥ 日清 サラダ油セット!」ってヤツなんだけど、たしか1996年頃、これの着メロを送るっていう「お歳暮(お中元)メール」ってのが流行ったんだよね。
 ってたしかに計算がおかしい。この時期に「メール」で「着メロを」ってのは時期として早すぎる。
 でもこの時期としか思えないんだよなぁ。それをやりとりしていたメンツを考えても。


◇ 新宮霊園(作詞・作曲 ・歌唱 永渕剛)
 わかる人からすれば、え!?と思われるかもしれません。
 というのもこれ、福岡ローカルCMです。
 永渕剛、というのはもちろん後の長渕剛でして、ま、売れる前のCMということになるのか。ただし歌だけで本人が出演しているわけではないけど、長渕剛が売れてからも(売れたからこそ?)しつこく、それこそアタシが福岡に滞在していた1990年代後半もやってたわけで。


◇ 雪うさぎ(作詞 電通映画社制作プロデューサー、作曲 大野雄二、歌唱 山本潤子)
 これも福岡ローカルCMですが、強烈に古い映像と相まって、メチャクチャインパクトが強い。CMそのものはほのぼの系なんだけど。
 たしかロバートの秋山がネタの中で突然このコマソンを歌って(秋山は福岡出身)、爆笑というよりはあ然としたことを憶えています。


◇ 燃焼系アミノ式(作詞・作曲 本間絹子、歌唱 不詳)
 ここからかなり新しくなります。って2003年放送ってことはもう相当前ですが。
 これも「映像もコマソンも両方異様にインパクトが強い」系で、あまりにもどちらもインパクトがありすぎてトリップ感さえ感じるほどです。
 某YouTubeに「耐久キティのポップコーン」っていう動画を作ってる人がいるけど、誰か「耐久燃焼系アミノ式」を作らないかな。


◇ ファンタ(「そうだったらいいのにな編」作詞 井出隆夫(原作詞?)、作曲 福田和禾子、歌唱 BOSE)
 アタシが知ったのは2005年に放送された「ファンタ」のCMですが、当時書いた文章を引用しておきます。

ファンタのCMいいなぁ。なんとなくジャポニカのCMを彷彿させてくれます。映像もそれっぽくイジっているし。BOSEに歌わせたのも成功でしょう。
(2005年4月6日付エントリ)


前にファンタのCM褒めたけど、第二弾(カメラマン)は全然ダメで、けど第三弾のリモコンは最初のやつよか劣るけど、まぁまぁよろしい。カメラマンのやつみたいに「可能性は完全にゼロではない」ってのじゃつまんないですよ。やっぱファンタジーでないとね。なにしろファンタのCMなんだから。
(2005年7月3日付エントリ)


 ま、そんな感じですが、今回作詞者と作曲者を調べてて初めて知ったんだけど、これ、原曲は「おかあさんといっしょ」で歌われたものらしい。
 作詞は一応原曲の作詞者にしたけど、たぶんCMの方には関わってないと思うんで一応補足として<原作詞?>と入れておきます。


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 こんな感じで如何でしたでしょうか。今回は<コマソン>という括りを入れましたが、また別の形でやるかもしれませんのでよろしくです。

こんな書いてて楽しいエントリもなかったね。
というかマジメな話でもなく、かといってフザけたネタでもない、こういうのが一番肩の力が抜けて楽しく書けるんですよ。




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