若し<喋りのみ>のCDアルバムをプロデュースするなら
FirstUPDATE2020.1.6
@Scribble #Scribble2020 #笑い #物理メディア #エンターテイメント #妄想 単ページ 落語 コント 繰り返し

1年前の今日「若しCDアルバムをプロデュースするなら」というエントリで「もし自由に音楽CDを作ってよいよ、となったらどうするか」みたいなことを書いたのですが、その時も「音楽ではなく喋りのみのCDも面白いかもしれない」と書いたんだけどね。

しかしこれは相当難しい。というのもCDなんてものは買った限りは「繰り返し聴く」のが基本なんですよ。
何度も再聴すべく作られた<喋り>なんか、まァ普通に考えたら落語しかない。でもそれは今でも普通にあるし、アタシがプロデュースする意味は皆無に近くなってしまいます。
かと言ってね、それこそ「すべらない話のオチ間際だけをつなげる」みたいなことをやってもね。黒澤明の言う通り、クライマックスだけの映画などあり得ないのと同じ理屈でダメだと思う。
何度聴いても面白い、何度聴いても飽きない、何度聴いても新しい発見がある、そんな<喋り>って何なんだろう、となるのは当然なわけで。

実は昔友人と、そうしたね、何度聴いても笑える<音だけ>コント作りにチャレンジしたことがあるんです。
1回目に聴いた時に面白いのは当然として、少なくとも5回くらいは聴けば聴くほど再発見がある、みたいな感じにしようと頑張ってたんだけど、やっぱめちゃくちゃ難しい。しかも噺家と違って<芸>の力で再聴させるのは無理だから、台本上でそうこしらえておかなきゃいけなかったわけで。

でもそう考えると、アタシたちでは無理だった<芸>の力でね、ちゃんと力量のある人にやってもらったらまるで無理ではないかもしれない。
いやぁ、それでももし実際にそんなCDを作るとなると恐ろしい時間がかかるんだろうなぁ。「やる?」となったらやると思うけど、1回しか無理だわ。







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