なんかナルシストみたいで嫌なんですけど、自分が昔書いた文章を読むの、好きなんですよ。
アタシは非常に記憶力が悪いもんでね、どんなことを書いたかすぐに忘れてしまうわけです。となると過去に書いた文章ってのは、面白い面白くない、巧い下手はおいといて、自分の趣味嗜好にガッチリ合ったことが書いてる身元不明の文章に近くなる。だから楽しめないわけがないのです。
旧yabuniramiJAPANの中から時々<再録>してますが、すべてのエントリはテキストとして残してあります。だから簡単に読み返すことが出来るし引用や再録も比較的容易にできむす。
しかし偶然、まったく予想外の場所から、おびただしい数の雑文を発見してしまったのです。
もちろんyabuniramiJAPANというサイトで、藪似ってヤツが書いてる。
ってそれ、アタシのことじゃね?
いや紛れもなくアタシです。なのですが、これが見事に書いたことを憶えていない。
読んでみるとたしかにこれはアタシのことに違いない。たとえば「今日○○ってイベントに行ってきて」云々とあったりする。うん、たしかにそのイベントには行ったな。んで書いてある通り、とても楽しんだ記憶はある。
しかしそれを文章にした記憶がさっぱりない。
つまり最初に書いたような「内容を忘れている」どころじゃない。書いたことすら忘れていたのです。
しかし読み進めるうちに、うっすらと思い出してきました。
yabuniramiJAPANを始めた頃、何故か「ウワゴト(譫言)」という言葉にこだわっていて、野球関連のエントリを「ヤキウノウワゴト」、東宝映画関連のエントリを「アカルクタノシイウワゴト」、PDA関連のエントリを「デジタルガジェットノウワゴト」と分けていました。それははっきり憶えている。
ここからが忘れてたけど思い出したことです。
野球関連はともかく、あとのふたつはカテゴリ分けってことでいえば苦しくなってきたのです。
「アカルクタノシイウワゴト」でいえば東宝映画にだけ絞るのは範囲が狭すぎるし、「デジタルガジェットノウワゴト」は不評な上にたいした知識がないもんだからネタが尽きてた。
どうしたもんかなと思ってた頃、友人から「そんなに文章としてまとまってなくていいから、とにかく毎日更新したらどう?」とアドバイスされたのです。
そこで、ある程度まとまった内容のものを「ピンポイントノウワゴト」として、とにかく何でもいいから、という感じで書いたのを「タンナルウワゴト」としてやりだしたわけです。
「ピンポイントノウワゴト」と「タンナルウワゴト」に分けていた期間は2004年3月から10月にかけてです。
このうち「ピンポイントノウワゴト」として書いたものはログを持ってた。「○○のこと」みたいなタイトルのエントリです。
しかし「タンナルウワゴト」として書いたものは記憶から完全に消えていた。約半年間、ほぼ毎日書いてたのに記憶から抹消されている。ああ、そんなの書いてたなってことすら憶えてなかったのです。
んで「タンナルウワゴト」ですが、内容はあまりにも雑多です。願掛けみたいなのもあれば、ニュースにたいして怒ってたりもする。長さもまちまちだし。
しかし読んでみると完全に今Twitterで書いてることの原型なんですね。とりとめのなさが恐ろしく似てる。
もうひとつ面白いのが、ちょうど10年前になるわけで、当然アタシも10歳も若い。
日記ではないんだけど、今から10年前の2004年の世界にいる35歳の男の人生を追体験してるような気分になる。
なんで上手く利用できればなと思っています。再録なんていう大仰なもんじゃなくて、通常エントリにサラッと10年前はこんな感じだったみたいに追記できればなと思っています。
とか書いてますが
10年前に?書いたことを?通常エントリに?追記していく?なんだそれ。そんなこといったっけ。
となる可能性もなきにしもあらず。いやいや悪意はまったくないのですが、こう記憶力が悪いと、ね。