Twitterで金メダルマンネタを書いた時に「金メダルマンのこと2011」でも書くかね、とか書いちゃったのですが、面倒なので
「金メダルマン」は1980年代の前半、コロコロコミックに連載されていたギャグマンガです。(中略)しかし・・・ですな、いやはやなんとも、全然児童誌向けの漫画じゃないですね、これ。やけにシビアな風刺が入ってるし、奇妙なほどリアルな生活感があるし、人間関係はゲイの世界のそれに倣っているし、バイクとかの描写も凝ってるし、下ネタもうんことかチンポコではなくて「ペニスの勃起」とかだし。うーん、なんじゃこりゃ。(2005年5月27日付「隠れた名作感ゼロの怪作「金メダルマン」」)
これで済ませます。
それよりもし金メダルマンを実写化するとなったらどういうキャスティングがいいか、そっちの方に興味がいってしまいました。
主要キャラの沢田なら、モデルになったのは沢田研二だそうですがこれは合わない。あ、この際時空を超えます。もう現在の年齢とか超越して、はたまた現在存命かどうかも無視して、もっともピッタリな役者を探そうと。
んで沢田はとなると、中性的な美形、なおかつツッコミなのを考慮すると誰になるんでしょうか。ただ何となく小作りな感じの人、かつさほど華がなさそうな人がいいですよね。やっぱジャニ系になるのかな。
芦田はもうモデルとなった芦田伸介で決まり。河場は中村ノリさ・・・いや、やっぱりやめとく。
などとうだうだ書きましたが、その辺の脇役はどうでもいいのです。問題は主人公の五輪たかしです。
やっぱり金メダリストなんだからマッチョで・・・とか考えたら絶対ダメ。そんなことをしたら面白くなくなるだけです。
昔香取慎吾で西遊記がドラマ化された時に書きましたが、あの時も、悟空はナイナイ岡村、沙悟浄はアンガールズ山根、猪八戒は石塚・・・なんていってる人が某巨大掲示板界隈では多かったのですが、そういうキャスティングはダメなんですよ。(当時書きましたが香取版のキャスティングも全然ダメだけど)
もっと単純に物語の構造を活かせる、金メダルマンに物語の構造なんてありませんが、金メダルマンはギャグ漫画なんだからやはり最大限に笑えるキャスティングにしなきゃいけないわけで。
となると、もう桂三枝(現注・現桂文枝)しかありえないのです。
えーーー!?という声が聞こえそうですが、これでいいのです。ただし今の三枝ではなく若い頃の三枝ね。
三枝については昔こんなことを書いたことがありました。
そんなことをいえば、三枝の芸そのものがフシギなもので、すーっと現れただけで笑いを誘うことができる。天性のおかしさというんですかね。いや、実際にみてなくても心の中で「三枝、三枝、三枝・・・」ととなえるだけで笑いそうになってしまう。こういうのはかなり珍しいと思うんです。だってたけしもさんまもダウンタウンも、名前を浮かべるだけでは笑いだすまでいかないですからね。(2005年4月14日付「桂三枝のこと」/現注・当該エントリはオミット)
ひとことでいうとフラですね。もう何をしても面白いという。
アタシも三枝オチはずいぶん活用させてもらいました。とりあえず、あ、それは三枝です、といっておけばオチるという。
はっきりいって卑怯極まるオチです。もう三枝の持ってるイメージに全依存してるんだから。素人だからできることで。
さらに発展させて、たとえば「何でこんなことしたんだ!」と責め立てられたら「すんません、三枝兄さんがそうせえゆうたから」とかね。これは二重にズルいオチで、三枝のみならずさんまのイメージまで借りてますからね。
想像してみてくださいよ。あの(どのだよ)五輪たかしを三枝、それも若い頃の三枝が演じるのですよ。もうどうやっても面白くなるに決まってる。ただ出てくるだけで面白い三枝が、体操をベースにした奇天烈な動きをするところを想像してくださいよ。
全然金メダリストに見えないところもいいし、そもそも足も上がらないでしょう。さらにいえば標準語もしんどいかもしれない。でもそれでいいのです。とにかく笑えることに意味があるんだから。
そういや「あゝ独身(チョンガー)」というC級映画に若き日の三枝が出てて、主演はやすきよ。三枝は出番は少ないんだけど、もうおかしくってしかたなかった。ああいうのを想像していただければ。
そんな映画見たことない?それじゃ全然イメージが湧かない?ではこれを見ていただきましょう。