なんてもんがずいぶん売れているようだけど、どんな人が買ってるのかと考えると夜も眠れない。
ひとくちにデジタルフォトフレームなんていっても、昨今のやつはスライドショーはもちろん、音楽や動画の再生ができて当たり前の感すらある。こうなってくるとどこが「フォトフレーム」なんだと思ってしまう。
個人的にはこのデジタルフォトフレームというやつには否定的です。
つまりね、これってデジタルな写真立てなわけでしょ?そんなもんにしょっちゅう電池を代えたり、コンセントに差しっぱなしにしなきゃならないなんて信じられない。
しかし、ですよ。デジタルフォトフレームという名前にこだわらなければ、十分許容できるものであり、それどころか、これは自分が数年前から夢想していた「ベッドサイドガジェット」という類いのものではないか。
もう今は、どこでもネットをしたり動画を見たりする時代です。「どこでも」となるとさすがにデスクトップ機では大仰すぎるのでノートPCが活躍する場面も多い。さらにノートPCですら大仰な時は、スマートフォン、さらにこじんまりさせて携帯電話という手もある。
しかしこれが寝る前となると、大抵携帯電話は翌日に備えて充電器の上でお休み中だし、そもそも画面が小さくて見づらい。
こういう時用の、普段は何気にベッドサイドに置いてあって、時計の役割なんかをしているが、いざとなったら軽くネットが見れたり、LANで共有してあるHDDの動画や音楽が楽しめる。
ただし、今あるデジタルフォトフレームでは、アタシが妄想するベッドサイドガジェットとしての役割を担うには少し機能が足りない。
まず目覚まし時計になってくれそうなものがない。そして目覚まし時計としても音楽や動画を楽しむにしても決定的に音量が足りない。
個人的にはこのカテゴリの商品は二分化されるんじゃないかと思っています。
ひとつが今いったような、ベッドサイドガジェット的進化。もうひとつは文字通り、デジタル写真立てとしての進化、といった具合に。
高機能な前者はわりと簡単に実現できる。しかし後者はまだブレイクスルーが必要です。
たとえばデジタルな写真立てなんだから、画像の向きによってディスプレイ部分が自動で90度、物理的に回転してくれる機能があってもいい。ま、これはわりとすぐできるというか、もしかしたらそういう製品がすでにあるのかもしれないけど。
が、もうひとつの、最初の方に書いたような、コンセントにつなぐ必要がない端末、電池を一本入れておけば半年くらいは持ってくれるような端末となると、どうしてもカラー電子ペーパーの技術が必要になるんじゃないかね。
電子ペーパーはデジタルブックのジャンルで期待されているけど、実はこっちの方がなじみやすいと思う。
表示スピードも、スライドショーなんてなくせばこっちの方が圧倒的に画面の描き換えが少ないのだし、少々遅くてもぜんぜん平気です。
だいいち小型ガジェットで本を読む、というスタイルが本当に浸透するかどうかもわからない。
その点デジタル写真立ては一定の需要があることが証明されているし、メーカーも本腰を入れやすいんじゃね?と。
まあメーカー側もそういうことを見越して、今必死でデジタルフォトフレームを売ってるのかもしれない。知らんというか推測だけど。
間違いなく言えるのは2023年現在、デジタルフォトフレームが現役で稼働している世帯なんて超が5つも6つも付くくらいのマイノリティだというとこです。 もちろん、タブレットやAmazonEchoShowなんかをデジタルフォトフレーム<代わり>に使ってる人はそれなりにいるだろうけど、デジタルフォトフレームという用途をメインとして売られていた機器なんて、もう売ってもないし、誰も使ってないと。 このエントリ、10年後の2019年にも検証してますので、ココからどうぞ。 |
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