「ぶちゃむくれ大発見」のほんの小さな謎
FirstUPDATE2007.7.21
@クレージーキャッツ @東宝クレージー映画 #映画 単ページ @だまされて貰います @クレージーのぶちゃむくれ大発見 新文芸坐 カモン!ニューヨーク

 2007年7月に新文芸坐にて行われていた「テレビが生んだ昭和の笑<ショー>マン 植木等」。アタシは残念ながら日が合わず、結局19日のラストのみ鑑賞してきました。
 19日の最終というと「だまされて貰います」の上映のタイミングです。

 こんなサイトをやっていて何なんですが、実は「だまされて貰います」はこの時点で一度も観たことがなかったんですよ。(現注・もちろん今は日本映画専門チャンネルで放送された分の録画を持っていますが)
 チャンスは何度かあったのですが、日付を間違えたりして、結局行けませんでした。
 この時もずっと21日だと思っていて、気づいたのは当日(!)。まったく何やってんだか。

 んで感想ですが「クレージー黄金作戦」の大幅スケールダウン版という感じは否めませんが、まァ、それなりによかったんではないかと。
 正直、植木等の老けは隠しようもありませんでしたが(後頭部の薄さが・・・)、それでも真っ赤なジャケットを着こなしてね。カッコいいねぇ!
 谷啓も坪島作品では珍しく、なんか真面目でおかしい、みたいなキャラでしたよね。奇声とか発しない、ボケがナチュラルなのがよかった。
 ああ、それとオープニングを観て気づいたのですが「カモン!ニューヨーク」は作曲・宮川泰ですね。

 さて、話は変わります。
 「「笑って笑って幸せに」の謎」というエントリを書きましたが、この楽曲が主題歌となった「クレージーのぶちゃむくれ大発見」にもほんの小さいものですが、やっぱり謎があります。

 「ぶちゃむくれ」とはウルトラのさらにまた上をいく言葉で、ものごとの極限状態を表現する最新語、とありますが、まぁ本当に流行した言葉ではなく「ゴリガン」同様、脚本を書いた人(田波靖男)の造語だろうと思っていたわけです。
 ところが国会図書館に行って他の調べ物をしている時偶然見つけたのですが、1968年に東京12チャンネル(現・テレビ東京)で「ぶちゃむくれ東京!」という番組をやっているの発見したのです。しかもこの番組、銀座のスタジオから中継している。

「ぶちゃむくれ大発見」の公開が1969年1月1日

「ぶちゃむくれ東京!」の放送開始が1968年8月24日


 双方の企画がいつ行われたのかまではわかりませんが「ぶちゃむくれ東京!」の方が早かったと考えて間違いないでしょう。

 仮説は五つ。

1.当時、本当にそこそこ流行した言葉だった
2.ラストシーンの銀座のパレードとかけた
3.銀座に「ぶちゃむくれ○○」みたいな名前の店舗、ホール、企業他があった
4.田波靖男が「ぶちゃむくれ東京!」にも噛んでいた
5.奇跡!偶然の一致


 こればっかりは当時の関係者に聞いてみないとわからないような。
 もし知ってる方がいれば教えてください。







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