辰己度会森下
FirstUPDATE2025.10.13
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しかしまあ、DeNAが勝ったことよりも、あの負け方は巨人ファンは堪えるだろうなぁ。感情の持っていきようがない負け方だもん。

そんなことは置いといて、最近友人とも「森下翔太が阪神に入らなかった世界線」みたいなことを喋ってるんですがね。
森下は横浜の生まれで、大学も中央大学だったわけで、アマチュア時代は関西とは何の縁もゆかりもなかった。しかし森下という選手をずっと見てきて「これはもう、阪神か巨人に入るべき選手だろ」という思いが強くなった。
なんだかんだ言いながら、やっぱり、阪神と巨人は他の球団とは違う。要するにファンの数と、そのファンからかかる重圧、プレッシャーは他10球団とは段違いだと思うんですよ。
もちろん森下の能力と身体の強さがあれば他の球団でも活躍出来たと思う。でもあのメンタルの強さを活かせるのは、もうそれは阪神か巨人しかない。

さらに言えば、他10球団に入ったらマイナス要素もかなりあったんじゃないかと思うんです。
森下はかなりのブッ飛び系ですが、ブッ飛び系と聞けば、楽天の辰己涼介、DeNAの度会隆輝が浮かびます。
両者ともレギュラーを取り切れない立ち位置で、辰己はレギュラーとして活躍した年もありますがやはり打撃成績は物足りない。その代わり守備、とくに肩は抜群ですが、今年はその守備指標も落ちてしまった。
度会はとにかく守備がマズい。「マシになった」と言われるけどマシになってアレではだいぶしんどい。売りの打撃もムラがあってスタメンに定着出来ない。

何もね、ブッ飛び系=真面目に練習してないとかは一切思ってないんですよ。たぶん辰己は打撃を、度会は守備をかなり頑張ってやってるとは思う。
でもやっぱり、プレースタイルそのものが、どこか野球を舐めてるなってのも垣間見えるというか、野球がチームスポーツってのがわかってないように見えるというか、いわば典型的なスタンドプレーヤーなんですよ。
スタンドプレーヤーってのは圧倒的な能力があって初めて価値のあるものであり、藤村富美男然り、長嶋茂雄然り、「ドカベン」の岩鬼正美然り、スタンドプレーヤーが試合を左右するミスしたりするとチームへの悪影響がハンパなくなる。

いや藤村富美男だって長嶋茂雄だって、岩鬼ですら(とくにキャプテンになった3年時は)「野球はチームスポーツ」というのを噛み締めながらやってたと思う。
では森下はどうかと言うと、あんまりスタンドプレーヤー感がない。性格的には辰己や度会に近しいブッ飛び系なのに、森下にはチームプレークソ喰らえ的な雰囲気がまったくないんです。
これはもう、入ったチームが良かったとしか言えない。とくに連係プレーをきわめて大事にする岡田彰布が監督になったタイミングで阪神に入ったのは本当に運が良かった。さらに未成熟ながらも真面目でポテンシャルオバケの佐藤輝明が兄貴分、いち野球選手としてお手本になる大山悠輔が先輩というのも良かった。

これは想像だけど、いざ阪神でプレーしてみて、森下は「あ、ヤベ。オレ、チームで一番なことが何もない」と思ったんじゃないか。とくに近本中野大山佐藤輝明にはすべての面で負けてると認めざるを得なかったと思う。
しかもルーキーシーズンの前半はまるで結果が出なかった。素人目にはバッティング内容は悪くなかったんだけど結果として表れないことで本人は相当焦ったはずです。
能力的に負けている。自分も結果が出ない。それでいて「やるべきことをキチンとやる」チームは勝ちを積み上げて首位を走っている。
これで森下のスタンドプレーヤーへの道は完全に断たれた。自分のことだけやってたら良いってわけじゃない。そうか、一番はチームなんだ、と。

だからと言って自分を殺してしまわないところが森下の森下たる所以で、己のメンタルの強さを活かして、スタンドプレーヤーならぬ「チームが絶体絶命のところで力を存分に発揮する」超クラッチになったのです。
森下が「令和の長嶋茂雄」と言われるには理由がある。その理由の一番は間違いなく阪神タイガースというチームに入ったからです。

逆に言えば、もし阪神以外のチームに入ってたら今の超クラッチ森下はいなかったと思う。
辰己同様、度会同様、ブッ飛び系の性格が野球のプレー以外のところで発散されたんじゃないか。球場のサイズがあるので数字的には今以上になった可能性もあるけど、勝負強い、それでいて意外なほどポカの少ない、そういう選手にはなれなかったと思う。

では辰己と度会が他のチームに入っていたら、ですが、度会と阪神はハナから縁がなかったけど、辰己にかんしては少なくともドラフトで指名している。だからほんのちょっとの運で「辰己=阪神」という可能性もあった。
「森下が阪神に入らなかった世界線」はまだ、何となく想像出来るけど「辰己が阪神に入った世界線」はまったく想像出来ない。
辰己が阪神に入った=近本が阪神に入らなかった世界線でもあるわけで、史実通り辰己が言うほど活躍出来なかったら阪神のドラフト戦略は大幅に変わっていたはずだし、大山への負担がどんどん増えてテルや森下を獲得してる場合じゃなかったはずです。

辰己のいる=近本のいない阪神の状況は「大きく変わった、下手したら2023年2025年の優勝はなかったかもしれない」くらいの想像はつくけど、では辰己当人がどうなったか、これは何の予想も出来ません。
間違いなく今の嫁とは結婚してないだろうけど、それ以外、どんなプレーヤーになったか、森下のようにスタンドプレーヤーを回避出来たのか、そもそもその世界線には近本もテルも、下手したら中野もいないかもしれない、さらに大山もまったくの別人となったら「何だ、たいした選手はいないな」となって酷いスタンドプレーヤーになった可能性もある。

度会は「めちゃくちゃDeNAっぽい選手だけど、だからこそDeNAにだけは入っちゃいけなかった」くらいは言えるし、辰己は巨人のような周りはうるさいかもしれないけど、坂本のようなベテランがいて、とにかく目立つことは出来る、みたいなチームのが合ってたような気もする。
そう考えれば余計、ある意味ベストなチームに入れた森下は本当にツイてた。いや阪神球団が素晴らしいってことじゃなくて2023年に新人選手として在籍するなら阪神がベストだったと。

というかそういうのも含めて「何か持ってる」「引きが強い」ってことだよな。昨日のCSでも度会が本当に引きが強ければシングルでサヨナラの場面で打席になるよ。







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