(たった)2年ぶりの祝!祝!祝祝祝祝!!!
FirstUPDATE2025.9.8
#Scribble #Scribble2025 #プロ野球2025年 #プロ野球2003年 #プロ野球2005年 #プロ野球2023年 #ポジティブ #ネガティブ 阪神タイガース 2年ぶりリーグ優勝 岡田彰布 藤川球児 強さ 普通 試合がつまらない ラファエル・ドリス ありがとう 単ページ

たった、と言えば間違いなく、たった、ですし、正直、2003年に優勝して、んで2005年に優勝した時も嬉しかったのは嬉しかったけど、変な慣れが出来ちゃって、やっぱ嬉しさの度合いは圧倒的に2003年のが上だったんですよ。

その時と同じく、2023年に優勝して、その2年後となる今年2025年に再びリーグ優勝をしたわけですが、これね、2003年→2005年の時と比べてもいろいろ分が悪いんです。
というのも今年の阪神は「あの試合がターニングポイントだった」と思える試合がひとつもないんですよ。それくらい、圧倒的な強さで独走してしまったから。
無理矢理にでも印象的な試合を探っても

・森下の神走塁(7月2日・対巨人戦)
・豊田サヨナラ犠飛(7月3日・対巨人戦)
・森下の神バックホーム(7月13日・対ヤクルト戦)

何の偶然かすべて7月上旬に集中してますが、本当にこれくらいしかない。しかもいずれの試合もペナントレースの行方に直結する試合でもなく(もちろん間接的には影響したとは思うけど)、こういう奇跡的な試合は優勝しようがしよまいが年に数試合はあるもので、どうも、特別感がない。
それに比べて2005年は「疑惑の判定→あわや放棄試合→めちゃくちゃやったれ→中村豊決勝ホームラン」というとんでもなく劇的な、それでいて優勝争いに直結する試合があった。(これまた何の偶然か、今年の優勝決定日のちょうど20年前の同月同日!)

本当に今年の阪神は「ただの強いチーム」でしかなかった。
勝たなきゃいけない試合は普通にちゃんと勝つ。それだけを淡々と繰り返した。逆に言えば負けゲームをひっくり返すようなこともあまりなかった。負けムードの時は無理せず、勝ちパの投入もせず、若手を使ったりして、無理矢理勝ちに行かなかった。
でも「普通にやる」というある意味一番難しいことを当たり前のようにやって、どんどん勝ち星を積み重ねて、2リーグ制以降最速でのリーグ優勝を決めたわけです。

これは岡田彰布前監督も言ってたことですが、強くなれば強くなるほど試合がつまらなくなる、と。まさに今年の阪神はそれで、ただ淡々と勝つだけだから他球団のファンも「阪神って強いの?他が弱すぎるだけじゃないの?」と思われたかもしれません。
たとえば毎試合10対0で勝つ。こういう試合を続ければ如何にも強そうなんですが、毎試合勝つのに意味のない点数を9点もとってるわけで、ま、実際は意味なくはないけど、だからといって馬鹿勝ちの数が多ければ強さの証明になるのか、というとならない。
昨日の試合なんか象徴的ですが、何度もチャンスを潰して、んで得点はすべて犠牲フライですよ。そこだけ見ればまるで強そうに見えない。

しかしこれこそが本当に強いチームの証拠で、阪神ってね、基本的に残塁が多いんですよ。でも「チャンスで毎回毎回得点をあげられる、と考えること自体がムシの良い考え方」とも言える。んなもんチャンスであと一本が出ないなんて当たり前だし、チャンスだから絶対打てとか無理に決まってる。
阪神も同じで、チャンスはいっぱい潰してる。ただしその代わり、とにかくチャンスをいっぱい作る。一回しかないチャンスで得点を取るのは難しいけど、5回もチャンスがあれば一回くらいはモノに出来る。たとえ1点ずつしか取れなくても勝ちに必要な点数はとれるので、結果勝利に結びつくわけです。

この「チャンスでどれだけ打つかを無視して、とにかくチャンスをできるだけ多く作る」というのはそう簡単に出来ることじゃない。
しかし岡田彰布政権下からこの野球を覚え、ようやく今年、藤川球児監督になって、いっぱいチャンスを作る方法を実践出来るようになった。
こんなのどこも出来ないですよ。阪神しか出来ない。だから選手の調子が悪くても、この打低時代に連続で完封を食らったりしない。これが阪神の強さなんです。

そんなわけで、本当に今年の阪神は強かった。しかし当たり前だけど、フィクションとかで「強いモノがただただ勝つ」なんて面白いわけがない。とくにフィクションでは「弱いモノたちが力を合わせて知恵を絞って、強者に立ち向かって勝利を収める」というのが鉄板ルーティーンなわけで、その真逆なんだから面白くなくて当然です。
ただそんな中で、コイツのためのリーグ優勝だったんだ、だとしたら本当に良かったと思える選手がたったひとりいます。
それがラファエル・ドリスです。

ぶっちゃけ、ドリス獲得の一報を聞いた時「球児の茶飲み友達として」獲得したんだろうな、くらいに思ってた。ま、球児も頑張っるし、その褒美じゃないけど、精神安定剤的にそういう存在がチーム内にいた方がいいんじゃね?くらいに思ってたんです。
これは「間違ってもドリスは戦力にはならない」と思っていたからで、そりゃあ今は独立リーグでやってるくらいだから戦力として計算する方があり得ない。

ドリスの阪神入団は2016年なので、同年に阪神に復帰した藤川球児と同期ということになる。ずいぶん古い話です。
評価は同期入団のマテオの方が高く、ドリスは制球難もあって当初はそこまで評価されてなかった。しかし圧倒的な剛速球でクローザーにまでのし上がり、2019年にはメジャー復帰、そして短期間だけとはいえブルージェイズでクローザーも経験している。
ただ当たり前だけど、加齢で力は落ちるわけで、アメリカでも年々成績を落とし、2024年からは何故か日本の独立リーグでプレーしていた。

アタシは独立リーガーとなってからのドリスは映像でも見たことがなかった。成績はまずまずっぽいけど、近年レベルが上がったと言われるNPBで通用するほどだとも思わなかった。
でもまあ、ドリス本人が「阪神で引退したい」というなら、枠も空いてるし、経験も豊富だし、人柄はよくわかってるのできっと良い見本になるだろうし、ま、いいんじゃないの?くらいの感覚でしかありませんでした。

ところが二軍でのテスト登板の後、わりとすぐに一軍に昇格した。いやいや、それは違うよ。ドリスは大好きだけど、さすがに公私混同すぎる。言ってもチームも大事な時なのに。
ま、素人見立てが如何にアテにならないかなのですが、一軍の試合でドリスは普通に投げて普通に抑えてる。そりゃかつての剛速球じゃないし、いわゆる支配的投球が出来てるわけじゃないけど、わりと当たり前のように抑えてる。
コントロールは若干良くはなった。でもその分球威はだいぶ衰えたし、コントロールが良くなったと言っても相変わらずストレートを(フォークを、ではない)叩きつけるのもなくなってない。

ただ・・・、かつてのドリスとは何かが違う。スピードやコントロールだけではない何かが。
とにかく、やたら落ち着いてる。どちらかと言えばバタバタするタイプだったのに、もうあの頃のドリスとは別人レベルだった。
経験を重ねまくって、辛酸も舐めて、でも明るくてシャイな性格はそのままに、ドリスは別人になっていた。
そして野球人生で一度も経験したことがなかったという優勝を、いずれは帰りたいと願っていたという阪神タイガースで味わうことが出来た。

だからもし、今年の優勝を誰に捧げたいかと言えばドリスです。もちろん貢献度はたいしたことはない。でも本当に、必死でやってきたんだろうなぁ。昔ドリスがいた頃とだいぶメンバーも変わっちゃったけど、みんなすぐにドリスを受け入れた。ドリスがどれだけ愛される人柄だったかはみんな知ってた。

ドリちゃん、良かったな。いやファンから言えば阪神に帰ってきてくれて本当にありがとう。ドリちゃんがいたからたった2年ぶりの優勝がすごく有意義なものに感じることが出来たんだから。







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