何だか、結局、陰謀論が好きな人、いや好きかどうかもこの際どうでもいいんだけど、たぶん「咄嗟に」「無意識に」エントリタイトルのようなイメージが浮かんじゃうんじゃないかと。
っても伝わりづらいので、ちょっくらChatGPTにお願いしてイメージ画像を作っていただいた。ChatGPTさん、いつもありがとうございます!(サイト用に使うの初めてだけど)

何だか妙に提督っぽい感じになったし、ちょっと漫画チックすぎるとも思うけど、ま、だいたいこんな感じのね、如何にも上級国民でござい、みたいな人間が私腹肥やし作戦に成功して、ついでに庶民たちが阿鼻叫喚してる様を見ながら高笑いしてる、みたいな。
高笑いにかんしては何度も書いたことがあるし、そもそも上級国民とかホントにいるのかよ?みたいなことも書いた。
でも今回はちょっと趣旨が違う。つまりね、高笑いって「したくなる」シチュエーションがあるのか?みたいな話です。
まず「高笑い」と聞いてパッと浮かぶのは時代劇です。
<悪役>である悪代官や越後屋もそうなんだけど、何より主人公である水戸黄門が一件落着となった後に「カッカッカッ!」と高笑いするわけです。
あともうひとり、と言えば海原雄山ということになる。
しかしあれも「不遜なキャラクターのダメ押し」としての高笑いで、ま、時代劇のルーティーン引用です。
しかしどちらもフィクションのキャラクターであり、では「誰かに扮して(マイセルフ含む)ない状態で、高笑いしてる人」となると、アタシはひとりも思いつかない。つまり「高笑いしてる」って時点で果てしなくフィクショナルな存在だと言うことです。
いやマジで、プライベートで、誰もいない場所で、片手にブランデーグラスでも持ちながら、高笑いしてる人間って、上級国民とかそういうことじゃなくて「フィクションに影響されまくりのかなりイタいヤツ」です。いわば「メンタルコスプレ」とでも言うのか。
しかもですよ、この高笑いってね、誰にでも出来ることじゃないんですよ。
水戸黄門に高笑いのイメージがあるのはTBS版水戸黄門で初代黄門の東野英治郎がやっていたからです。しかしあれは東野英治郎の専売特許で、佐野浅夫以降は「真似出来ない」ということで普通の笑い方になった。
つまりですよ。
庶民を見下して高笑いしてる人間がいるかいないかにかんして、断言出来る材料は何もない。でも「世の中の大半のことを牛耳れるほどの立場の人間」かつ「メンタルコスプレするようなイタいヤツ」かつ「<高笑い>という高等テクニックを有している」となると、歴史上で言っても片手もあれば足りるほどしかいなかったレベルでしょう。
歴史上でそのレベルだから、現世に限るなら世界中にひとりいればいい方です。いやもう「そんな人間、いない」と言い切っていい。
にもかかわらす、なんですよ。
このまったくリアリティのない、果てしなくフィクショナルな、謎の高笑いする上級国民は人々の脳裏に登場する。
身も蓋もないことを言えば、こうしたキャラクターがフィクションで出てくるのは「その方が都合が良い」からです。ま、作者の都合でしかないというか。だから「今さら」と思いながらもついついこの手のキャラクターがフィクサーとして暗躍する、みたいな感じにしてしまうわけで。
ま、だから、こういうイメージが脳裏に浮かぶということは、もうその人が「フィクションに毒された人」と言ってもいいのかもしれない。
たぶん一回でもこうなるとなかなか抜け出るのが難しいと思う。もう必死で「そんなヤツァいない」と自分を言い聞かせるしかないんだけど、そんなのしんどいだけですからね。
そうであるなら「いや、そういう人間はいる。どこにでもいる!」というふうに考えた方がよほどラクで、結果、ロスチャイルドとかロックフェラーとか三百人委員会とか、そういうのを肯定するようになるのではないか、と。
いや仮に、ですよ。もしロスチャイルドであろうがロックフェラーだろうが三百人委員会であっても、もし「世界を牛耳っている」としてもです。たぶん、いや絶対「高笑い」はしてないよ。もし本当に世界を牛耳れる立場であるのなら、そんなメンタルコスプレをする必要はないし、高笑いなんていう高等テクニックを身につける必要もない。
つかそもそも「庶民を見下して」笑う必要すらない。それってプロスポーツ選手がリトルリーグや少年サッカーを見てせせら笑うようなもんで、そんな<幼稚>な連中って設定なのか。
もっと根本的なことを言えば「他人を莫迦にして笑う」ことって最低最悪の幼稚な言動で、そういう人がいる、と思ってるってことはその人も「自分も他人を莫迦にして笑うような人間だ」と白状してるようなもんです。
ま、どうでもいいけどさ、でもちょっと、フィクションデトックスでもした方がいいよ。悪の秘密結社とか「もしいるのなら絶対に許せない」ではなく「絶対いないけど、もしいたら面白いよね」くらいになるまでは。