もう最初に、これだけは絶対言っておかなきゃいけないのですが、アタシはキャベツという野菜が大好きです。なのに何で「アンチ」なのか、それはけして「食べすぎてしまうから」とかではなくてね、ほんの限られた使われ方にたいして「アンチ」なわけで。
これはずいぶん前にも書いたことがあるのですが、マジ、何でカップ焼きそばに<かやく>としてキャベツを入れるのか、あれだけは心底理解出来ない。
もちろんのことながら「焼きそばとキャベツの相性の良さ」は認めているし、アタシも焼きそばを作るとなったらキャベツが欲しくなる。でもね、青果売り場で売ってるキャベツと、あの乾燥キャベツって「別物もいいところ」だと思うのです。
まずは大きさの問題です。
キャベツってのは基本的に「それなりの大きさにザク切りするしかない」わけで、例外としてサラダ的に使う時、あとお好み焼きに使う時は千切りにしたりしますが、みじん切りのような切り方はしない。
でもあの乾燥キャベツってヤツは「みじん切りよりもわずかに大きい」くらいのサイズで、これでは食感を楽しめるわけがない。
食感を楽しめないもうひとつの理由は「茹でる」、ま、正確には「茹で戻し」なのかもしれないけど、あれでは食感など残るわけがないわけで。
キャベツは油との相性が非常にいい。もちろん焼きそばもそうなのですが、回鍋肉など「キャベツを食ってるのか油を食ってるのかわからない」レベルで、とにかく油で調理するとキャベツの持つシャキシャキ感と甘みが際立つ。
逆に言えば「油っ気のないキャベツ」ってやっぱボソボソっぽくて甘みよりも青臭さが出てくるわけです。
では乾燥キャベツはと言うと、茹で戻ししたフニャフニャの水っぽいのに調味油みたいなのが混ざるので、もうただただ「気持ち悪い」だけなんですよ。
乾燥キャベツを援護する声として「あの甘みがあった方がいい」と言いますが、だったら物体としてのキャベツではなくキャベツの炒め油を再現した調味油にした方がよほどいい。
というか本当、カップ焼きそばの<かやく>は根本から考え直す時に来ていると思う。
ぶっちゃけ、現在の技術だったりコストを考えるならモノホンレベルの豚肉だったりキャベツを再現出来るわけがないのです。つか若干高額気味の商品にはチャーシューチップみたいなのが入ってるけど、あんなの豚バラ肉の足元にも及ばないし、そもそも焼きそばとの相性も悪い。
野菜類もそうで、これがモヤシとかならまだレトルトパウチで、とか出来るんだけど、キャベツの場合はもうどうしようもない。それこそ冷凍食品でもない限り不可能だろうし、冷凍食品でもあのキャベツ本来のシャキシャキ感と甘みが完全に再現出来るかと言うとね。
これも以前書いたことなんだけど、どのみち再現出来ないことにコストをかけるなら、それこそ袋の日清焼きそばのように「ふりかけ」と称して「青のり」「削り粉」「粉末乾燥紅生姜」でも入れてくれた方がはるかに<味>に直結するはずです。
実際、自分でね、それこそマルちゃん焼きそば3人前とか使って自分で焼きそばを作る時も、これらの粉末状になった「ふりかけ」があったらだいぶ味が向上する。仮に豚バラ肉もキャベツもなくても「青のり」「削り粉」があれば、まあまあ食べられるものになる。紅生姜はモノホンを使う方が簡単というか粉末乾燥紅生姜とかそもそも売ってないからね。
もう一度言います。今の技術でカップ焼きそばに乾燥キャベツは不要です。つか先ほども書いたように、むしろ「マズくなる素」だったり、下手したら「食べてて気持ち悪くなる原因」だったりするわけで、プラス材料はほとんどない。
これはラーメンのカップ麺もそうだけど、無理にモノホンを再現しようとせずに「インスタントならでは」を突き詰めた方が絶対に美味くなるんですよ。
これはラーメンになっちゃうけど、たんなる名店の味再現ではなく「名店ジャンク」と称して名店の特徴を取り入れながらあくまで「インスタントとしての美味さ」を突き詰めたあのシリーズは本当に素晴らしい。
あれですよ。あれをカップ焼きそばでも目指して欲しいと心から思うわけで。
・・・え?これ何のエントリだって?
時間がないんだよ時間が!!