甲子園+鳴尾浜+メジャースタジアム÷3
FirstUPDATE2025.3.3
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エントリタイトルですが、あくまで表記の問題でして正しい数式ではありません。もちろん正しくは(甲子園+鳴尾浜+メジャースタジアム)÷3、ですが、ま、こんなことにこだわるヤツはポイーッで。

さて、3月1日、阪神タイガースの二軍球場である「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」が開場しました。ま、この名称はネーミングライツですし、他にも虎風荘や練習施設を含めて「ゼロカーボンベースボールパーク」とも呼ぶようで、ぶっちゃけどう書けば正解なのかよくわからない。
ま、スポナビ速報では「SGL」と表記されているのでこのエントリもここから「SGL」と書きます。

アタシは現在東京在住なので実際に行ったわけではない。つか行けるわけがない。
しかし映像を見る限り、旧二軍本拠地だった鳴尾浜球場よりもずっと甲子園を模しており、何でも球場の向き(ピッチャーズプレートとホームベースを結ぶラインの角度)も甲子園に合わせたそうで、風向きを含めて「ほぼ甲子園になった」ような気がします。
しかしそこは二軍の球場であり、観客席は甲子園とは比べものにならない。鳴尾浜よりはだいぶデカいとは言えあくまで鳴尾浜ライクな観客席という感じです。

ま、そこまでは想像通りだったのですが、実際に試合の映像を見てみるとあきらかに甲子園とも鳴尾浜とも違うところがある。それは内野のフェンスの高さです。
レフト線ライト線のファールゾーンも甲子園準拠なのでメジャーの球場のように極端にファールゾーンが狭いというわけではないのですが、フェンスの高さが何とも言えないメジャー風味を醸し出しており、上手く言えないけど「もし令和の今、イチから甲子園を作り直したらこうなるんじゃないか」と思える仕様になっているっーか。

バックネットから内野のフェンスの低さも甲子園の魅力のひとつであるですが、そうは言っても現今規定も厳しいし、観客の安全を考慮すればフェンスこそ低いけどネットは異様に高くなってしまう。
もうそれは時代の流れだからしょうがないけど、内野席の子供が手を伸ばして選手にサインをねだる、なんてもはや不可能です。
そうであれば、アタシはね、そこまでフェンスの低さにこだわる必要はないと思うのですよ。

そりゃ外野の場合はホームラン数に影響があるし、それこそ京セラドームのようにあまりにも外野フェンスを高くしすぎると、外野席の観客が「フェンス際の打球が消える」なんてことになってしまうのでよろしくない。
でも内野なら、もはや<そこ>にこだわる必要はないし、ある程度の高さがあった方が確実にボールの視認性も上がる。
さらに言えば、そうなると「ベンチのすぐ横」にブルペンを設置出来るだろうし、わりと良いことづくめなのです。

なるべく旧来のイメージを残しながらリニューアルする、というのは本当に難しい。
マツダなんかはわりと上手く広島市民球場のイメージを残してあると思うけど、あれはわりと広告が大きなウエイトを占めている。あれもし、広告を出す企業や位置を総取っ替えしたらかなり違う感じになると思うんですよね。
甲子園の場合、<伝統>という足かせのせいで余計難しいわけで、それでもスコアボードを電光掲示板方式にした時も、後楽園球場のような「如何にも電球という感じのオレンジ点灯」ではなく白色にしてイメージを守ろうとしたのはさすがです。

そう言えば今年度よりスコアボードの<文字>も、フォントの最大手であるモリサワと手を組み、手書き時代をイメージしたものに置き換えられるようです。

何だか手書き時代に比べると「細い」気はするけど<はらい>などは完全に手書きを踏襲しており、言ってもフォントなのでボールドも用意されるはずだし、さらに縦につづめて表示させれば「手書き時代のスコアボードの完全再現」が可能なはずです。
あと外壁の<蔦>もそうだけど、たぶんこんなことにこだわって、つまりスコアボードや外観といった<デザイン>までこだわってる球場なんて甲子園だけです。

何でも新しくすりゃ良いってもんじゃない。かと言って本当に良いものであれば新しかろうが積極的に取り入れる。伝統を守るというのとはそういうことだ、という気概を感じる。それが甲子園です。
ただし、それがわかった上で言わせてもらいますが、そろそろ球場サイズは見直す時なんじゃないかと思う。

たしかにラッキーゾーンというのは時代にそぐわないかもしれない。そして細部まで<デザイン>にこだわる甲子園らしくないのかもしれない。
だったら、甲子園らしく、あくまで左右対称のシンメトリーデザインで、左中間右中間の膨らみという特徴を残しながらも、ホームランパークファクターが限りなく<1>に近いくらいのサイズの球場を創造出来るのではないかと思っているのです。

何だかSGLから話がだいぶ逸れましたが、SGLという素晴らしい球場を見たからこそ「未来の甲子園」に想像を馳せることが出来た。そうか、いったい何年後、何十年後になるかはわからないけど、未来の甲子園はこうなるんだな、と。
もう一度言いますが甲子園には「伝統という<足かせ>」があるのです。しかしその足かせを「何でも自由になんてつまんない。足かせがあるから面白い」と思える優秀な人に甲子園の未来を託したい。

つか甲子園を守るってことにかんしては、ちょっと頑固すぎるくらいなので変な方向には行かないと思うんですがね。それはそれこそSGLを見たらよーくわかるような。