超有能大番頭
FirstUPDATE2025.3.1
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アタシも同種の人間だからよくわかるのですが、どうも、褒められるのが苦手なタイプの人がいます。んで、たぶんこの人たちも褒め苦手系だとは思うんだけど、この際思いっきり褒めてやれ、と。

ぼくなりに幼年時の記憶をたどれば、古川緑波に対する渡辺篤がそういう花形役者だった。ぼくはこの手の役者が好きで、千葉蝶三朗もその系列として好きだった。


小林信彦著の「喜劇人に花束を」の藤山寛美の章からの引用ですが、ロッパ一座での渡辺篤、そして松竹新喜劇での千葉蝶三朗は、古川緑波の、藤山寛美の相棒というか、主役は古川緑波や藤山寛美だし、けしてダブル主演ではないんだけど「ほぼ同格で主演を陰から日向から支え、時に自分が全面出て芝居(笑い)を作り出すこともある」という存在です。
同書で小林信彦氏は「花形役者」という表現を使っているけど、どうもピンとこない。やっぱ「花形」と言われると主役が浮かぶ。だからと言って代わる名称もないんだけど、アタシはざっくり「大番頭」と呼んでいます。

最近で言えば、明石家さんまにたいする今田耕司や、中居正広にたいする劇団ひとりや陣内智則がこれに該当します。ま、中居正広の場合は「該当しました」になっちゃったけど。
いやぶっちゃけ、大番頭に優秀な人材を置けば作品(番組)として成功する。これはYouTubeも同様で、アタシが何故、カジサックのチャンネルで山口トンボ氏が抜けたことを危惧してるのかと言うと、まさしく山口トンボ氏はあのチャンネルの「優秀な大番頭」だったからです。

そして、この人(筆者注・=千葉蝶三郎)ばかりは、代役ではどうしようもなかった。


再び「喜劇人に花束を」からの引用ですが、この大番頭という役割だけは<代役>ではどうしようもないのです。
最悪、主役は代わっても成立するのかもしれない。しかし大番頭を代えてしまうと、もうその作品(番組)でなくなってしまうわけで、カジサックの場合も同じに思えて仕方がない。つか今後、どんな新メンバーが入っても山口トンボ氏の代役にはなれないです。

さて今回、アタシが褒めちぎりたいのは「だてレビsideB」内の「ミステリーアワー」の大番頭であるエリツィン氏です。
エリツィン氏は元視聴者だったらしく、旧出演者がいなくなり番組が存亡の危機になった時、お力になれるのであれば、ということで番組に参加した、という経緯だったようです。
つまりエリツィン氏は最初から<代役>だった。主宰であるキーフレーム氏もピンチに立たされていることもあったのか、初対面で、配信開始直前に喫茶店でちょろっと喋った程度で番組出演を決めたらしい。

この辺の経緯は荒井注のドリフターズ加入の時に似ている。
ドリフターズも分裂危機に見舞われ、急遽メンバー補充をしなければいけないというタイミングで、仲本工事、高木ブー、荒井注を補充したのですが、いかりや長介があまりにも慌ててスカウトしたせいで、ピアニストという触れ込みで加入した荒井注はほぼピアノが弾けない、というとんでもない傑物だった。
しかし<間に合わせ>だったはずの荒井注は類い稀なコメディアンとしての資質を備えており、ドリフターズ独自の人間関係コントの基礎となる存在になったり、個人としても「なんだばかやろ」や「ディスイズアペン」というヒットフレーズを生み出す、という「超有能」だったのです。

エリツィン氏も、最初は<代役>もしくは<間に合わせ>に過ぎなかったのかもしれない。何より自身も「とりあえずミステリーアワーという番組が存続出来るのであれば捨て石になってもいい」くらいだったんじゃないか。
ところがこのエリツィン氏、超有能だった。
氏の経歴や「今現在の本職」は相棒であるキーフレーム氏も知らないらしく、いわば正体不明であり、こうした表舞台に立ったことがある人なのかもよくわからない。

にもかかわらず、芸能というジャンルの中でもとりわけ難しい、本当に高い能力があるものにしか出来ない大番頭の役割を、完璧にこなしているんですよ。
これ、考えてみると本当にすごい。荒井注だって超有能だったけど、大番頭になったわけではなかった。ドリフターズの大番頭というかいかりや長介の女房役は徹頭徹尾、加藤茶だった。ま、加藤茶はまたぜんぜん違うタイプの大番頭だけど。
つまり「途中参加」で「『代役ではどうしようもない』大番頭がつとめられる」なんて奇跡レベルなのです。

大番頭には「当たり前のことを当たり前に出来る」というきわめて高いスキルが求められます。
当たり前のことを当たり前に出来る?そんなの当然じゃないかと思われるかもしれませんが、これは「他人さんが見て」なのです。
岡田彰布がしつこく言ってた「普通にやったらええんよ」というのが実は一番難しい。人間は自分以外の人の能力を低く見積もりがち、自分の能力を高く見積もりがちなのですが、他人から見たらね、これくらい出来るだろ、みたいなことが実際やってみたらメチャクチャ難しかったりする。だから心ある人はそう簡単に他人を否定しないのですが、まァそれはいいや。

とにかくです。
エリツィン氏はもう本当に、当たり前のことが当たり前に出来るんですよ。
例えば、たまにキーフレーム氏が間違った情報を言ってしまうことがあるのですが、そういう時、エリツィン氏はちゃんと「違いますね」と言えるんですね。
キーフレーム氏は番組の頭脳でありコアであり、となると当然のことながらキーフレーム氏のペースで番組が進みがちになるし、何となく、キーフレーム氏の発言は絶対的になってしまいやすいと思うんです。
アタシはあまり見てないのですが、旧メンバーの頃(つまりエリツィン氏の加入前)はそうしたことになりやすかったらしい。そしてそのことにキーフレーム氏も不安を覚えていたと。

人間、いやこれは日本人特有かもしれませんが、どうしても<空気>に流されてしまう。なかなか<空気>を切り裂いてでも違う意見を言おう、とはならない。誰かが間違ったことを言い始めても、なかなか「違います」とは言えなかったりするもんです。
でもそれをエリツィン氏は出来る。出来るんだけど、空気を切り裂いてって感じでもなく、本当にサラッと、あくまで空気を壊さない形で、でも続いて正しい情報を伝えようとする。
これ、そんじょそこらの人には出来ないですよ。

もちろん、未解決事件にたいしての知識もあるのですが、サブカルの知識王と言ってもいいキーフレーム氏のサブカル話にもそこそこついていけるし、自らボケることもツッコむことも出来る。
とくに、です。アタシはそれなりに演芸は見てきたつもりだけど、このツッコミが並み居る芸人をも凌駕するほど上手い。番組をムードを壊さずに、ちゃんと「句読点を打つ」んです。しかも句読点の数も適切で<闇雲>ではない。
これが出来る芸人がどれだけいるか。

しかもですよ。
真面目な話になっても「うわべだけ」とか「綺麗事」の真面目風話ではなく、ちゃんとした見識をもって話せるし、しかもイケメンだし。
いやイケメンは関係ねーだろ、と思われるかもしれないけど、重要ですよ。イケメンったってエリツィン氏の場合は「清潔感のある」イケメンなので、顔出し出演するんだから清潔感は絶対なのです。


これ、アタシがリポストという形で提議させてもらって、いくつかエリツィン氏本人からも反応をもらったのですが、エリツィン氏の言う通り、たとえ誰であっても本来「代わりはいない」のですよ。
でも「超有能」であり「大番頭」となると、もう絶対、代わりはいない。エリツィン氏のような超有能な人材が番組に参加したのも偶然でしかなく(キーフレーム先生のオカルト的パワーもあるかもしれないけど)、もう二度とエリツィン氏の代わり、というよりは「キーフレーム氏の大番頭がつとめられる」人材なんて出てくることはないと断言出来ます。

アタシなんか足元にも及ばないほどのサブカル知識のあるキーフレーム氏なら、そのことに気づいてないわけがない。だからそう簡単に、ミステリーアワーという番組が続く限りエリツィン氏を手放すとは思えない。
そして何より、誰であろうと、エリツィン氏の後釜になんかなったら比較されるに決まってる。これが賛否があるくらいならいいけど、こんな超有能な人と比較されたらたまったもんじゃない。そんな鬼メンタルな人間がどこにいる。

だからエリツィン氏に言いたい。「そろそろ私の代わりを~」だと?タワけたこと言ってんじゃないよ。それもこれも、アナタの能力があまりにも高すぎるから代わりなんかいるわけないんだよ!