美人局アナ
FirstUPDATE2025.2.11
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何か一時期、わざとエントリタイトルみたいに、つまり「美人局(つつもたせ)」と局アナをかけてこう書くのが流行ったことがありましたよね。

てなこととは関係なく。いや関係あるんだけど。
昔付き合ってた子にアナウンスメント専攻の子がいて、ま、一応は彼女もテレビ局のアナウンサーを目指していたようだけど早々に見切りをつけていた。
実際問題、女子アナを目指してもね、キー局はおろか地方局ですら入れる可能性は薄く、結局は普通の就職同様、見栄えが良くて高学歴の人間が選ばれる。つまり入社前にどれだけアナウンスメントの能力があるかはほとんど関係ない。「それは入社してから教えるから」ってことなんでしょう。
だったら何で「学校」で「アナウンス技術」なんて教えるの?てな話になるのですが、それは一旦置いておく。

というかですよ。じゃあ無事、女子アナとしてテレビ局に就職をしてね、たぶん相当ちゃんとした技能研修は行われてはいるんだとは思う。で、実際にテレビカメラの前でやることと言えば「そこら辺の新人タレントでもやれる程度のこと」であり、ニュースなんてそう簡単に読ませてもらえない。
つまりね、どれだけ頑張ってアナウンス技術を習得しても、そうそうその技術が活かされる機会はおとずれない。そりゃあ「そこら辺の新人タレント」よりはちゃんとした喋り方が出来るんだろうけど、視聴者に明確な<差>を感じさせるほど、となるとバラエティ番組ではかなり難しい。

つかね、局アナだけが「ちゃんとした喋り方」なのか、というと違う。
昨今はどのプロダクションもその辺に力を入れているし、中にはアナウンス技能に長けたタレント、というか「フリーアナウンサー」という肩書きに似つかわしい人ばかり抱えるプロダクションもあります。んで局アナを退職してフリーになった人はたいていそういう事務所に所属するわけです。
もちろんそうした事務所は「局アナからの転身組」だけでなく、自社オリジナルって言ったら言葉が悪いけど、フレッシュな、どこのテレビ局の手垢もついてない人も抱えている。

先ほど元カノのことを書きましたが、局アナには到底なれそうもないけど、それでもアナウンサーへの道を諦め切れない、なんて人は、こうした事務所に所属することになります。
元カノは卒業間際の時点ですでにアナウンサーへの意欲は衰えており、結局その手の事務所にも入らなかった。しかし同窓の、つまり同じアナウンスメント専攻の元カノの友人には何人か、そうした事務所に所属することになったらしい。
ココで書いた「ありがとう浜村淳です」のアシスタントをしていたという子も元カノの友人であり、そしてそういう事務所に所属することになった子のひとりです。

自社所属のアナウンサーではなく、フリー(この場合の<フリー>とは「局アナ=テレビ局職員」ではなく「芸能プロダクションには所属しているが、どこの局の職員ではない」という意味)のアナウンサーを起用する、これはけして珍しいことではありません。
大昔の話ですが、漫才師の中田ダイマル・ラケットは朝日放送専属だったらしく、かつてはアナウンサーだけではなくテレビ局が芸人などのタレントを自社で抱えるケースもあったらしい。

さすがに今はそんなことはない。特定のテレビ局によく出るという意味で<専属>などと揶揄されるタレントはいますが、実際は他のタレント同様、芸能プロダクションに所属し、テレビ局との間に専属契約があるわけではない。
何で「今はそんなことはない」のか、これはメチャクチャ簡単で、予算の都合です。
1970年代に入ったくらいから爆発的に膨らんだ番組制作費は2000年代なかば頃から急ブレーキがかかり、とくに2020年代以降は「どれだけ安く作れるか」がポイントになってるかのようで、いち視聴者から見てもあきらかにゴージャスさのようなものが失われていってます。

というかテレビ局自体、いやテレビがそんなに景気の良い業界ということがなくなった。もちろん日本の景気後退とも連動してるところはあるけど、インターネットその他の影響もあって、中にはテレビ=斜陽と見る向きさて出てきている。
当然そんな状況では無駄な社員を抱えておく余裕はない。番組制作でさえコストカットコストカットなのに。実際、早期退職を募ったテレビ局もありました。

・・・長々と、いったいオマエは何を書いてるんだ、みたいなことを書いてきましたが、これだけコストカットが当たり前のテレビ局でね、それでも毎年のように「新人アナウンサー」が登場しているんですよ。
つまり毎年、アナウンサー志望者を新規で採用しているわけです。この不景気の業界が。

特別な技能があるわけでないにもかかわらず。
特定の芸能プロダクションからいくらでも供給してもらえるにもかかわらず。
「他所から借りた方が自社で抱えるよりはるかにリスクも少なく無駄もない」にもかかわらず。

つまりですよ、わざわざ、このご時世に、自社で抱えるアナウンサーを増やす、というか、とくに女子アナを採用し続けることにたいして、ずっと不思議だったんです。
だからむしろ、フジテレビの件が発覚してね、ああなるほど、と思った。ま、合点がいったというか。何か特定の、アナウンサー業務以外でも有効活用出来るのであれば、そりゃあ新人女子アナが出てくるわけだ、と。
これね、雇われる側も疑問に思わないのか。
コナンふうに言えば

「この不景気なご時世のテレビ業界で、女子アナとして自分を採用?のみならず他にも数名の女子アナを?・・・妙だな」

と。
これはメチャクチャ難しい問題なんですが、テレビ局に限らず「自分ところの会社の正社員として採用する」メリットって、多少であれば本来の業務とは関係ないことをやらせてもいいってことだと思うんですよ。
例えば正社員であれば、仮にそういう規定がなくても軽く掃除をさせる、といったことを要求出来るけど、契約社員や派遣社員にこうした雑務をやらせたら問題になることは確実です。
「メチャクチャ大雑把に言えば会社の業務なんだけど、本来の仕事とは外れる」なんてことは山のようにあり、結局誰かがやらなきゃいけない。当然、それ専用の社員を抱えるのは無駄なわけで兼務させることになる。

でも今は雇用者側の声が大きくなりすぎた。しかも空前の不景気です。
昨今は「出世なんかしたくない」という若者が増えているなんてニュースがありますが、当たり前ですよ。多少給与が増えようがどんどんデメリットが増えるんだから。
つかさ、民主主義ってのは本来、金持ちの方が、社会的立場が上の方がトクでないといけないのです。何故ならそうでないと誰も本気でカネを稼ごうとも出世したいとも思わなくなるから。

話が逸れすぎたので戻しますが、某女子アナもけして慈善事業のつもりでフジテレビのアナウンサーになったわけではないわけですよね。もっと言えば本人なりの打算もあったんだろうし。
それはそれでぜんぜん構わない。んで著しく業務規程はおろか刑事責任が問えるようなことを会社から強要された。これが事実だとしてもです。
Yahooニュースでやたらと「写真集が馬鹿売れ!」みたいなのが流れてくるけど、こういうのを見てると結局この人も「芸能ムラの一員」だとしか思えなくて。

だから、ま、彼女は「美人局アナ」ってことでいいんじゃないかな。どう読むかはその人次第ってことで。







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