先日、というか2024年の話だけど、液晶が壊れたモノホンのオンボロノートPC(略してホンボロ)を購入した、ということを書きましたが、ひとつだけ計算違いがありました。
んで、これは実際に買ってみないと何とも言えないところではあるんだけど、購入した暁には分解して「液晶部を取り外したい」とすら思っている。
こうすることでデスク周りがスッキリするし、ノートPCのキーボードも使えるようになる。どのみちたいしたことはしないのでノートPCのキーボードで十分だし。
ま、結構ややこしいみたいだけどね。ただ液晶部を外しゃいいだけじゃなくて、液晶の周りに無線LANのアンテナが内蔵されてることが多いらしいので、それも外さなきゃいけないとか。(2024年11月14日更新「オンボロからジャンクへの画策」)
ま、要するに、昔懐かしい8ビットマイコンのように、ノートPCを「キーボードと本体一体型」に改造しようと思っていたのです。
でもこれは難しいと思い知らされた。と言っても改造が難しいってわけじゃなくて、前回も書いたように「セカンダリディスプレイ(HDMI出力)だとBIOS(今は「UEFI」だけど、以降も「BIOS」で統一)が見れない」という問題が立ちはだかる。
もし今後、何のトラブルもなければいいけど、いつBIOS画面を拝まなければいけないことになるやもわからない。それこそ例えばWindows再インストールとか。
さすがにヤマ勘でBIOSを操作するのは無理で、でももしプライマリディスプレイである液晶を取り外してしまうとBIOSを確認する術がまったくなくなってしまう。
となったら液晶を実質取り外すことは出来ないんですよ。サクッとコネクタの付け外しとか無理なんだから。
たしかに液晶は半分死んでる。1/3はまったく映らない。でもないよりマシで、2/3でも映ってくれたからWindowsもインストール出来たわけでね。
本当はね、何とかBIOSレベルでプライマリディスプレイとセカンダリディスプレイを入れ替える方法がないかと探ってはみたものの、やっぱ難しいと。実際BIOSにそんな項目はないし。
つまり、ノートPCを8ビットマイコンふうに改造する、というのは現実的ではない、ということです。
まァね、幸いUSBポートに余裕はあるし、マウスはMacBook12インチの「家専用」として使っていたロジクールのを転用させた。キーボードは自作PCの時に使ってた赤軸がある。
ただしキーボードはどうも相性の問題なのか、妙にチャタリングが起こるし、何もキーボードでUSB端子ひとつを使う必要もないな、と思ってBluetoothキーボードの購入も検討しています。
ソフトウェアも何とかかんとか、ひと通り入れた。まだ設定的に煮詰まってないところはあるけど、カタチにはなってきた。
んで当然のように動作確認をしたのですが、うん、どのソフトもキビキビです。とくにブラウザのっていうかYouTubeのトップ画面なんですが、ウチは回線が遅いのでそのせいでサムネイルがなかなか表示出来ないんだろうなって思ってた。
そしたら違った。<ホンボロ>に変えたら遅い回線でもサクサク表示する。何だこれはと。結局は性能の問題だったんかい、と。
で、ですよ。
そういうのはね、アタシはイラチではないのでわりとどうでも良かったりするのですが、新しい、キビキビのホンボロに変えて一番期待していたのは動画編集です。
そうは言ってもエンコード時間はね、まったくこだわってないんですよ。そりゃ2時間かかってたエンコードが2秒で終わるとかならすごいけど、倍になろうが3倍になろうがそこまで変わらない。どうせ寝る前とか外出前にセットして放置しておくだけなんで。
そうじゃなくて「ここだけはクリアしてくれたら嬉しいな」と思っていたポイントが編集画面のプレビュー表示なんですよ。
あ、この場合、YouTube動画の編集ということなのですが、ウチのチャンネルはフルHDの30fpsで作ってるし、今後も4Kにも60fpsにもする気がない。画質にこだわる内容じゃないんで。
つまりそんなに要求は高くない。「フルHD30fps」くらいのプレビューであれば、インテル第11世代のノート用CPUでもイケるんじゃないか、と。
この動画のプレビューってのがMacBook12インチはもちろんのこと、オンボロ自作PCでも無理だった。つかいくらデスクトップとは言え12年前の当時でさえミドルスペックだったんだから無理なのも道理なのですが。
ちゃんとプレビューしてくれないと映像と音のタイミングを合わせられないのですよ。仕方ないから一旦書き出してタイミングがズレてないか確認するしかない。
これがまだ予告編っつーか1分レベルの長さだからそれでもイケるけど、本編になると「一旦書き出して」なんて出来るわけがない。だからあれだけ長い動画にするしかないわけで。
ウチのチャンネルの動画はバックに薄っすらBGMを流してるのですが、あれも同録です。BGMなんて後で入れるものだけど、エンコードするのが面倒くさすぎて同録でやってる。
だからウチの動画って収録後は一切エンコードしてないんですよ。別で用意したオープニングアニメーションやオマケアニメーションなんかと本編映像とオマケ映像をただ「つないでる」だけで、極力エンコードせずに「ただつなぐだけ」みたいなことが出来るソフトを使って完成映像を吐き出しているんです。
もちろん手間暇の問題もあるけど、現実問題、マシンスペック的にもどうしようもなかった。
だからこそ最初はGPUが内蔵されてるようなゲーミングノートPCを狙ってたし、何なら「M4のMac mini」みたいな考えも一瞬チラついた。
でも「フルHD30fps」のプレビューならそこまでじゃなくても大丈夫かも、と思い直したのですが、何しろ試したわけじゃないので実際にやってみるまで何とも言えなかったんです。
んで、です。実際やってみるとどのソフトウェアでもほぼコマ落ちなしでプレビュー再生出来る。ま、すんげぇ厳密にはコマ落ちしてるんだろうけど、音と映像が合わせられるくらいにはプレビュー出来てるし、いちいちエンコードしなくてもタイミング的に大丈夫か否かの確認くらいならとれる。
ま、フィルターをガシガシ掛けたら別だろうけど、そこまではやらないからね。
つまりこれで、少なくともマシンスペックという意味では「ちゃんとした動画編集が可能になった」ということです。あとは編集の技量だけ。ってそれが一番大変なんだけど。
さらに調子に乗って、ダメ元で昔購入するだけしておいた「Cities:Skylines」もインストールしてみた。
「Cities:Skylines」はオンボロ自作PCでも動かしてみたことはあるのですが、起動直後でさえ激重で、とてもじゃないけどマトモにプレイなんか出来なかったんだけど、さすがホンボロ、まだ建物も何もない状態とは言え、普通に動く。建築物が増えたり人が増えたりMODを入れたりしたらその限りじゃないんだろうけど。
どうも「Cities:Skylines2」はどうでもいいところまでシミュレートしたせいで異様に重いらしく、しかもソフト自体の出来も悪いそうだけど、どのみち100マンコースなので関係ない。
だから<2>ではない方の「Cities:Skylines」はまだ現実的で、これが遊べるだけでもだいぶデカい。
あと願わくばPS3のエミュが普通に動いてくれたらなぁ。やるのは「The Show」だけだけど。
とにかくですよ。
思ってたよりもいろんなソフトが普通に動くので正直ビックリしています。
つか「液晶不良ジャンクノートPC」に目をつけたのは我ながら慧眼だった。こんなの絶対に1マンちょいでは買えないよ。しかも所詮1マンちょいだから早々にガタがきてもダメージは少ないし、また同じように液晶不良のジャンクノートPCを探せばいいんだから。
ジャンクったって修理技術とか不要だからね。ただただ、お外に持ち出すのを諦める、それだけ。つまりデスクトップPCと同じつもりで使うならこんなお買い得なことはない。
実際にはやらないだろうけど、言ってもノートPCなんだから、出張でホテル泊の時なんかホテルのテレビに接続する前提なら、一応持ち運ぶのも可能だからね。移動中「ど根性コネクタ」が耐えられるとは思えないけど。