別にミュージカルじゃないんだけど
FirstUPDATE2024.12.17
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ま、たしかにね、1時間以上の、無駄に長丁場なのでってのもあるけど、ウチのチャンネルの動画はやっぱちょい異質だな、と思うこともあって。

たぶん気づいてる人はそんなにいないかもしれないけど、どの動画でもね、ほぼ確実に、何らかの楽曲を歌ってるのですよ。アタシが。
酷い場合になると3~4曲歌ってるなんてケースもあって、1時間ちょいの動画で3~4曲も歌えばミュージカルまでは行かなくても歌謡映画くらいは歌ってるかもしれない。

何でこんな歌うのか、それはアタシがミュージカルが好きだから、もしくは自慢のノドを聞かせたい、なんて理由なわけがない。
要するに著作権対策のために、でしかない。YouTubeでは気軽に既存音源が流せないので、でも軽くでも、少なくともその楽曲を知ってる人にであれば「ああ、あの曲か」と思い出してもらいたいとなったら、もう自分で歌う以外の手段がないんですよ。
だからはからずも動画内で歌いまくる羽目になってるわけで。

アタシはけして歌が上手いわけじゃないし、もう一度言うけど「自慢のノドを」なんて考えは毛頭ない。
だからかなりテキトーに歌ってる。何と言うか「上手いと思われたがってる」みたいな歌い方は一切してません。つかどれも半分フザけたような歌い方をしている。
ただそれでも「ああ、あの曲か」とわかってもらうためには、最低限の条件があって、とにかく「メロディだけは外さない」というね。

もしメロディを外してしまったら「ああ、あの曲か」とはならない。だから「死んでもメロディは外すもんか」と思いながら歌っているのです。
幸いにもアタシは極端な音痴ではない。だから聴き馴染んだ曲であれば、まァ、基本的には大丈夫なんですが、それでも「動画を収録してる」という緊張感があるので外しそうになることは多々ある。
しかもウチの動画は「編集なしの一発撮り」なので、もし極端にメロディを外してしまったら最初から撮り直しになってしまう。それはやっぱり緊張しますよ。

でもね、むしろ「上手いと思われたがってる」ふうに歌うのであれば、要するに本気歌いであればメロディを外すことは避けられるのかもしれない。
しかし動画のように半分フザけた歌い方で、でもメロディだけは外さないというのは、これはこれでテクニックがいるな、と。
いやこれはテクニックというよりは「場数」の問題かもしれない。
普段から如何に鼻歌を歌ってるか、そして鼻歌にふさわしい選曲をしているか、そこが重要なような。

このことにかんしては、アタシの趣味趣向でだいぶ救われている。
偶然にもアタシは「半分フザけた歌い方だけど絶対メロディを外さない」の達人である、フレッド・アステアや植木等を愛好しており、軽く歌うというのはどういうことなのかの<感覚>はわかっていたんです。
もちろん<感覚>を理解しているのと<実践>出来るかどうかはまた別の問題なんだけど、少なくとも目標がはっきりしてる分、まだ救われてるな、と。

いやマジでね、いい加減に歌ってるように見えて実は音程正確ってかなりの高等テクニックなのですよ。
アタシの場合は完全なアカペラというか所詮は鼻歌レベルだからそこまでは問われないけど、伴奏付きになると一気に難易度が上がる。

つまり伴奏と「付かず離れず」でありながらちゃんとリズムをキープしなきゃいけないからで、この天才が植木等でありエノケンであり加藤茶であり、そして笠置シズ子です。
こんな高等なことをアタシが出来るわけがない。鼻歌だからまだピッチ(音程)だけに集中してたらいいけど、さらに「アウトテンポすれすれだけど、実はちゃんとインテンポ」とか、そんなの出来ると思う?

恥ずかしながら、アタシはかつて人前で歌っていたことがあります。
何故歌う<羽目>になったか、それは楽器が出来なければレコードを回すことも出来ないからです。
<歌>であれば、声を発することが出来るのであれば上手い下手は置いといて誰でも出来る。仮に下手でも何度も何度も練習して、メロディを外さないようにさえなれば、最底辺のヴォーカリストにはなれます。

しかし歌の上手さ=音程を外さない、ということではない。それは本当に最低限であって、ヴォーカルのテクニックなんて無数にある。んで当然のように「努力だけでは会得し難いテクニック=持って生まれた才能がないと実現出来ないテクニック」なんてのもあるわけで、アタシにそんな才能はなかった。

そういう現実を突きつけられた過去がある分、人前で歌うのが恥ずかしい。だからカラオケも嫌いだし、冗談でも他人さんの前では歌いたくない。
でも「歌うことそのものが嫌いなのではない」ので誰もいなければしょっちゅう鼻歌を歌っている。ま、それが良かったってことなんだろうけど、たしかに動画の収録はひとりだけの空間でやってるけど、こんな下手な歌が世界中で聴かれる可能性があると思うだけでゾッとする。

それでもアタシは歌う。それしか方法がないから。もしYouTubeの規約が変わって「既存音源を流してもオッケー」になったら、即座に歌うのなんて止める。当たり前だよそんなの。
・・・とか書いてるけど、説明と関係ない冒頭でも歌ってたりするしさ。あんま説得力ないな。ピンクレディーの回の冒頭の「♪ 金鳥マットで金鳥マットで蚊を落ォとす~」とかノリノリだったし。







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