ロンドンライフに花束を番外編・アーセナルを応援するのは当然
FirstUPDATE2024.11.26
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今回から何回かに分けて、2024年10月18日にエントリした「ロンドンライフに花束を」の番外編を書いていこうかと。

つか「ロンドンライフに花束を」は本当、このネタは入れ込みたいな、というネタをことごとくオミットしたんですよ。
理由は「長くなるから」というよりは「話が逸れすぎる」というね。いや多少逸れるは別に構わないし、実際、他のエントリでも逸れまくっている。でも、ただでさえ<流れ>を追っていくのが大変なエントリで、やっとのことで比較的スムーズに流れるように出来たのに「ここで脱線しちゃうと戻せなくなる」という恐怖心があったというか。

だから<流れ>に背くネタは極力カットした。カットせざるを得なかった。
というか「こりゃ番外編としてやった方がスッキリするし、ちゃんと書けるな」ってのもあってね、んでとりあえず、昔、同じテーマで書いたことがあるコイツから始めようと。
ま、昔ったっていろいろあるけど、今から約8年前、仕事用ブログに書いたことを活用しながらね、今回のエントリをデッチ上げようという算段でして。
そんなわけで細かくは変えてますが、ベースは8年前に書いたものですよ、というのお断りして話を進めます。

さて、イギリスのスポーツといえば、何といってもフットボール、日本流にいえばサッカーです。
せっかくサッカー大国に行くんだから、半年間のロンドン滞在を機にプレミアリーグにハマってみるのも悪くない、とは来英前から考えていたんです。
でもあいにく、アタシはそこまでサッカーが好きな人間じゃなかった。もちろんルールはわかりますよ。代表戦くらいは見るし、この頃友人と馬鹿じゃないのかと思われるほどサッカーゲームにも熱中していました。
だから嫌いなわけがない。それでも、やっぱ、野球には敵わない、というのが正直なところでして。

イギリスといえばサッカーともうひとつ、クリケットなんてスポーツも盛んです。
クリケットは野球の原型ともいわれるスポーツです。イギリスで野球が流行らないのはクリケットがあるからで、新聞なんかを見てもクリケットの記事は大々的に載ってるのに、野球なんかせいぜいアメリカのワールドシリーズの記事が小さく載る程度なんです。(余談だけど、ロンドンでもPS3用の野球ゲームが普通に売られてたりしてたんだけど、あれ、誰が買うんだろ?)

当然クリケットのテレビ中継もよくやっており、何度かアタシも目にした。ま、一応野球に近いし、もしかしたらサッカーよりクリケットの方がハマれるんじゃないかと思ってね。
が・・・、ハマるハマらない以前にルールがまったくわからないのです。
野球でいえば打者に相当する選手がパカーンとボールを打ちます。んで野手に相当する選手がボールに飛びつく。見事ダイレクトキャッチ。野球なら大ファインプレーです。
ところがファインプレーをしたはずの選手は頭を抱え、アウトのはずの打者は大喜びしている。

とにかく逆に野球に近い分、ルールの刷り込みが強くて余計わけがわからなくなる。しかも試合時間が長い。野球よりもはるかに長い。
短い方のルールを採用した試合でさえ7時間ほど、長い方だと5日間もかかると言われています。
とにかく混乱することの方が多くて、どう考えてもこれはハマれないなぁと。
その点サッカーなら、ルールは把握できているし、日本でもスタジアムで観戦した経験もあるし、素直に、やっぱサッカーだなぁと。

スポーツにハマる一番手近な方法として、まず贔屓を見つける、というものがあります。
最初はね、スタジアムツアーに参加したチェルシーにしようと思ったのです。でも海外リーグに詳しい友人に言わせると「あそこは日本のプロ野球でいえば巨人みたいなチーム。豊富な資金力をバックにどんどん補強していくタイプ」といわれてね。ああ、そういうチームには愛着を持ちづらいなぁと。

さて、話を一旦振り出しに戻します。
最初アタシが滞在していたのはバウンズグリーンという駅の周辺です。ま、ロンドンでもかなり郊外になります。(ここは「ロンドンライフに花束を」のPage2に登場したホームステイの場所)
ここから語学学校のあるホルボーン駅までピカデリーラインで通うのですが、途中にアーセナルという駅がある。

アーセナル?もしかして、あのアーセナル?

気になったアタシはある日アーセナルで降りてみた。歩いて、5分ほどかなぁ。巨大なスタジアムが見えてくる。エミレーツスタジアムです。
もちろんネーミングライツされたスタジアム名で、エミレーツってのはオランダの航空会社です。
試合のない日だったんで閑散としていたんだけど、雰囲気はよくわかった。というか初めてアーセナルってチームのことがいろいろわかった。それまでホームスタジアムがエミレーツスタジアムという名称ってことすら知らなかったくらいだから。
スタジアムの外壁には、かつての名プレーヤーの写真が掲げられ、銅像すらいくつかある。





何より惹かれたのは、とにかくユニホームがカッコいい!アタシが見たサッカーのユニホームの中で一番カッコいいと思った。
んで、帰っていろいろ調べてみたのですが、うーん、これはいろいろと他人事とは思えないなと。
アーセナルはけして弱いチームではない。いつも中位から上位につけるだけの戦力はある。だけれども優勝まではなかなか手が届かない。しかもここ一番という大事な試合に弱い、と。

これはまるで、アタシが心を寄せる阪神タイガースそのものじゃないか!

伝統はあるけど勝ちきれない、しかもユニホームがカッコいい、なんて阪神にあまりに近すぎて、もうここ以外考えられなくなったのです。
こうなったら、どうやっても試合をスタジアムで観戦したい、と思ったわけですが、とにかくアーセナルの、というかエミレーツスタジアムのチケットが手に入らないのです。
うーん、いくら応援したいと思っても、試合が観れないんじゃなぁ。

それでも何度か、スタジアムの中に入れないのは承知でアーセナルの駅まで行って、雰囲気だけを楽しんだ。試合のある日の、あの独特の雰囲気は、アタシが子供の頃から慣れ親しんだ甲子園球場の雰囲気と極めて似通っていて、それだけで楽しかったんですね。

ふと、アーセナルのマークが大砲なのは何でだ?ということが気になった。つか、アーセナルってどういう意味?と。
調べたらアーセナルとは兵器庫のことだという。兵器庫?
アタシが神戸出身ってのは何度も書いたけど、神戸といえば兵庫県。つまり兵器庫!
もう赤い糸で繋がってるとしか思えないくらい、プレミアリーグで心を寄せるチームはアーセナルしかありえなかったのです。
まァ今は試合結果を知るくらいだけどね。

つか次にロンドンに行く時こそスタジアムで観戦したいわ。たぶんそれをしたことがないのが完璧にハマれない要因なんだし、もし叶った暁には、もっともっと熱が入りそうなんだけどね。