大学でも大学の上でもいいけど
FirstUPDATE2024.11.23
@Scribble #Scribble2024 #知見 #YouTube #糸井重里 #国会図書館 #施設 #東京 #イギリス 就職 伊集院光 ノーベル賞 動画アリ 単ページ

ここ1、2年はYouTube動画を基点にいろいろ思い浮かぶことが多いのですが、今回もまさにそういう話でして。


ま、糸井重里と伊集院光の対談なんですが、これを見てね、直接話の内容とは関係ないんだけど、ふと思ったことがあって。
早い話が「何で大学ってあるんだろう」と。
「え?んなもんオマエ・・・おーん」と思ったアナタが言いたいことはわかりますし、実際その通りだと思うのですよ。しかし、アタシも齢50をとっくに越えて、赤いちゃんちゃんこが目の前に迫ってきて、そういえばそんな施設ってないなぁと気がついたと。

よくね、生涯勉強と言いますが、面白いのが勉強って「いつ、如何なるタイミングで、自主的に「やりたい」と思えるか」がわかんないんですよ。
もう、ふとした瞬間に、イチから勉強したくなることもあるし、逆に「必要にかられて」なんて場合もある。実際、アタシはイギリスに滞在したりしましたが、では日本に帰ってきて、継続的に英語が勉強出来る場所があるかというと、ない。
ま、ないってことはない。民間の英語教室なんか山ほどあるんだけど、そういうことじゃないんだよなぁ、と。

いやね、もし、年齢関係なく、いつでも勉強出来る、授業も受けることが出来れば自習をする場所も用意されている、国会図書館並みとは言わないけど、調べものをしたいと思ったらちゃんと資料が充実している、そんな施設があれば、と思ったんですよ。
これもよく言われることですが、日本の大学は入るのは難しいけど卒業するのは簡単、なんて言い方をされますが、実際問題、今の時代、卒業したか否かはさほど関係ない。
だったら、もう、大学に限っては「卒業」というものをなくしたらどうだろ、と。卒業、それはその人間の命が尽きる時、みたいな。

こうすることで、本当に必要な時、本当に気が向いた時に、いつでも勉強することが出来るようになる。
つかもう、修学、という発想なんてなくていい。研究したければ「大学に残る」みたいな選択をしなくても、何年、いや何十年もかけて、自分のペースで研究すればいいし、もちろん就職も自由。18歳で「大学入学&就職」を同時に出来てもいいんじゃないか。
入学金は必要だとして、授業料にかんしては「講義を受ける毎に支払う」というシステムにする。これは今の時代なら簡単でしょう。

いやね、こうすることで大学の意味合いが変わると思うのですよ。
例えば「良い企業に就職するため」みたいな理由で東京の大学に行くという選択がなくなる。もし将来的に「地元に住みたい」と思うなら、地元の大学に行った方がはるかに便利です。だって施設を自由に使えるんだから。
逆にアタシのように「東京を愛して止まない」人間なら大学の時点で東京に行くべきです。つかもしそういうことであれば大阪の大学なんか行かなかったよ。

これ、実はイギリスでは似たようなことが行われていて、もちろん「卒業」というシステムはあるんだけど、大学の研究室にはOB、OG問わず、わりと自由に使える大学もあるらしいのです。
アタシがイギリスに初めて行った時に某有名大学を案内してもらったんだけど、帰り支度をする老人を指して「あの人、ノーベル賞取った人」と言われて腰を抜かしたことがありました。
聞くところによると、この老人は今でもたまに研究室に顔を出して自分のペースで研究を続けてるらしい。あ、こういうの、いいなぁ、と思った。

もういっこ思い出した。
これは今年の話だけど、ちょっとね、調査のために某大学に行ったのですよ。ここの大学には膨大かつ貴重きわまる資料が閲覧自由になっており、部外者のアタシも行くことが出来るんだけど、肝心の大学生があんまり活用してないんだよね。
あんなもったいないこともない。あれ、現役の大学生が何で行かないんだ。もし今、アタシがここの大学生だったら朝から晩まで資料を漁りまくってるよ。マジで。

こういうことなんですよ。
もしかしたら大学生の年齢では「資料の希少性」がわかりづらいのかもしれない。でもある程度の年齢になれば突然目覚めて、なんてことは普通にある。
だから「学ぶ」ということを年齢制限しちゃいけない。つか「気づき」を覚える期間として4年は短すぎる。もっと長い期間、本当の意味での生涯学習出来るチャンスがあった方がいいなとね。

実際問題、本当にそういうのとをやるのは現実的じゃないかもしれないけど、ここいらで本気で国がケツ持ちする形で生涯学習を推進するべきじゃないかね。それもセミナーとかカルチャースクールみたいなのじゃなくて、もっと本格的なね、そういう施設が欲しい、と心から思うわけで。