アタシは似顔絵だけはうるさいよ
FirstUPDATE2024.11.16
#Scribble #Scribble2024 #クリエイティブ @ドリフターズ #ネガティブ #デザイン #アニメ・漫画 #水曜どうでしょう @高木ブー @クレージーキャッツ @植木等 似顔絵 ドリフターズ展 尾田栄一郎 次郎長三国志 漫画ドリフターズ クレージー新幹線 針すなお 画像アリ 単ページ

ま、東京開催も大阪開催も終わったんでね、もういいだろ、ということで正直な話をさせていただこうかと。やっぱ黙っとくってあんまりメンタルに良くないしさ。

さて、アタシはね、以前も書いたように「間違った知識を披露する」ことには非常に寛大なのです。つか誰だって間違って記憶することはあるし、たぶんアタシもいっぱい、間違ったままずーっとそのままのこともあるはずで、そんなのお互い様だし、間違って憶えててもそれで困ってないなら別にいいじゃん、と。
もうひとつ、アタシはアニメや実写、ゲームなどの「違うメディアに置き換えた時の改変」にも寛容です。何しろ「忍者ハットリくん」の実写映画にすら何の怒りも湧いてこなかったくらいだし。(映画として面白くないということにはガッカリしたけど<改変>されたことに怒ったわけではない)

つまりね、エンターテイメント如きに、怒ってどうする、と。そんな怒りは不毛だと。それはもう、若い頃からずっと変わりません。
ただしひとつだけ、こればっかりはちょっと許せないと思うことがあって、それがエントリタイトルの通り、つまり「似顔絵」にたいしてだけは相当うるさい方なのです。
アタシの感覚として、上手い下手や個性の強さにかんしてはどうでもいい。それでも、言っても「似顔絵」ってなくらいだから、やっぱね、似てない似顔絵にかんしては、基本的にはもう何の価値もないと思っているのです。

「基本的には」としたのは「著名人が描いた場合はその限りではない」と思うからで、仮にあんまり似てなくても著名人が描いたものに限ってはやはり価値がある。
「次郎長三国志」が同作のファンであるという尾田栄一郎が「パッケージデザインを描く」という条件でDVD化されたことがありましたが、ぶっちゃけ、あんまり似てないのですよ。でもこれはこれでいい。とにかく「「ワンピース」の尾田栄一郎が描いた」ことが<売り>であり、となると価値観を見出すのはかなり容易い。
他も「水曜どうでしょう」で言えば、いくら落書きレベルであっても「大泉洋が描いた藤村D」だから価値があるのです。

だけれども、似てないわ、描いたのが著名人でもないわ、そういう似顔絵にいったい何の価値があるのか。
もちろんこれがファンアートであるなら別に構わないし、むしろどんどんやるべきだと思う。でももし「似てない」「著名人の作画じゃない」似顔絵を使ったグッズが大々的に売り出されたらどうでしょう。
ま、もう、リアルタイムでTwitterに書いちゃったけど、とにかく今年の7月に上野松坂屋で開催された「ドリフターズ展」の公式グッズだけは、腹が立ったってよりも呆れた。なんだこれは、と。


何だか晒し上げみたいで気分が良くないけど、もうしょうがない。
とくにいかりや長介はいったいなんなんだ。もうどう見てもアダモちゃん、つまりヒップアップの島崎俊郎にしか見えない。
じゃあ他のメンバーは特徴を捉えているかと言えば、見事に特徴を外している。こんなんだったらもっと似ててもっと上手いファンアートを描いてる人はいくらでもいるよ。
アタシは結局、ドリフターズ展には行けなかった。会場までは行ったけど予約制で、もう予約してまで行くほどでもないと会場を後にした。
その理由のひとつがこの似顔絵を使った公式グッズの存在で、こんなのを公式グッズにするとか、イベント自体もたいしたことがないと決めつけた。

もう根本的な話なんだけど、何でこんなのを公式として採用したのだろう。
というのもですよ、ドリフターズであれば、よくわからない第三者のイラストレーターに任せる理由なんか完全にゼロなんですよ。何故ならドリフターズのメンバーである高木ブー氏がメンバー全員のイラストを描いてるんだから。


↑ブーさんが描かれた絵ですが、どう考えても「これでいいじゃん」って感じで、単純に似てる似てないでもまだブーさん画の方が似てる。
しかも、何しろ「メンバーのひとりが描いてる」わけで、これで価値観が生まれないわけがない。
もしね、ブーさんの絵を使った公式グッズを出してたら、もう絶対ドリフターズ展に行ったし、グッズもいろいろ買ったと思う。それくらいの価値は余裕である。
それでも万が一、何らかの事情でブーさんの絵が使えないとするなら、だったら実写っつーか写真っつーかで良かったんじゃね?多少加工されててもそっちの方がファンは絶対欲しいよ。

何でこんな基本的なことがわからないのか。ファンが喜ぶグッズって何なのか、ここまでぜんぜんわかってないってどういうことだよ。
つかさ、ここまで似てないって空前絶後だよ。それこそ「漫画ドリフターズ」でももっと似てたし、立体であっても首チョンパの方がぜんぜん似てる。いやそんなことを言えば「わーお!ケンちゃん」の方がもっと似てる。
ドリフターズのメンバーって特徴が多いこともあって、どちらかと言えば似顔絵は描きやすいらしい。一方先輩のクレージーキャッツは難しいらしく、とくに一見簡単そうな植木等が難しいそうな。

これは当時発売されてた「クレージー新幹線」というオモチャだけど、これを見るだけで植木等は難しんだろうなってのがわかる。
さらに言えば、あの似顔絵名人の針すなおでさえあんまり似てない。何かただのおじいさんみたいになってるし。

でも今回は難しいクレージーキャッツではなく比較的簡単寄りのドリフターズだよね?なのに何であんな似てないんだ。もう理解の範疇を著しくはみ出してるわ。

そういや、ドリフターズ以外にも、最近描かれた、絶対似顔絵にしやすい「あの人」の似顔絵も、いやもういいけどさ。