何だか逆張りだったり、ただの皮肉に読めるようなエントリタイトルですが、これは逆張りでも皮肉でも何でもない。ごくごくストレートに感じ取っていただいて結構です。
まず最初に言いたいのは、アタシは徹底した自転車否定派です。この大前提抜きに電動キックボードのことは語れない。
そしてもうひとつの大前提は、現在こそ自家用車を所有していませんが、月に一回以上のペースでレンタカーを借りることがあり、つまりドライバーでもあります。
つまり、ドライバーであり自転車否定派、そのココロは「ドライバーにとって自転車ほど危険を感じるものはない」と思っているのです。
いやね、自転車って、やっぱ、どう考えても「欠点が多すぎる」乗り物だと思うのですよ。これは自転車の構造に問題がある。
まず、きわめて「真っ直ぐ走り始める」のが難しい。どうしても構造的に走り始めはフラつく。
とくに平坦な道を走る場合、もっとも「漕ぐ力」が求められるのは走り始めであり、足に力の入れる関係上、腕に力を入れづらい。つまりある程度走行が軌道に乗るまではフラらついてしまうわけです。
いや実際ね、自転車で走ってるとなるべく止まりたくないのですよ。というか止まる回数で疲れが違ってくると言っても過言ではない。
さすがに赤信号では止まるけど一時停止くらいなら無視して止まらずに行きたくなる。
こうなると何故、交差点で出会い頭の事故が多いかがわかるというか、ある意味当然なのです。
本当は電動自転車はそうした欠点をなくすチャンスだったんだけど、原動機付自転車との差別化のためか「漕ぎ始めの力は必要」という箇所はそのままになってしまった。
さらに、これまた構造的に90度の角度で曲がるのが非常に難しい。当然のことながら一時停止してなら難しくないけど、止まりたくないという心理は避けられないわけで、そうなるとどうしても斜め横断が基本になってしまう。
これも事故の原因になりやすいし、免許更新の映像でよく聞くヒヤリハットが多発する。そりゃあ、側道を走っていた自転車が突然斜め横断で左後ろから現れるんですよ。んなもん怖いに決まってます。
あと、もうこれ、言っちゃえば自覚の問題だと思うんだけど、サイドミラーというかバックミラーというか、とにかく後方を確認するためのパーツを装着してる自転車が少なすぎる。つかほぼほぼ見ない。スポーツタイプの自転車でも付いてない。
こうなると「振り向く以外、後方を確認する手段がない」わけで、自転車で振り向くのは「自分が怖いから」まずしない。つまり「前方の、非常に狭い視野しかない」んです。
これって要するに、後ろにクルマなどの他の車両が来てるかどうかヤマカンで走ってるわけじゃないですか。そんな、ヤマカンで走ろうと思うこと自体、もう信じられない。
これがね、電動キックボードであれば、相当数解決するのですよ。
たしかに漕ぎ始めの力が必要なのは一緒だけど、だいぶ力は少なくて済む。ミラーは義務ではないけど、まず付いている。
さらにそして何より、個人的にデカいと思うのが
乗ってる人間が怖い
という。
ま、正確には「怖い＜らしい＞」というか、何しろアタシは実際に電動キックボードに乗ったことがないのでわからないんだけど、この「乗ってる人間が怖い」というのはメチャクチャ重要なんですよ。
よく言われるように電動キックボードはタイヤの口径が異様に小さい。だからこそ恐怖心を運転者に与えるんだろうけど、乗り物ってやっぱ、どこかに「怖いな」というのがないとダメだと思うんですよね。
フシギなことに自転車はあまりにも恐怖心がない。というか恐怖心を持たずに自転車に乗る人が多すぎる。
あれだけ言われているのに、それでも「逆走」「斜め横断」「信号無視」「一時停止無視」「スマホを見ながら」「カナル型ヘッドホンを装着しての運転」がなくならない。
これは、そもそも自転車は恐怖心を覚えづらい乗り物という証拠以外の何物でもない。
自動車を運転中に「スマホを見ながらは危険だし罰則がある」のは周知されてるし、自動車であろうがバイク（原チャ含む）だって、そりゃあ信号無視や一時停止無視はありますよ。
でもそんなの自転車の比ではないくらい少ない。いやクルマやバイクが少ないってより自転車があまりにも多すぎる。マジで「1日、一度も信号無視や一時停止無視をしない自転車を見る」なんて一回もない。
もうこの際、それが交通法規に違反してるかはどうでもいい。とにかく「何で、誰でも、当たり前のようにそんな危険な走行をするのか」を考えなければどうしようもないと思うのです。
要するに、アタシの中での結論が「自転車は構造的欠点が多すぎる」てのと「自転車を乗ることへの恐怖心が薄くなりやすい」のがあると。
こないだもタイムラインに電動キックボードが逆走してるのを取り締まられた人を嬉しそうにアップしてる画像が流れてきたけど、今のところ電動キックボードで逆走は一度も見たことがないし、でも自転車の逆走なんて1日に何度も何度も見る。
だったらまずは自転車だろ、と。
アタシはクルマの運転中に電動キックボードと並走したことはありますが、想像よりも怖くなかった。いやその怖さたるや自転車の数分の1だったと言っても過言ではない。
自転車に並走された時の怖さは、クルマの運転をしない人には想像も出来ないと思う。それが仮にスポーツタイプの自転車であろうがママチャリであろうが一緒です。
だからね、ドライバーとして言わせてもらえば、1日も早く自転車を全廃して欲しい、というのがホンネで、ただ全廃しただけじゃ困る人があふれるだろうから、だったら代替として電動キックボードならば、まァ、我慢出来るっつーか、いいんではないかと思ってるだけです。
つかさ、マジで自浄作用がなさすぎるんだよなぁ。どれだけドライバーが怖い思いをしてるか、一回味あわせてやりたいわ。いやせめてミラーくらい付けろよ。
アタクシ、電動キックボード全面推進派です！
FirstUPDATE2024.10.15
