あくまで個人的に思ってることでしかないのですが、スポーツを「やる」ことで一番得られるものって「切り替えの大切さを学ぶことが出来る」ことだと思ってるんですよ。
ま、基本的にアタシはスポーツにかんしては見る専門だから多分に想像は含まれるとは言え、やっぱ、切り替えが早い選手ほど良い結果を残しやすいというのはよくわかる。
つかね、どうしても野球の話になってしまうのですが、バッターって「3回に1回成功したら一流選手」なんですよ。しかも1打席につき2回までミスする(ストライクを見逃す、空振りする)ことが許されると考えるならば「9回に1回成功すれば」ってことになってしまうわけで。
つまり、考えようによっては「9回のうち8回失敗しても許される」ということであり、さらに言い方を変えれば「成功より失敗の確率の方がはるかに高い」ということになる。
失敗の方が多い、となったら、失敗したからと言っていちいち落ち込んでいたら始まらない。「成功することが当たり前なことを失敗した」なら、そりゃあ落ち込むのもわからんでもないけど、失敗の方が当たり前なんだったら、落ち込む暇があったら「失敗なんて当たり前。それより次!次!!」となった方が絶対に成功の確率が上がるはずだからね。
ただね、失敗の方が確率が高いとなったら、どうしてもモチベーションを保ちづらい。
とくに打率といった1打席毎に変動する、つまり上がりもするけど下がりもするものだと、下がる確率の方が高いことになってしまうわけで、そこをこだわってしまうとメンタルの安定が難しいと考える選手も多いんです。
イチローが何故、年間の安打数にこだわったのかの理由がそれであり、つまり打率なんていう上下変動のあるものにとらわれると、どうしても一喜一憂してしまう。しかも失敗の方が多いので「一喜」よりも「一憂」の方が多くなる。これではメンタル維持が難しい。
でも安打数であれば「積み重ね」です。打てば加算され、打てなくても現状維持。つまり減ることはない。つまりこだわるのが安打数の方がメンタル維持、そして切り替えもしやすいというのはわかりやすい。
「変動する数字は無視して、加算される数字だけにこだわる」という選手は他にもいて、例えば掛布雅之なんかは「こだわっていたのはホームラン数と打点。何故なら減ることがないから」と。
いやね、冒頭で書いたように、アタシはスポーツを「やる」ことはほぼない。なのに何でこんなことを書いたかなのですが、これね、YouTubeとおんなじだな、と。
YouTubeには打率も安打数もないけど、自分が運用するとなったら数字と戦うことになる。ま、戦うは大仰だし、それこそ株や為替と比べたらそこまで厳密では数字ではないんだけど、それでもね、登録者数、再生回数、再生時間などのわかりやすい数字からインプレッション数、インプレッションのクリック率、視聴維持率など細かい数字もわかったりするのでね、ついつい気にしてしまいます。
ただもう、野球というかスポーツと一緒で、加算されるだけの数字を気にするのはいいけど、変動する数字にとらわれるのは止めようと。一切気にしないようにしようと。
わかりやすいところで言えば、登録者数とかグッドの数とかはね、変動するんですよ。登録を止めたりグッドを取り消したり出来るから。ここを気にしだすと減った時にメチャクチャ落ち込む。
でもYouTubeの仕組み的に、再生回数だったり総再生時間は減ることがない。加算のみ。ならば、気にするのはここじゃないか?と。
再生回数や総再生時間はね、一回たりとも、一秒たりとも増えなくても「現状維持」なんですよ。
「前に進んでいない」というのは気持ち良くはないけど、そこまで気分は悪くない。でも現状維持ではなく後退(大日本帝国的に言えば「転進」)って、どうも気分が良くない。メンタルに異常にきたすってほどじゃないけどモチベーションが落ちやすい。
何しろ動画は制作が大変なのでモチベーションが落ちた瞬間更新速度が落ちる。だからモチベーション維持には殊の外気を使わなきゃいけないわけで。
アタシは今まで、というかテキストでサイトをやってる時はモチベーションにかんしてはとことん無頓着でした。
それはこないだも書いたように、文章を書くことにたいしてまったく苦労してない、苦労どころか完全に労力はゼロで、タバコに火を付けるのと同様「我慢出来ないから書いてる」程度です。
だから褒めて欲しいわけじゃないし、褒められても困る。我慢出来ないから=ワガママで好き勝手にやってることを褒められてもね。
でも動画はそうはいかない。今の自分のスキルで「我慢出来ないから」動画を作るなんてあり得ない。となるとモチベーションは本当に大事なのです。
どこにモチベーションを置くか、それはもう数字しかないのですよ。
それこそいくら褒められても数字がついてきてこその「褒め」であり、数字が何もないのに褒められても嫌味なんじゃねーの?と思ってしまうし、数字があればこそ褒められた時「だろ?」と言えるはずなんです。
あんまり数字数字と言うと、エラいゴーツクバリっぽくて嫌なんだけど、何かを継続してやる、しかもそれなりに頑張ってやってる場合は数字しか頼るところがないのです。
しかし全部の数字をこだわり出すと逆にモチベーションが落ちる。
イチローが打率にこだわらず安打数のみにこだわったように、アタシも登録者数にはこだわらずに、とにかく再生回数とか総再生時間にこだわろうと。
まァね、Googleが許してくれないんだけどね。何故なら変動がある登録者数も収益化の条件だから。もう、そこが気が重いわ。