マニアとは何かを考えさせられる記事
FirstUPDATE2024.7.30
#Scribble #Scribble2024 #事件 #オタク @クレージー大作戦 マニア 宮崎勤 袴田巌氏 刑務所 舎房 あの世 死に損 欲望 単ページ

X(Twitter)に流れてきたんで、ちょっと下記リンクの記事を読んでみたのですがね。



ま、普通に読めば「ムショ内での宮崎勤の言動」が明かされた記事であり、また人によっては「袴田巌氏の言動」かもしれない。
それ以外にも収監された受刑者の名前が次々と出てくるのですが、ここでね、自分でもあり得ないというか、何だか異様に不謹慎な考えなんじゃないか、ということが頭をもたげてきたんです。
つまり

ちょっとだけ、うらやましい

という。
これはもう、マスメディアというものがある限りどうしようもないのですが、世の中の事件はざっくりと「有名事件」と「無名事件」に分けられる。んで、有名事件の犯人を含む関係者はちょっとした有名人になるわけです。
上記記事で取材を受けた元受刑者の方は別に事件マニアではないけど、もしガチ者の事件マニアがこうした「有名事件の犯人の数々」光景を目の当たりにしたら、これは興奮してしまうと思うのですよ。

目の前に<あの>宮崎勤がいる

目の前に<あの>袴田巌氏がいる

んで、元受刑者の方は実際には見たことがなかったそうだけど(どこの舎房にいたかはわかってたみたいだけど)

目の前に<あの>麻原彰晃がいる

となったらね、人付き合いが嫌いなアタシでも話を聞いてみたくなる。
これ、突き詰めて考えれば、事件マニアの中に「良からぬことをして<わざと>収監されて、彼らに会ってみたい」と考えるような人がいても不思議ではないなと。
「クレージー大作戦」という映画のトップシーンは、植木等演じる主人公が「金庫破りの名人(谷啓)の腕を借りたくて、わざと強盗を起こして収監される」というものだけど(ま、現実にはそんな運良く、金庫破りの名人と同じ拘置所の同じ舎房に収監されるわけないけど)、それこそ狂信的オタがいるアイドルとかだったらあり得そうじゃん。
あ、あくまで同性に限るけどさ。

でも何かね、アタシはマニアってそういうものだと思ってるのですよ。
マニアックなブツを誰かに見せびらかしたいとか、マニアックな知識を開陳したい、とか、そういうのはどこまで行ってもただのマウンティングで、正直マニアから一番ほど遠いもののような気がする。
モノホンのマニアってのは「己の好奇心のため<だけ>に収監も厭わない」ような人種を指すものだと。
他人の目が気にならないとか、そういうレベルの話じゃない。「懲役を食らったって周りにわかったら」とか1秒たりとも考えない、それがモノホンじゃないかね。

アタシだってそうですよ。
もし本当に「あの世」があるのであれば、現世の人たちとは今生の別れにはなってしまうけど「じゃあな。さみしいけどあの世で楽しんでくるわ」と明るく手を振って別れることが出来ると思う。だって「あの世」のがアタシにとって会いたい人がいっぱいいて楽しそうだから。
でもさ、これって「あの世」が絶対、100%あるってのが大前提になる。もし「あの世」がなければただの死に損です。

しかしね、調べなきゃわからないとは言え、確実に、どこかの拘置所の、どこかの舎房に「有名事件の犯人」も収監されてるわけで、わりと大きな事件だけど何故か無名の事件の犯人とかもいるわけでね、少なくとも「あの世」よりは「事件マニアを興奮させそうな人がいる」のは確実です。つか「捕まり損」になる可能性は「死に損」になるよりははるかに低い。
別にさ、そうした人から話を聞いて、本をシタタメようとか、先の元受刑者のようにインタビューに答えようとか、そんな欲望はゼロ。ただただ、自分さえ知識が入ればそれで満足出来るだろうし、ならば・・・。

言っておきますけど、これは徹底的に不謹慎な話だってわかって書いてますからね。そもそもアタシは所詮は<似非>であってモノホンの事件マニアじゃないから「よし!ならば!」とか思うわけがない。
でもさ、たとえば、あんな人やこんな人なら、もしや・・・。







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