時間がないのでそんな長々とは書けないのですが、ま、オールスター休みに入るのでね、とりあえず我が阪神タイガース&プロ野球全般の前半戦を振り返っておこうと。
ここまでの阪神をひと言で言えば「貯金1の4位というポジショニングは悪くないけど、それだけ」という感じでしょうか。
ギリギリで借金生活から逃れるというのを繰り返し、前半戦最後の試合も「負けたら借金」だったのに勝ってしまう。それは勝負強さとも言えるんだけど、ぶっちゃけ、今日現在明るい兆しが何もない状態です。
昨日の試合なんか、ありゃ向こうの投手がねぇ。あれはさすがに打つ。つかあれ打てなきゃマジで終わりだし、んなことを言えばつい先日まで「あれくらいの調子の投手」もぜんぜん打てなかったからね。
そういう意味では、まァ、よく打ったとも言えるんだけど。
もう、何でこんな点が取れないか、もちろんボールのせいなのはある。いや間違いなくある。それは自信があります。
しかし、とにかく昨年度、あれだけ他球団に脅威を与えた一、二番、要するに近本光司と中野拓夢の調子がいつまで経っても上がらない。もうそれがすべてでしょう。
いやね、もし大山やサトテルがこんな感じだったとしても、近本中野コンビが「普通」レベルとまでは言わないけど、せめて.270くらい打ってくれてたらまったく違った貯金数になったと思う。それくらい彼らはチームのキーパーソンなんです。
とにかく、今の彼らの状態が信じられないというか、近本とか中野とか、あんな空振りしまくる選手じゃなかったもん。
これは大山を含めてだけど、昨年度フル回転した選手があきらかに振りがおかしい。ぜんぜん身体のキレもスイングのキレもなさそうに見える。
あんまり言いたくないけど、やっぱ、目に見えない「優勝疲れ」みたいなのがあるのかな、と。
投手はたしかに頑張ってはいるんだけど、結局勝ってるのは才木だけでしょ。その才木もローテ入れ替えで火曜日になってからまったく勝てなくなった。内容は相変わらず素晴らしいんだけど、何しろ点が取れないので勝ち投手になれない。
昨日は久しぶりに西勇輝が勝ち投手になったけど、村上とかいったいどれだけ勝ってないんだ。そりゃ今年はかなりムラがあるというか、投げてみないとわからないところはあるけど、それでもさすがに勝ち投手になってなさすぎる。
つかさぁ、やっぱ、その話になっちゃうんだけど、今年のボールはおかしいよ。
セ・リーグで言えば、たしかに三割打者が3人鹿いないってのもおかしいんだけど、それよりもメチャクチャ気になるのが防御率です。
1位 大瀬良(広島)0.82
2位 才木(阪神)1.20
3位 森下(広島)1.49
4位 山﨑伊(巨人)1.67
5位 床田(広島)1.71
6位 東(DeNA)1.92
ここまでが2点以下の投手だけど、いくらまだオールスター前とは言え2点以下の投手が6人はいくらなんでも多すぎる。
よく「昔に比べて球速が上がりすぎた」という理由が言われますが、こうやって見てみれば才木と東を除いて、どちらかと言えば技巧派投手が並んでる時点で説得力がない。
ちなみに規定投球回に到達している残りの投手も技巧派かはともかく「完全な速球派」はひとりもいない。
思い起こせば、例の加藤良三球、じゃない、違反球、いや低反発球時代も速球派よりも技巧派が著しく成績を伸ばしたのを思い出す。
要するに、ほんのちょっとでもバットの芯を外せば打球が飛ばないんですよ。だから技巧派が有利になる。
こんな赤ん坊でもわかる理屈なのに、NPBもミズノも頑なにボールが変わったことを否定し続けている。どうも「製造法は今まで通りで、保管方法が変わったために反発力が弱まってる」というのが真相と言われているけど、それも認めていない。
マジでさ、阪神の順位がどうとか関係なく、こんな貧打線だらけ、塩試合だらけだと本当に客が減るよ。
正直アタシからしたら、投手のレベルが上がったとか、打者のレベルが下がったとか、そういうのはどうでもいいんですよ。そんなことよりいち野球ファンとして「普通に点が入る試合」が見たいだけです。
何も投手戦を否定してるわけじゃないよ。でも今年のロースコアの試合に限っては投手戦なんておこがましい。ただの貧打戦だもん。そんなん面白いわけがない。
つかさ、ミズノも「去年までと製造法は一緒」とか言ってないで、反発力が高いボールに変えろよ。そんなプライドはいらないわ。
いやホント、阪神の勝ち負けよりも「阪神の試合に限らずどこのチームの試合もつまらない」って興行っつーかエンターテイメントとしてマズくないか?ねぇ。