えとですね、ちょっと、あまりにも説明不足だなと思ったので、その辺のことを書いてみようかと。
Twitterカード、今はXカードでいいのかね。とにかく当サイトはエントリの更新をポストした時に画像が表示される仕組みにしています。
この画像はヘッダーに表示される画像と共通なのですが、これね、Scribble以外のYabuniraでは個別に画像を用意してるんだけど、さすがにScribbleではそこまでは出来ない。なのでファーストタグに応じて画像を変える、という方法で誤魔化しています。
んでこのエントリならファーストタグは「#フィクション」になるので↓のような画像が表示されると。
わかる人はわかると思いますが、これは1982年より放送された「魔法のプリンセス ミンキーモモ」(以下、ミンキーモモ)なのですが、何で「フィクション」のイメージ画像が「ミンキーモモ」なのか、これ、ウチのサイトを読んでいただいている方であればあるほど訝しく思うはずなんですよ。
ミンキーモモはおそらく日本初の「大きなおともだち」を意識した魔法少女向けアニメだったと思う。
つまり表面上は小学生女児をターゲットにしていながら、実は当時隆盛をきわめていたロリコンブームに便乗したもので(ただし関係者は否定している)、具体的には言わないけど当時あった「大きなおともだち」向けの雑誌にもミンキーモモのイラストが盛んに投稿されていたのをはっきり憶えています。
1982年と言えばアタシは中学生の頃で、「大きなおともだち」かは微妙なんだけど、とにかくアタシがミンキーモモというアニメを見ていたことは間違いない。
じゃあ、それほど熱心に見ていたのかと言われると困る。つか数ある「夕方、晩ごはん前の暇つぶしタイム」に見ていたひとつでしかない。
さらに言えばリアルタイム以外でこのアニメを見たことがない。要するにアタシはミンキーモモオタクでも何でもないんですよ。
つかそもそもアタシはアニメオタクではなかった。当時の風潮的にガンダムの3作目は徹夜で並んだし、うる星やつらの映画も観に行った。また当時アタシが淫し始めていたマイコン(パソコン)マニアとアニメオタクとの相性が良く、マイコン雑誌を購読している都合上それなりに情報が入ってくる環境ではあったのですが、アタシ自身はアニメにはハマりませんでした。
だからサイトをはじめて早や20年、ただの一度も1980年代前半のアニメについて書いたことがない。
何か書けるだけの知識もないし、思い出話を超えて書くだけの思い入れもない。所詮は「暇つぶし」の存在でしかなかったと思う。
じゃ何で「フィクション=ミンキーモモ」なんだってことになるのですが、たぶんね、ミンキーモモが「初めて強い衝撃を受けたフィクション」なんですよ。
いやそんなことを言えば藤子不二雄の藤本弘先生のSF短編にも強い衝撃は受けてたんだけど、要するにこれは振り幅の問題です。
藤子不二雄のSF短編集が「そういうもの」だとして読んだものだとするなら、ミンキーモモは「ごく普通の、変身モノの魔法少女アニメ」のつもりで見ていたのが、まさかあんな展開になるとは、というのは想像だにしてなかったことでした。
もうWikipediaにも書かれてるからオチを割っちゃうけど、主人公であるモモが終盤になって交通事故で命を落とす、というのはね、無国籍でファンタジックな内容との振り幅が大きすぎた。だからこその衝撃なんです。
正直言って「#フィクション」のイメージ画像をどういうふうにするか、これには本当に頭を悩ませた。ぶっちゃけ何も浮かんでこなかった。
そこで、ならば人生で一番衝撃を受けたフィクションは何なんだ、と考えた時にせり上がってきたのがミンキーモモだったんです。
つまりね、今のアタシがミンキーモモに思い入れがあるのかというとまったくないし、そもそも魔法少女アニメにもオタク文化にもほとんど興味がない。
もうこれは「それはそれとして」なんですよ。
ただし、今、ミンキーモモの主題歌とエンディングテーマを聴くとかなりいいんですよ。
何がすごいと言っても、これね、両方ともモモの声優をつとめた小山茉美が歌ってるんですよね。
小山茉美と言えばこの当時「Drスランプ アラレちゃん」でアラレちゃんの声をしていたのですが、アラレちゃんともモモともまったく違う、大人声の本気歌いが本当に素晴らしい。
そうは言っても「モモと同じ声の系統」であることには違いなく(そりゃ本人だから当然)、アニメ本編とイメージのズレがない。
うーん、やっぱ、主人公一人称目線の歌詞の主題歌は主人公の声優が歌うべきだわ。
ってテメエ、前川陽子を絶賛してたじゃねーか!と言われたら、あ、さいですか、となってしまうのですが。