先日、Yabuniraチャンネル2本目の動画をアップしたのですが、コイツが本当に骨が折れたというかね、制作自体はそれほどでもなかったんだけど、動画をエントリするのに骨が折れたわけでして。
これ、何しろ映画の感想だからね、あくまで「引用の範囲内」と思われる形でほんの少しだけ短く映画本編の映像を含めたのですが、どうもこの箇所が引っかかったみたいで公開出来なかった。
ホントはやりたくなかったんだけど、まァ今回の映像本編からの引用はさほど重要ではなかったのでそこだけカットして再アップした、という。
にしてもさ、ちゃんと引用とわかるように映像を加工して、さらに音声もアタシの声が被さってるっていう、どっからどう見ても引用の範囲内だと思うんだけど、これでもダメなの?一応異議申し立てはしたけど、果たしてどうなることやら。
しかし著作権ってヤツだけは本当によくわからんというか、引用の範疇もなんだけど、さいきんすごく考えてしまうのが「著作権所有者はその映像を持ってない、しかし一般人が持ってる」なんてケースなんですよ。
これは以前書いたけど、映画で言えば東宝は「エノケンのちゃっきり金太」のフルの映像を所有していない。過去にメディア化された時は前編の映像に後編のラスト間際だけをくっつけて「総集編」と称して出していたのです。
しかし「てなもんや三度笠」の演出で知られた故・澤田隆治氏は前編後編フルのフィルムを所有していると明言されていたし、アタシもメディア化されてない箇所が多数含まれた、いわば準完全版のちゃっきり金太の映像を所有しています。
でもさ、もし澤田隆治氏の映像が東宝の手に渡っても、澤田隆治氏には何のメリットもない。そりゃ謝礼くらいはあったかもしれないけど、所詮はその程度です。
他で言えば古いCMなんかもそうで、あれ、いったいどういうやり方で蒐集してるか疑問だったんだけど、先日古い映像を集めておられる方とお話しさせていただいて氷解した。ま、具体的なやり方は書かないけど。
ああいうのも、もしCM映像の所有者が当該企業に寄付してもやはり謝礼レベルで話が終わってしまうわけで、そりゃあ、映像を提供しようなんて気にはならないわ。
実際、えと、たしかNHKで放送された「プリンプリン物語」だったかな、が視聴者が映像を提供して無事メディア化されたなんてケースがありましたが、アタシ個人の考えとして、著作権所有者の手元に映像がない場合、んで一般人から映像の提供を受けた場合、謝礼とかではなく「共同著作権者」ってことには出来ないもんか?と思う。
何でこんなふうに思うかというと、映像の提供にメリットがなさすぎて死蔵されていくケースがかなりあるんです。さらに言えばマニア間で取引材料になるし、そのせいでマニアの人間関係がメチャクチャになったりするの見てきた。
こんなことになるくらいであれば、キチンとメディア化する、というのを前提にして共同著作権者として映像を提供するって方がよほどスッキリする。
んで、もしメディア化(サブスク配信でもいいけど)する気がないのであれば、著作権者も映像所有者にたいしてゴチャゴチャ言わない。
アタシとしては映像所有者が多少金銭的な利益を得るのは納得出来るけど、映像所有者が独占して最終的に死蔵されるのはたまらない。つかそれだけは避けて欲しい。
つかね、マジ著作権所有者に言いたいわ。著作権を持ってる限り、どんな手を使っても、どれだけ高額だったとしても、一般視聴者が享受出来る体制を作るのは使命だと思う。
もちろん損してでもやれとは言わないけど、たいして儲からないし、面倒だし、と思うなら著作権を放棄しろよ、と。
だからね、結局、国として受け皿を作るしかないんじゃないかなぁ。そりゃあ古い建造物やアートも文化遺産だとは思うけど、映像もいまや余裕で文化遺産でしょうが。そういうのはホント、国がケツ持ちしなきゃどうにもならんと思うんですがね。