酒でも飲みながら
FirstUPDATE2024.6.20
@Scribble #Scribble2024 #YouTube #やぶにらこぼれ #嗜好品 #リラックス #クリエイティブ #アニメ・漫画 スキル Adobeソフト アドリブ のんべんだらり 単ページ

ま、アタシは下戸とまでは言えないけど基本飲めない人間なんだけど、飲みに行くわけでもなく、自室でひとり、酒を飲みながらうだうだするのが楽しみな人の気持ちはわかるんですよね。

いや何も酒でなくてもいいんですよ。コーヒーでも何でもいい。とにかくとくに何をするでもなく、ましてや仕事などするわけがないのはもちろん、仕事や生活のことも一切考えずに、心底リラックスした状態で寝るまでの時間を過ごす、そういう時間ってね、ものすごく大切なんです。
いわばリセットタイムというか再起動タイムというかね、トシをとってくると寝るにも体力というか精神力が必要になってくるので、寝る前に一旦再起動しておいた方がいいというか。

そうは言っても、ツマミのひとつも欲しくなる。
ツマミったって食べるもんじゃなくてね、別に真剣に見るもんじゃないようなどうでもいい娯楽が欲しくなるんです。でないとやっぱ退屈になってくるから。
昔はこの役割をテレビが担ってた。他の人は知らないけどアタシに限ってはこうした時間に「実にどうでもいいバラエティ番組を<見る>というよりは<垂れ流す>」って感じでした。
ただもう、今はそんなことはしない。何故ならウチにテレビ受像機がないから。パソコンで見れるっちゃ見れるけど、パソコンで見てる限りテレビ番組もYouTubeも変わりがないわけで、そうなったら「趣味趣向に合致する」YouTube動画のがより<垂れ流し>に相応しい。

さてさて、アタシはついに、やるやる詐欺から脱却して本当にYouTubeチャンネルを始動したのですが、まず考えたのが「今の自分のスキルでは真剣に集中して見てもらうような動画を作るのは無理」ってことでした。
演芸の世界では「客の背中を背もたれから離させなアカン」と言いますが、要するに前のめりになって見てしまうようなモノをこしらえるためには相当のスキルがいる。しかもそのスキルは実践をどれだけこなしてきたかが重要で、一朝一夕に身になるわけがない。

つまり「15分以内に収まった完璧にパッケージングされた動画」なんて作れるようになるのはだいぶ先の話だろ、と。
これが出来るようになるまで、とか言ってたら永久にYouTubeチャンネルなんかやらない。さっきも書いたように実践経験が必要なので、どこにもアップせずにひたすら動画を作ってスキルを上げるなんてまずモチベーションが続きません。
要するにね、最初は下手でもなんでもいいから動画を作ってはアップを繰り返すしか方法がないんですよ。「下手で恥ずかしいから」なんて言ってたら永久に上手くもならないと。

15分以内の濃密な動画が無理なのであれば、もし可能であるとするならば<垂れ流し>動画しかない。
垂れ流し動画が簡単だと言ってるのではありません。ただこっちは編集スキルに限っては皆無で構わない。構成のスキルは必要なんだけど、これこそ経験を積み重ねるしかないし、数を作れば必ず積み重なるものですからね。
さらにアタシは撮影スキルも皆無でいい、というスタイルを選択した。実際カメラなんか使ってないしさ。

こう書いちゃうと「ラクすることばっかり考えて」と思われるかもしれません。
ただね、これだけラクすることを考えてもYouTubeってヤツは、いや動画ってヤツは巨大すぎるんですよ。
自分の引き出しをほぼ開放してやらないと到底動画なんか作れない。アタシはPhotoshopやIllustratorを使って仕事してるけど、たかがサイト如きには極力使いたくなかった。何で遊びなのにAdobeのソフトを触んなきゃいけないんだよ、冗談じゃない、とさえ思っていた。
でも動画を作るとなったらそんなことは言ってられない。使えるスキルは全部使わないととてもじゃないけど動画なんか作れないのです。

オープニングのアニメーションにかんして言えば間違いなく「持ってないスキル」だったけど、もう必死で覚えて作った。あれ、たった20秒足らずのアニメーションだけど、メチャクチャ時間がかかったんですよね。
つまり「現状持ってるほぼすべてのスキル」と「必死で突貫で得たスキル」の両方合わせて、やっと<あれ>なんです。んなもん、映像のスキル、編集のスキルなんて最低限レベルまで持っていこうと思ったらあと10年くらいかかるわ。

ただね、どうせなら編集しないメリットも活かそうとは思った。
昨今のYouTube動画は喋りの<間>を全カットする人も多いけど、それでは濃密にはなるけど「のんべんだらり」とはならない。んで「のんべんだらり」を実現させるためには「台本」ではなく「構成表」だけを作って、基本アドリブでやろうと。当然アドリブだから言い淀んだり噛んだり、同じことを繰り返してしまったりもするけど、のんべんだらりならばむしろそういうのが必要なんですよね。

結果、のんべんだらりと、酒でも飲みながら垂れ流してもらえればいい、という動画を標榜する、という方向に落ち着いた。
つまりアタシのチャンネルは完全なオッサン向けです。ま、オッサンがいくつからいくつまでってのはどうでもいい。とにかく仕事から疲れて帰ってきて、酒でも飲みながら、何かテキトーに垂れ流すような映像がないかな、と思ってるような、しかも昔の映画とかそういうのに興味がある人なら「なーにテキトーなこと言ってんだ」と思ってもらいながら見てもらえたらいいな、と。

現状、動画時間が長すぎるという欠点はあるんだけど、のんべんだらり、ならば長いというのは欠点になりづらい。
どうせ垂れ流しで見るのであれば長いのはむしろメリットにもなる。アタシ自身も短い動画はすぐに終わるので、また次の動画を探さなきゃいけない。これが結構面倒くさい。だからついつい再生時間が長めのを選んじゃうんですよ。

長い動画の場合、面白いかどうかはたいして関係ない。とにかく不快でさえなければいい。だからもう、不快感をもよおすような発言なんかは極力排除しよう、それだけは肝に銘じています。
が、収録時に気をつけてるのは本当にそれくらい。あとは、まァ滑舌は気をつけてはいるけど、とにかくのんべんだらり。やってる方がのんべんだらりとやってないと見る方ものんべんだらりと見れないからね。

ただねぇ、ソフトウェア的な問題はぜんぜん解決してなくて、とりあえずアレでやったけど、あのブラックアウトはマズいわ。あそこだけは改善したい。ま、それは次の動画までに何とか。







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