エッチなおじさんキャラ
FirstUPDATE2024.5.31
@Scribble #Scribble2024 #下ネタ #老いらく #ファッション エッチ 性行為とは無関係のエロ セクハラ @二村定一 性格とキャラ やせ我慢 単ページ

誰しもね、自分の将来像みたいなものを思い描くものだと思うのですが、実際にこうやってオッサンになってみると、どうも違う、と。こんなオッサンになりたかったわけじゃないんだけど、というか。

そういや先日友人と喋っててね、今後、出来ることならば「スカーフが似合うオッサンになりたい」みたいな話をしまして。
あれ、もう絶対似合う似合わないがあるじゃかいですか。もちろんスカーフが似合うってことはまずスーツが似合ってないといけないし、そのためにはオッサン体型ではダメなわけで。
スーツだけならオッサン体型から脱却すりゃ何とかなるけど、スカーフまで行くとすべての立ち振舞いが<サマ>になってないといけない。仕草もだし、喋り方もそう。下品な仕草で下品な喋り方ならスカーフが浮くだけだからね。

これはどちらかと言うとカッコいいに寄せた「なりたい」です。
もちろんここ一番でスカーフが似合うオッサンに変身出来ればベストだけど、こんなの普段の生活からやったら疲れるだけで、間違っても日常的にスカーフをしたいとは思わない。
昨日も書いたように、トシを取る毎に「面倒」という気持ちが強くなっていくので、日常は極力ラクでいたい。それは服装もそうなんだけど、それこそ立ち振舞いとかね、全部、ありのままでいた方がラクに決まってます。

そこで浮上するのがエントリタイトル通り「エッチなおじさんキャラ」です。
いやぁ、これは本当に憧れる。たぶんこんなキャラを構築出来たら、そりゃあ若い女性からは嫌われるかもしれないけど、たぶんこんなラクなことはないぞ、と。
これ、ポイントはあくまで「エッチな」なんです。つまり昔の少年漫画雑誌に連載されていたような「性行為とは無関係のエロ」でなくてはいけない。
だから間違っても紀州のドンファンみたいに自分が性豪だったことを自慢したり、相手の女性と性行為をしたがってるのを醸し出したらアウトです。

このオッサン、脳内は完全に中学生から成長してない、みたいなね、童貞感まるだしみたいなエロを恥ずかしげもなく垣間見せる。芸能人で言うならさまぁ~ず三村です。
三村ってたしかにエッチなおじさんキャラだけど、一切「性行為的な、それに類するエロ」じゃないんですよ。いまだに谷澤恵里香のおっぱいを触った動画がネットに残ってるけど、三村が「おっぱいを触る、触ろうとする姿」はいくらでも想像出来るけど、じゃあ三村が「その女性タレントと性行為をする姿」はまったく想像出来ないし、たぶん三村自身もそんなことはどうでもいいんだと思う。だから「エッチ」の範疇で収まると思うわけで。

さすがにね、今の時代、マジでおっぱいを触っちゃったらただのセクハラでしかないのでマズいし、つか「触りたがってる」ってのが勘付かれた時点でアウトです。
しかし、考えようによっては、こんなセクハラセクハラとうるさい時代に、それでもサラリと掻い潜って、エッチなおじさんキャラをやってる人は本当にすごい。
おそらくただたんに言動に細心の注意を払うだけでなく、パーソナリティの問題が大きいとは思う。実際にエッチなおじさんキャラかどうかはともかくエッチなおじさんキャラになれる素質がある人となれない人に分かれるんじゃないか。それこそ先のスカーフが似合う似合わないと同様に。

そうなってくると、アタシなんか、どう考えてもエッチなおじさんキャラの素質がない。
まず、実際の性格は置いといて、表面上は「カラッとした人」でないといけない。アタシなんかどちらかというと<陰>寄りなのでいまだかつて「カラッとした人ですよね」とか言われたことがない。
さらにマズいのは、やっぱ、アタシは本質的にエロいのが大好きなんだと思うところで、昔「毒舌キャラとして成立するためにはその人がお人好しレベルの善人でなければいけない」と書きましたが、エッチなおじさんキャラも実際にはそこまでエロくないんだろうな、と。

話は逸れますが、戦前期にシンガー、コメディアンとして活躍した二村定一は男色家として有名でした。
この二村定一、歌でも映画でも結構「女好き、エッチなキャラ」って場合があるんだけど、<素>の二村定一は何しろ女性には何の興味がないのでまるでイヤラシくないんですよ。
何が言いたいのかと言うと、要するに「本人の性格や嗜好とかけ離れていればいるほどキャラとして成立する」って話で、アタシのようなエロ大好きな人間は絶対にエッチなおじさんキャラとして成立しない。そういうことです。

そうこう考えてみると、「ラクそうだから」って理由でエッチなおじさんキャラになりたいってのが間違ってるんだよね。
人間誰しもドロドロとした部分を持っている。聖人君子なんて滅多にいない。ドロドロとした部分を持ってる以上、ラクしたい、自分らしく生きたい、なんて思った時点で周りとの軋轢を生むだけで、何も良いことがない。
やっぱ表面上だけでも取り繕うってのは大事なことで、エロい人間って自覚があるのなら可能な限り紳士的に振る舞う。ちょっと前に松本人志のことを書いたけど、モテたいと思ってるならなおさらモテたいってのを隠さないとダメなんですよ。それと同じでね。

今後、ちゃんと書ければいいな、と思ってることに「やせ我慢の美学」みたいなのがあって。つか「やせ我慢」ってメチャクチャ重要ですよ。とくにトシを取れば取るほど、やせ我慢の美学を持ってなければマジみっともないトシヨリになりそうで。







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