あのサイトって何のためにあるの?
FirstUPDATE2024.5.22
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正直ね、特定のサイトを貶めるのは趣味に合わないし、このエントリも別に貶めるつもりはなくてね、ただ、エントリタイトル通り、何のための、正確に言えば誰を対象にしてるのかよくわかんなくて。

って名称を書かなきゃしょうがないんで書きますが、ま、アンサイクロペディアってヤツです。
アンサイクロペディアは完全にWikipediaと同じ体裁を保っており、実際Wikipediaから枝分かれしたものらしい。要するにWikipediaにはふさわしくない過度なジョークが濃厚な記事を分離した、という感じでしょうか。
そういう成り立ちだから方向性としては完全に冗談に振り切れており、実際高らかにユーモア精神が謳われていたりします。

それはぜんぜんいいんですよ。というか本質的にはアタシは冗談が大好きなので、完全に冗談に振り切った辞典という発想は悪くない。
我が国発で冗談に針を振り切ったサイトと言えば、何と言っても虚構新聞でしょう。
虚構新聞の冗談度合いは本当に素晴らしく、たまに冗談が本当になったりしたら謝罪文を掲載するという徹底ぶりは気持ちがいい。
ま、たしかに冗談の<質>にかんしては玉石混交ですが、それでも一定のラインがキチンと守られているところも好感が持てます。

一方アンサイクロペディアなのですが、一見、というかあんまり知らないと「似たようなもんじゃないの?」と思われるかもしれない。
しかし虚構新聞とアンサイクロペディアでは決定的に違うところがひとつだけある。虚構新聞はほぼひとりで運営されているのにたいし、アンサイクロペディアはあくまでwiki形式なので基本的に編集自由です。この違いは本当に大きい。
ほぼひとり、と、不特定多数、で、どちらが「一定のライン」を守りやすいか、こんなの言うまでもない話で、とにかくアンサイクロペディアは一定のラインをはるかに下回る、あまりにも独りよがりな、ジョークとしての質が低すぎる記事が多すぎるのです。

冗談というのは殊の外難しいのです。んで一番タチが悪いのが「冗談にならないことを冗談じゃないかと言い張る」ことなんです。
もし仮に人殺しを「冗談だよ」と言われてどういう気分になるか、ま、そこまで行くとアレだけど、それこそ某巨大掲示板なんかだとまったく面白くないことを延々書き込む、んで誰からも相手にされてない、なんて人がいますが、もうあれこそアンサイクロペディアそのものなんですよ。

これは結構昔からある記事だけど、アンサイクロペディアの中でも北乃きいの記事なんか、これのいったい何が面白いのか、もしこの記事を読んで笑える人間でなければジョークがわかるとは認められない、とするなら、そんならもうアタシは「ジョークがわからない人間」で構わないわ。

というかこの北乃きいの記事なんか典型だけど、ユーモア精神ってのを根本的に履き違えている。ユーモア精神は「相手を(この場合は記事を読んでる読者を)楽しませる」ことであって「自分が面白いと思うことを吐き出す」ことではないんです。
つまりね、アンサイクロペディアの編集に参加している人がそもそもユーモア精神が欠如してると言え、となるとサイト全体として面白くなるわけがないんです。

正直アンサイクロペディアをコスるのは今さらすぎるんだけど、何かね、あまりにも「つまらない冗談、冗談にしちゃいけない冗談のゴリ押し」をやる人が増えたなぁと。
これもね、たしかに昔からなんですよ。インターネットなんかない時代からそういう人がいたし、イジメの根本原因はイジメ首謀者の面白くなさではないか、みたいなことも書いたことがある。
でも、これだけ一定のラインを超えた、質の悪い冗談が蔓延ると、そりゃあ「ああ、こんなんでいいんだ」と思う人が増えるのは道理なんですよね。

つかこれも前に書いたけど、個人的にはセクハラ、モラハラ、パワハラよりも「ユーモアハラスメント」が一番タチが悪い気がしてる。
といってセクハラやパワハラ容認ではないんだけど、それでもまだ、取りようというか「本人はハラスメントをされた認識がまったくない」というのはあり得る。
でも「笑え」と強要してくる類いのハラスメントは「取りよう」の問題ではない。つまり無自覚でいる確率がかなり低い分、かなりタチが悪いんじゃないかとね。

というかさ、あれなら同じユーモア含みのニコニコ大百科とかピクシブ百科事典のが何百倍もマシだわ。たしかにフザけた記事はあるけど、意外にも独りよがりの<笑い>は入ってないもん。
つかもう、アンサイクロペディアもそろそろいいんじゃない?そもそも、もう、いろいろと古いよ。







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