案の定あんまり試合見れてないけど
FirstUPDATE2024.5.20
@Scribble #Scribble2024 #プロ野球2024年 阪神タイガース 讀賣巨人軍 強いチーム 被3タテ回避力 対抗馬 完全体 調子の波 単ページ #施設

エントリタイトル通りとしか言いようがないのですが、さすがに間隔が空き過ぎてるのでね、ちょっとばかし野球ネタも書いておこうと。

それにしても阪神のチーム状態は最悪に近いです。そんな状態の中、ここ9試合で6勝3敗。つかこの3カード、当たり前のように勝ち越している。
いやもしですが、他球団ファンが「阪神なんてたいして強くないよな、ここから調子を上げてくるチームがあれば簡単にブチ抜かれる」と思うのであれば、たぶんそのチームは無理です。
チーム状態が良い時にカード勝ち越しや連勝というのは当たり前なのです。それはよほど弱いチーム以外は普通にやる。でもね、それは典型的な「続かない強さ」なんですよ。

変な話、昨年度は優勝出来たとは言え、阪神タイガースと言えば典型的な勝ち切れないチームでした。
ま、弱くはなかった。少なくとも暗黒時代のように箸にも棒にもかからないようなチームじゃなかったけど、とにかく優勝は出来ない。たまに勢い良く飛び出すけど息切れする、そんなチームだったんです。
息切れする、と言いますが、要するにチーム状態が良くない時にどれだけ我慢が出来るか。どれだけチーム状態が悪くても1勝2敗で踏ん張れるか。3タテを阻止出来るのか、そういうことが重要になるっつーかそれが本当のチーム力なんだけど、つまり一昨年までの阪神は「優勝出来るだけのチーム力がなかった」のです。

結局ね、強いチームが何なのかというと、ほぼ3タテを食らわないチームなんですよ。
たとえばデッドヒートを繰り広げる2チームがあったとしますわな。んで仮に現時点で首位のA軍は調子最悪、B軍は勢いに乗って◯連勝中だと。
この場合、A軍の立場からしたらゲーム差一切関係なく、とにかく3タテさえ食らわなければそれでいい。逆に言えばB軍は仮に2勝1敗で同率首位に並べたとしても3タテを食らわせなきゃいけないんです。

勢いで勝ってるチームが一番考えなきゃいけないのは「勢いはいずれ止まる。その止まった時にどれだけ相手と差をつけられているか」なんです。
B軍は連勝を重ねてようやく調子最悪のA軍に追いつきかけている。もしB軍の調子が少しでも落ちてA軍が調子を取り戻し始めたらもう絶対に追いつけない。そのためには「並ぶ」だけじゃダメで、それこそさらに連勝を伸ばしてこの機に単独首位に立つことのみならずA軍に5ゲーム差くらいつけておかないといけない。

ここでモノを言うのが被3タテ回避力です。
どれだけチーム状態が悪くても、どれだけ苦手なチームでも、どれだけ相性の悪い球場でも、とにかく3タテだけは回避する。1勝2敗で切り抜けられる。
「1勝2敗」というのは2戦目が終わった時点では1勝1敗の確率が高いわけで、上手くやれば2勝1敗でイケるかもしれないし。

まさにこれがあるのが今年の阪神で、逆にないのが今年の巨人です。
冒頭でここ9試合の阪神、というような話をしましたが、何で「今週」ではなく中途半端に9試合=3カードにしたかというと、3敗の内容がすこぶる悪かったんですよ。
ひとつはDeNA戦の7点差からの大逆転負け、ひとつは中日戦で村上を引っ張って8回に逆転負け、もうひとつがヤクルト戦でエース復権を目論む青柳がピリッとせず村上の一発で沈んで押し切られる。
DeNA戦は2試合目ですが、あとはカード頭の試合で、これだけ「堪える」試合の後って普通は引き摺るんですよ。
でも一切引き摺らず、ある意味負けは負けと割り切って淡々と勝ち越してる。そこが「ああ、阪神、本当に強くなったなぁ」と。

一方巨人はと言えば、苦手の広島戦、苦手のマツダスタジアムというのはあったんだろうけど、極端にチーム状態が悪いわけではなく(今年にかんしては打てないのはどのチームもデフォだからね)、逆にメチャクチャ絶好調ってわけでもない広島に3タテを食らったのは非常にマズい。
土曜日の試合で9回に栗林を打ち込んでギリギリまで追い詰めたのは立派だったけど、逆転しなきゃ意味がない。つか唯一勝てる可能性があったのは土曜日の試合だけだった。
もしね、完全に栗林を攻略して2戦目を拾ってれば、別にダメージなんかなかったんですよ。負け越しは負け越しだけど、ま、しゃーねーべ、くらいで済むというか。

要するにです。
阪神の対抗馬がどこか、正直わからないけど、もし対抗馬がいるとするなら「完全体」とか「調子が上がれば」とか、そんなのはどうでもいい。
それよりも「あんまり調子良くないけど3タテはされないよ」というチームが出てきたら怖い。だってそういうチームは絶対に落ちないもん。落ちないってことは直接対決で叩くしかないし、そうなってくるとそれこそ相性とかいろいろ考えなきゃいけなくなる。
もう一度言います。昨年度はともかくここ20年くらいの阪神は「弱くはないけど本当の地力がないから結局は落ちる」チームだった。んで落合時代の中日なんかは典型的な「地力があるから落ちない」チームでした。だからああいうヒリヒリした直接対決になったんです。

でもさ、そんなチーム、セ・リーグである?マジで唯一あるのが阪神なわけでね。っても「底だと思ってたらまだ底があった」ってのも普通にある話だから何の油断も出来ないけどさ。







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