やぶにらのイミフな病気・怪我小全

幸いにもアタシは大病や大怪我とやらをしたことがありません。いや正確には幼稚園の頃に急性腎炎になってるんだけど、何しろ幼稚園児なんでね、入院中の様子なんかはかすかに憶えてるけど、病気がどうこうの記憶が一切ないもんで。

しかし小さな病気はいろいろしてきた。
あと持病も皆無ではなく、腰痛と喘息はまァ持病と言えるでしょう。
って喘息のクセにタバコ吸ってんのかよ！？と思われるかもしれませんが、もう喘息なんて30年ちかく出てないし、風邪の時でさえ喘息っぽくなることもないので、これは完治ではないものの寛解とは言えるんじゃないかと。だから、ま、タバコくらいはいいんでね？と。いいのか？

しかし、時に「さっぱり理由不明な病気や怪我」をしたこともあって、そうなった経緯もわからないし、病名すらはっきりしないんだけど、とにかくそんな症状を患ったことがありますよ、というのを書いていきたい。
内容的には「やぶにら大全」に近いんだけど、何しろ数がないので＜やぶにら大全＞ならぬ＜やぶにら小全＞として書いていきますよっと。

◇ 首痛
いやこれがただたんに「極度に首が凝ってる」とかなら過去に何度もなってるんですよ。何しろアタシはずっとデスクワークだったから。
しかしこの時ばかりは違った。あれは2004年。この頃アタシはかなりの低迷期で、仕事もあまりなく、世間と断絶したに近かった頃です。
だから「仕事のやり過ぎで首痛になった」ってわけじゃない。むしろゴロゴロしてる時間のがはるかに長かった。

なのに、凝ってるなんて表現ではおぼつかない激痛が走った。もう横になるのも痛い。つか座っておくしかない。
この「横になれない」というのは強烈で、横になれないってことは早い話が眠れないのですよ。
しょうがないから座った状態で寝るんだけど、んなもん浅い眠りにしかならない。当たり前です。
こうなると大嫌いな病院に行くしかないのですが、診断を受けて驚いたね。

「かなり酷い捻挫です」

捻挫？首が？
とりあえず痛み止めの注射と痛み止めの薬をもらってきたけど、数日は痛みが収まらず、何も出来なかったことを思い出します。

◇ 肉が食べられない
病名はわかりません。しかし、約3ヶ月ほど一切肉っ気が食べられないという実に変な病気にかかったことがあります。
と言ってもドクターストップがかかったとかじゃないんですよ。何というか、肉を見ただけで気持ち悪くなるというか、吐き気がするとも違う。
肉なら牛肉だろうが豚肉だろうが鶏肉だろうが一緒で、どれを見ても食欲をそそられるどころか下手したら食欲そのものがなくなってしまう。だからその期間はなるべく肉が目に入らないように気を配っていたんです。
その期間、それこそうどんやパスタのようの麺類、白米にしてもオカズなしで納豆とかで腹を満たしていた。ありゃ本当に辛かった。
それが、本当に何のきっかけもなく、ピタッと治まった。今では普通に肉ばかり食べてる。となると逆にいったいあれは何だったんだ。

◇ 眠り病
これも病名はわからないというか、診断で病名を聞いたんだけど忘れてしまいました。
その医者いわく、比較的新しい病気らしく、近年わりと患う人がいるらしい。
仮の名前の通り、とにかく眠くて眠くて仕方がないという病気なんだけど、ナルコレプシーとは違うらしい。ナルコレプシーは「夜、熟睡してるようで実は眠りが浅く、常に眠い状態」らしいですが、アタシは医者の診断では夜はちゃんと眠れている、ということだった。

なのに、もう、眠くて眠くてしょうがない。ほんの2、3時間起きてただけで眠気のピークが来るといった有り様で、たぶんこの頃は1日20時間ちかく寝てたんじゃないか。まったく、子猫じゃないんだから。
これも医者が「最近出来た良い薬」を出してくれたおかげでひと月ほどで治まった。
しかしこれも大変で、まずクルマを運転が出来ない（医者からも止められた）。あと遠出が出来ない。ま、やろうとも思わなかったけど、もし突発的に遠方の仕事が入っても対応出来なかったと思う。幸いそうした事態にはならなかったけど、もしあれがずっと続いていたと思うと恐ろしいわ。

ここからは余談だけど、高木ブーさんがナルコレプシーで、私的なお付き合いをさせていただいていた頃に何度もあったんだけど、本当に、どれでも、急に寝ちゃうんですよ。
一回、ブーさんたちとカラオケに行ったことがあって、たしか「ドリフのズンドコ節」を入れてね、もちろん3コーラス目のブーさんのパートは御本人に歌ってもらったんですよ。
で、あれ、ラストコーラス（6コーラス目）が全員で歌うんだけど、ソロパートで普通に歌っていたブーさん、何と「♪ 汽車の窓から手を握り～」のところのコーラスパートになると、すでに寝てる。

いやいや、さっきまで歌ってたのに、寝てる！？

でもそれが愛嬌になるってのは本当、ブーさんのパーソナリティだなぁ。あんな人、もう絶対に出てこないよ。