さて昨日の続きです。
昨日はいきなりアメ横の二木の菓子に飛んじゃったけど、当然その前に「久しぶりの姪っ子との再開」があったわけですよ。
ただ感動の再開とかじゃなくてね、ま、アメ横に行くのなら、つかアメ横っていったら御徒町というよりはやっぱり上野だからね、どうせなら西郷さんの前で待ち合わせしよう!と。
ところがどうしても西郷さんの場所がわからなかったみたいで、結局アタシが姪っ子のいる東京文化会館の前まで迎えに行った。
つまり「ようやく会えた」と言えるわけで、感動もヘッタクレもないですよ。
ま、せっかく上野公園に来たんだから、と公園を通り抜けて行った。
いやね、本来であればっつーか、アタシが姪っ子と会ったのは4月1日ですよ。この時期、普通であれば桜が満開になってる。
しかし1日の時点ではせいぜい5分咲き程度で、日本にしかない「花見」という文化を見せようと思ったのにこれじゃあ見れるわけがない、と思うでしょ?
ところがろくろく桜が咲いてないのに、結構いるんですよ、花見をしてる人が。ほらこれが花見だよ、とは言ったものの
「でも桜咲いてないよ?」
「・・・う、うん、たぶん予定で決まってたんだろうね・・・」
なんて、何とも歯切れの悪い返答しか出来なかった。
しかし今年はマジで開花が遅い。一昨年、ちょうど愛猫の<ぽんぽこ>が死んでペットロス予防のために東京まで旅に来てたんだけど、これが3月26日。すでに東京駅周辺は桜が満開だった。
去年は神戸だったけど、手元にある写真を見る限り3月31日の時点で満開になってる。
姪っ子に会う一週間前に錦糸町に行ったんだけど、錦糸公園で「桜まつり」なんてやってるのですが当然この時点(つまり3月24日)ではツボミすらまだまだ硬い状態。
今日時点ですら「満開」かと言われると微妙で、だいたい8~9分咲きくらい。いやぁ、長く生きてるけどこんな桜の開花が遅いなんて初めてだよ。と後年のために記録しておく。
話が大幅に逸れましたが、イギリスでもね、ちゃんと桜はあるんですよ。つかジョージ・ワシントンの桜の木云々の<作り話>すらあるくらいだからアメリカにもあるんでしょう。
でもやっぱ、桜と言えば日本なんですよ。春の訪れを告げる桜を愛でる、こうした行為は日本人特有の「ワビサビ精神」と「莫迦騒ぎ出来れば騒ぐきっかけなんか何だっていい」という二面性が良く現れている。
アタシはね、イギリス生まれイギリス育ちの純日本人である姪っ子に、そういうのを見せたかったんです。
たぶんね、姪っ子は今後、それこそ働き出したら今よりももっと「自分は日本人である」ということを感じて生きていかなきゃいけないわけで、幸い彼女はオリンピックでも当たり前のように日本人選手を応援するくらい日本人ということに誇りを持ってるんだけど、だからこそ、変なバイアスにまみれていない、本当の日本人の姿を見せたい、という気持ちが強いのです。
んでもうひとつ、狭義には姪っ子は日本人ということになるんだけど、広義には「アジア人である」わけで、しかし彼女は日本以外のアジアには行ったことがない。だったらついでに<特濃>なアジアも味合わせてやろう、とね。
アメ横で<特濃>アジアが感じられる場所、それはもうアメ横センタービルの地下しかあり得ない。
ここの地下フロアに降りた瞬間、まず<鼻>が「ここは日本ではなくアジアだ」というのを教えてくれる。いや日本もアジアの一部だけど、それでも「日本というよりはアジア」なんですよ、ここ。
ニオイの原因はもちろん並べられた食材の数々にあります。
しかしニオイはそのうち慣れる。慣れないのはその、見ようによってはそのグロさです。
正直ね、アメ横センタービルの地下は「誰しもを連れて行ける場所」ではないのです。
昨年の暮れに以前も書いた知的障害のある子をアメ横に連れて行ったんだけど、その時はここに行ってない。パニックになる可能性も十分考えられるし、いや知的障害というような人ではなくてもグロ系が苦手な人なら気分が悪くなることくらいは予測出来る。
しかもこれまた以前書いたように、姪っ子は大の豚好き(ポークではなくピッグの方)です。地下フロアには「豚の頭部を丸焼きにしたもの」が置いてあるってのはわかっていた。
それでもアタシは姪っ子をここに連れて行った。
姪っ子の性格からして大丈夫という確信があったってのもあるのですが、もうひとつ、今回、姪っ子とはほんの短時間しか一緒にいれない。喋る時間なんかない。何しろ二木の菓子で大半の時間を使ってしまったし。
だったらとにかくね、おじちゃん=アタシと一緒に行った、という場所にインパクトを残そうと。これで絶対に、この短時間のアメ横ぶらりを忘れないぞ、と。
姪っ子が一番ショックを受けていたのは、豚頭部の丸焼きではなく、スーパーの肉のパックのように「豚の鼻」だけが詰め込まれたもので、たしかにこれはアタシもインパクトが強かった。内臓は慣れてるっちゃ慣れてるけど、鼻<だけ>はインパクトあるよ。
つかさ、豚の鼻って美味いのかね。どうも味の想像が付かん。
こんな感じで姪っ子に「アジアの中の日本、アメ横の中のアジア」を感じさせることには成功したと思うんだけど、ここからはオマケ。
昨日ね、近くにマロリーポークステーキってのが出来たんで行ってきたんですよ。あ、姪っ子は火曜日には神戸に行ったので姪っ子抜きで。
これ、一応関東と関西に店舗があるようで、昨年末に神戸の実家に帰ってる時に母親と鳥谷敬が出演した時の「ごぶごぶ」を見てて母親と「ここ美味そうやな。一回行ってもいいな」と言ってたんですよ。
それが比較的近隣に出来たんでね、さっそく行ってきたと。
正直かなりビビった。美味い。想像をはるかに超えていた。とにかく豚の旨味がハンパじゃない。遠慮して小さめのヤツを頼んだんだけど、マジで小さめにしておいて良かった。本当に旨味が強いのでガンガン白飯が進んで、あっという間に腹がパンパンになってしまったからね。
いやぁ、豚ってマジで美味いわ。つかこんな豚が好きなのってアジアだけだよな。イギリスに滞在してた時も一応豚肉は売ってたけど、売り場を占める割合としては「牛>鶏>ラム>豚」だったしね。そもそも向こうの豚肉は脂身が硬い上に旨味(というか甘味)が皆無だから。
もう遅いけど、どうせなら姪っ子との<ぶらり>の〆でここを使いたかった。
何か、こうやって書いてると「アジア=豚」なのか?何となくそんな気もしてきたけど、ま、どうだっていいや。。