ほんのり味付きご飯ブームでやんす
FirstUPDATE2024.4.3
@Scribble #Scribble2024 #マイブーム #食べ物 牛丼 つゆだく チャーハン フリカケ ピンク岩塩 面倒くさがりで困る 単ページ

まず、これだけははっきりさせておきますが、アタシは牛丼にかんしては断然「汁少なめ、何なら汁なしで構わない派」です。ま、わざわざそういう注文はしないんだけど、変に気を利かせたか、それとも間違ったかで「つゆだく」になってたらガッカリする方だと。

つまりね、アタシは「なるべく白米は白米そのままの味で食べたい」のですよ。
たしかにチャーハン好きでもあるんだけど、あそこまでカチッと味がついてるんならいいんですよ。ただ、微妙に「汁(タレ、つゆ)がかかってる」みたいなのがあんまり好きじゃなくて。
だからね、同じ食べるでも、もし丼と定食があれば定食を食べたい。カツ丼なんかは当然として、牛丼なら牛皿とご飯、海鮮丼なら刺し身と酢飯、といった食べ方が好きなんです。ま、酢飯も味付いてんじゃん、と言われたらそれまでだけど。

そうは言っても、手軽さだけで言えば丼の手軽さは発明級で、とくに自炊の場合、何か作んなきゃ、でも疲れてて手の込んだモノを作るのはしんどい、なんて時はついつい丼で済ませちゃいます。
ただね、丼の上に乗ってるブツだけで白米を掻っ込む、しかも「つゆだく」が嫌いとなったら、上モノの味付けを異様に濃くしないと白米を食べ切れないのです。
上モノの味を濃くすると言っても、早い話が「塩っ辛する」か「唐辛子辛くする」かの二択しかない。
正直どちらも身体に良いとは言えないし、どうしても似た味付けになって飽きやすい。

よしんば汁で誤魔化すにしても、白出汁とかになっちゃうので、もう味付けが和風に限定されてしまう。
これじゃダメだと思ってね、丼の上モノを乗せる前にフリカケをかけてたんだけど、これはこれで結局フリカケの味が強いので何を食ってもフリカケ風味になってしまう。
もちろんごま塩とか様々なのを試したんだけどね、やっぱ、フリカケ作戦はダメだわと。

そこでアタシは考えた。ならば「本当に微妙レベルで、白米に味をつけてやればいいんじゃね?」と。
つまり、上モノがなくても白米が食べられるってほど味はついてない。ただ、非常に良い感じで上モノの味の濃さを底上げしてくれるというか、これなら上モノを異様に濃い味にしなくても丼を食べ進めることが出来るのです。

味付けの基本はピンク岩塩です。まずはこれありき。んでそこに、中華なら鶏ガラスープの素、洋風ならコンソメ、和風なら何らかの和風出汁といった顆粒の味をほんのちょっと付け足す。
間違っても塩辛くなってしまってはいけない。ちょびっと食べてみて「ん、これ、味付いてるかな」くらいで留めるのがコツです。
あまりにも薄すぎるなって時はさすがに若干足すけど、足しすぎ厳禁です。

これ、発想の元はおにぎりなんですよ。
アタシはおにぎりの中で「塩むすび」が一番好きなんだけど、さすがに塩むすびは他に味の補助がないので若干塩気が濃い目です。セブンイレブンの塩むすびのように昆布だしが効いてる場合もあるしね。
しかしちゃんと具の入ったおにぎりの場合、具材の味の濃さに応じて塩気を調整してある。おにぎりだけの段階で塩辛くなったら「具と同時に食べたら塩辛すぎて食べられなくなる」からです。

これをまんま応用したのが「ほんのり味付きご飯」です。
いわば「握ってないおにぎり」というか「茶碗にそのまま入ったおにぎり」というか。いや茶碗じゃなくて丼なんだけど。
さすがにね、ちゃんと定食というか、別途皿におかずを用意した時にはノン味付けの白米を食べますよ。だからあくまで丼の時に限るんだけど、このほんのり味付きご飯にし始めてから、あきらかに丼のバリエーションが増えた。とくに「濃い味付けには出来ないから丼には向かない」と思っていた料理も丼として成立する、というのは自分の中で革命でした。

つかさ、ここまで書いてきてわかったけど、アタシは「味のついたご飯」が嫌いなんじゃなくて「汁っぽい」のがあんまり好きじゃないんだなと。
「汁っぽい」であってね、「汁モノ」は好きなんですよ。でも、それこそ焼きそばとかパスタとかでもソースが微妙に溜まってるってのがあんまり好きじゃないから汁気がなくなるまでガンガンに焼いたりする。
これなら「汁っぽ」くはないチャーハンや酢飯が好きなことも牛丼のつゆだくが好きじゃないことも説明出来るなと。

ま、本当は面倒くさがらずに丼にせずに「白米とおかず」にすりゃ済む話なんだけど、ああもう、最終的にはアタシの面倒くさがりの性格が問題だな。







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